第10夜「オアシスとわたし」
みなさま、今年もよろしくお願いいたします!
今年もたくさんの事に興味を示し、いろんな物を食す雑食人生を送りたいと思っております。この場所がそんな自分のフィードバックの場所になったらとても素敵です!
レコードを買うこと。ソース焼きそばを食べること。ゾンビ映画を見ること。音を鳴らしに色々な場所に行くこと。
そのどれもを同じぐらいに楽しめる高橋浩司で2017年でいたいのです。
今年一発目は、オアシスの映画『スーパーソニック』について!
オアシス。それは世界中を揺り動かすような名曲を生み続けた、稀有なパンクバンド。あえてそう呼びたい。自分たちを信じ、信念を持って世界を変えたバンドは、みんなパンクバンドだから。そんな彼らが世界の頂点に上り詰めるまでの奇跡の3年間。ロック史に残る名シーンの数々。
『ロックンロール・スター』!『リヴ・フォーエヴァー』!『ワンダーウォール』!『ドント・ルック・バック・イン・アンガー』!『シャンペン・スーパーノヴァ』!誰も知っているであろう名曲が全編を彩り、ただただ興奮の122分のロックドキュメント!
しかも製作総指揮が、ギャラガー兄弟!何一つ隠さないその潔さが、この映画に最高のリアリティを与えている。そういう音楽映画が観たいんだよ。かっこいいところ、かっこ悪いところ、すべてが観たい。そのどちらもを愛してきたのだから。
オアシスのロックンロールの前では、誰もがキッズになれる。
だからいつまでも聴いていたいと思うんだよね。
I need to be myself 俺は俺自身でなきゃならない
I can’t be no one else 他の誰でもないぜ
と、勝手に訳しましたが、これっていくつになっても有効な言葉だよね。
この『スーパーソニック』をデビューシングルとしてリリースした時点で、オアシスが世界を変えることは決まっていたんだと思う。
そしてクライマックスの96年、25万人を集めたネブワーズの2デイズ。
会場に向かうヘリの中でのノエルの表情。
選ばれし者のみが感じる、恍惚と不安の表情。
そして何かの終わりも感じていたあの表情。
ロックンロールは時に残酷だ。必ず天使のそばに悪魔がいる。
あの時オアシスの終わりを感じた人間がどれだけいただろうか。
ロックンロールの光と影。
音楽ファン必見の、最高に熱くなれるロックドキュメントなのです!
2005年のサマソニで、泣きながら『ドント・ルック・バック・イン・アンガー』を熱唱したのはわたしです。
『オアシス:スーパーソニック』
12月24日(土)、角川シネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国公開
監督:マット・ホワイトクロス『グアンタナモ、僕たちが見た真実』
製作:フィオナ・ニールソン、ジェームズ・ゲイ=リース、サイモン・ハーフォン
製作総指揮:リアム・ギャラガー、ノエル・ギャラガー
アシフ・カパディア『AMY エイミー』、『アイルトン・セナ~音速の彼方へ』
編集:ポール・モナハン
音楽:ラエル・ジョーンズ
再レコーディングミキサー:リチャード・ディヴィ
VFX&アニメ―ション:ザ・ブルワリー
VFX&アニメ―ションスーパーバイザー:マーク・ナップトン
ミュージックスーパーバイザー:イアン・クック、イアン・ニール
2016年/イギリス/英語/カラー/122分/日本語字幕:石田泰子/
監修:鈴木あかね、粉川しの
配給:KADOKAWA
日本公式サイト:http://oasis-supersonic.jp/
ハッシュタグ:#oasissupersonic