六時間目:すばらしき中2病と、80年代ミュージック
1月14日、大雪が降ったあの日。
BEEASTコラムニスト、人間椅子の和嶋慎治さんの弾き語りライブ
[BEEAST presents 39LIVEアンコール ~和嶋慎治~]を見させていただきました。
(※ライブフォトはこちら)
すみません、私それまでコラムは読ませてもらっていたけど
人間椅子さんがどんなバンドか、どんな音楽をやっているかって全く知らなかったんです。
一言で言うと、完全に予想を裏切られた!!!
コラムを読んで抱いていた、渋く、文学的なイメージとは全く違う。
和嶋さん、ジャージ着てる・・・!笑
話すととてもやわらかくフレンドリーな方で、実は今日着てるジャージは人のものを借りたままになってたところから気に入ってしまった、とかそんなお話もすごく可愛らしくて。
でも歌い出すと、ものすごく太くて広くて力強い声
そしてやはり、一音一音が力強いギター。
独特の世界観をもった歌詞。
私の体験したことのないライブでした。
何よりも、“歌を聴いて爆笑する”という体験は初めてだった!笑
それは「蛍雪時代」と題されたコーナー。
「“中2病”ってやつですよ」といいながら、和嶋さんが中学~高校時代に作ったオリジナルソングをかきためたノートから曲を披露してくれたんですが・・・そっれっがもう、面白くて面白くて!
だって、生まれて初めて中学の時に作った曲のタイトルが「女なんて」ですよ。笑
歌詞「やけ酒を飲んだって悲しみは消えやしない」ですよ。飲まへんのに笑
そこからはそんな、もし私だったら、こっぱずかしくて死ねるレベルのぶっとんだオリジナル曲達のオンパレード。ごめんなさい和嶋さん・・・笑
「女性の名前で曲を書くのにはまりだした」という時期には、「久美子」「佳子(よしこ)に決定」「瑞子(みずこ)も捨て難い」「美・美・美・美・美・美・美・美佐子」という曲目たち。
これらを全部披露してくれたんですよ。・・・ほらほら、聴きたいでしょ~!笑
そんな若い頃に作っては友達と披露しあっていたという曲達だけど、曲調もすごく幅広くて飽きないし、歌とギターの技術があるからそんな曲達も一曲一曲がすごい名曲のようで。本当に面白かったー。
それを聴いて思ったのはね、「“中2病”って素晴らしいな、」と。
中2病って、若気の至りによる勘違いのかっこつけ、みたいな、はずかしいもんじゃないですか。痛いというか。でもやっぱりそれって中2くらいの若いころしかできないわけで。
大人になると、「恥ずかしい」という感情に邪魔されてやらないことも、思いついたり、できちゃうわけで。私も中2病のころありましたよ。まさに中2の時は、上下スウェットがかっこいいと思ってそれで外歩いてたし。笑 かっこつける方向が完全に間違ってる…。今思えばありえないしはずかしいんだけど、ネタとしては超面白い。そういうのって「人間味」ですよね。
しかも、学生時代に好きなことをみつけて没頭しているところが素晴らしい。そういうことがやっぱり自分を形成するんですよね。もし自分の子供が、中学生でギター片手に「女なんて」って歌ってたら「こいつ、大丈夫か・・・」って親ながら心配になるだろうけど(笑)、でも「おもろい奴やな」って、こっそり見守っていると思います。
もし将来自分に子供が産まれたら、ぜひ変な奴になってほしい。変ないいやつに。
そして中2病ってすばらしい。ぜひ人間一度はかかるべき病気。
和嶋さんのライブをみて、そんなことを心から思いました。
しかもね、さらに和嶋さんを好きになったのが その日お土産に頂いたポストカードを見た時。
恐れ多くも、絶対私和嶋さんと気合うと思いましたね。笑
私こんな写真大量にあるんです。もはやわたしの趣味のひとつ「自然の中でジャンプ」。
というわけでそれも含めて(笑)、本当に印象深い、素敵なライブでした!
和嶋さん、BEEASTのみなさん、ありがとうございました。
その後人間椅子の曲をYouTubeで聴いてこれまた強烈な個性と確固たる技術に衝撃を受けたんですが、やっぱり80年代とか、私の世代以前の曲ってなんだか、一曲一曲のパワーとか味が今と違うよなぁと思います。最近自分の中で空前のカラオケブームがきてまして、特に70年代~80年代の曲を歌うのにはまってるんです。お気に入りはPRINCESS PRINCESSの「DIAMONDS」。
渡辺美里さんの「My Revolution」なんかも大好き。どちらも歌詞が大好きです。どちらも、女性の歌手の曲であんな攻め攻めな歌詞、今ないよなぁって思います。
“夢を追いかけるなら たやすく泣いちゃだめさ”(My Revolution)
これ、無性に共感しました。一見普通の歌詞だしなんでかわからないけど。久々にそういうことを言われた気がした。「泣いてもいいんだよ」じゃなくて、「たやすく泣いちゃだめさ」ってところが、久々に聞いてはっとしたのかなぁ。この世代の曲って、ロックな歌詞が多いと思う!
最近はユーミンとか松田聖子さんも歌うし尾崎豊さんだって歌います。笑
これもずっと前に女友達がカラオケで歌って聴いてから、歌詞にやられてすごく好きになった曲。これは90年代ですね。
JAM – THE YELLOW MONKEY
“この世界に真っ赤なジャムを塗って食べようとするやつがいても”でつよくひかれて
“乗客に日本人はいませんでした”で打ち抜かれました
名曲だなぁ。この曲に「JAM」ってタイトルをつけるところもかっこいい。
それから最近はQUEENも歌います!笑
私QUEENがすっごく好きだってことに最近気付きました。しょっちゅう聴いてるし、聴けば聴くほど、「QUEENが生きてる時代に生まれたかったなぁ」って、心から思います。本当に、生で見て、聴いてみたかったー。
Under Pressure – QUEEN
この曲はQUEENの中でも好きな曲ベスト3に入る。ああこの場にいたかったなぁ・・・。
偉大な音楽家やアーティストもいつか亡くなってしまうし、特に最近どんどん日本を代表する俳優さんや文化人の方々が亡くなられる。私はいつも、亡くなってからその素晴らしさを知るんですよね。それじゃ悔しい。遅すぎる。だから、行けるライブや行ってみたいライブ、生で見てみたいものは時間とお金を惜しまず見ておこうと思います。そう思ってチケットをとったライブが5月にひかえてます。わくわく。
あとは山下達郎さんのライブにいつか絶対に行ってみたい。
と、ミーハーながらもクラシックを追いかける三原でした。
2013年も、どうぞよろしくお願いします!
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◆三原勇希 インフォメーション
毎月20日発売
写真専門誌「月刊カメラマン」
2013年1月号~12回
魚住誠一さん連載ページに登場。
TV出演情報
・NTV「シューイチ」毎週日曜午前8:00~9:55
http://www.ntv.co.jp/shu-ichi/
オフィシャルブログ
http://ameblo.jp/yuki-de/
sakusaku 4代目MC・三原勇希に突撃取材!
http://www.beeast69.com/serial/sociology/29232
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