第八回 「Player」夏木マリの今
なつきのロック解体新書第8回目。
44年のキャリアにして自身初となる全国ライブハウスツアー
「夏木マリ MAGICAL MEETING TOUR Live & Talk 2015」を4月8日から6月12日の期間で行い、大成功を収めた夏木マリさん。
私は初日の渋谷TSUTAYA O-nestで拝見しましたが、自身のことを「新人です!」と表現していたように、
ステージに立つ姿は、超フレッシュで、スタイリッシュでパンキッシュでした!
そしてそのライブツアー中の5月24日は別企画!
「仲井戸“CHABO”麗市 × 夏木マリ @南青山MANDALA」が行われたので、そちらにも伺わせていたただき、
夏木マリの進化に驚かされながら隅々まで楽しませて頂きました。
ライブはCHABOさんの登場とともにはじまり、
洒脱な(笑)トークで会場は沸きあがり一気に柔らかく温かい雰囲気に包まれました。
前半部はマリさん。
今回はドラムの山内陽一朗さんはお休みのため、
斉藤ノヴさんのパーカッションがむき出しのリズムを刻んでいる様子が
前回見たときよりも、とてもプリミティブな印象でした。
私はそれがたまらなかった!
1曲目は「ヴィソツキー」!
作詞:バスケス 作曲:仲井戸“CHABO”麗市で、前衛芸術の世界。
ヴィソツキーは旧ソ連の反体制アーティストであり、
俳優、詩人であったのですが、街の酒場でギターを手に歌っていたらしい。
マリさんはヴィソツキーに出会い惚れ込み、彼の詩の翻訳をしたそうです。
マリさんのその行動的な姿を通して、CHABOさんはヴィソツキーの世界に
一気に引き込まれていったんだというエピドードが面白かったなぁ。
4曲目、「スワサントンブルース」は夏木マリの自伝ソング。
初めて聴いたときは、なんて赤裸々な人間表出ソングなんだろう!
と驚き、笑わせていただきましたが、
これが聴くたびにだんだんと沁みてきて・・・沁みてきて・・・。
なんだか涙さえ浮かんでくるようで、これがブルースなんだ!と
見方が変わっていったんです。
ミュージシャンでなくともあんなにかっこいい自伝ソングなら人生のBGMとして一人一曲は欲しくなるんじゃないかな。
でも結局、夏木マリが歌う「スワサントンブルース」が一番
いいんだ。って話になりそうだけどね。
そして・・・、
ああ、神さま!また「神さまへ」が聴けました。
作詞:バスケス 作曲:忌野清志郎
清志郎さんが旅立つ1年前に共作した曲だそうですが、
実は私、マリさんの詩「このKARADAをお返しできるまで もう少し時間をください」のところでは、いつも胸が苦しくなる思いをさせられちゃいます。
でも今回、その胸の鼓動は次の曲の「Player」で一気に解放されたんですよね。
スキューバダイビングからのスカイダイビング!!!
くらいの、地球まるごと!人生まるごと!楽しもうぜ!
という感じが溢れ出ていたから。
夏木マリという人は、
楽しむことが大切であることを知っていて
自分でも楽しみ方を見つけられている人で、
更にそれを人に伝えられる人。
言葉にすると、単純な図式なのかもしれないけれど、
人生という冒険の舞台で最高の「Player」として
生きている人なんてそういない。
だからみんな目指すんだよね。
夏木マリという女性を。
夏木マリという人間を。
実は私、マリさんと同じ5月生まれ!
「皐月会」の仲間です。
「5月生まれの女は願えばなんでも叶うんだよ。」というマリさんの
言葉がスローガンとなって発足した会なんです。笑
やろうじゃないか。好きなことを!
そしてこれを読んで
5月生まれじゃないからな・・。と思った方。
それは気の持ちようです。笑
他の月はもっと凄いかもしれない。
そもそも、生まれ月なんて、関係ないかもしれない。
各自楽しむ方法はバラバラに異なっているから、それが面白いのですよね。
「Player」は今日も外で答えを探す!!
ちなみにこのTシャツは「夏木マリ
MAGICAL MEETING TOUR」Tシャツでした。
さて、今回の格言は
やっぱりこのお二人!
このご夫婦の言葉。画面から飛び出してくるような
力強さ!!凄い。としか言えませんね。
そして二人とも見事に格言実行中。
今後も夏木マリさん、斉藤ノヴさんの動きに注目ですね!!!
それでは次回のコラムもお楽しみに!!