コラム
だまってジャガーについて来い!
JAGUAR
千葉が生んだスターにして、ジャガー星出身のサブカルヒーロー。 千葉テレビ・テレビ神奈川・テレビ埼玉にて伝説の番組「ハロージャガー」を放映。 その後も、2005年に名曲"ファイト!ファイト!ちば!"を含むアルバム「TimeMachine」をビクターから発表。

JAGUARが謎の男と決闘![JAGUARの死後、ワトソンが想い出を語る]

第1章 JAGUARと謎の男

地球の皆様、私はワトソンと申します。私、ワトソン、(通称、ワックン)は、長年、JAGUARと、間近に、いた者で有ります。おそらく、現存する、地球人としては、唯一、無二、の存在でありましょう。オッホン。

実は、前回に、お話したとおり、JAGUARは、死亡してしまいました。で、私は今、ホンノリと、良き想い出、を今、回想しているのであります。むかしむかし、、JAGUARは、学生の頃、バンド活動に、はまっておりました。いつも、ギターを弾き、バイオリンにも挑戦して、学校での、大人気バンドなのでありました。

そんなとき、ある日、有る男が、ちまたで、噂になり始めておりました。その男は、身の丈3メートル、あのジャイアント馬場、よりも、はるかに大きく、ある種、尊大、上から目線、、という、とんでもない偉丈夫なのでありました。その黒い髪の毛は、腰のあたりまでひらめかせ、クッキリした眼差し、それは、万人をも魅了させるかのような、魅惑的なつらがまえなのでありました。

その長髪を黒のバンダナでスッキリと押さえ、スラッとした細身の足は黒のジーパンで包んでおりました。足下は、牛革のロングカウボーイブーツ手首には、銀のブレスレット、耳には銀のピアス、両手には、タトゥが派手に描かれていました。腰には、ギターをたずさえ、それは、あたかも西部劇のリボルバー、コルト拳銃のようなギターの持ち方なのでありました。

そのギターは、フライングV!! とにかく鋭利なデザインでありました。突き刺さるような鋭利なデザイン、とにかく、近寄りがたい、危険な雰囲気を漂わせていた男だったのです。正に、荒野の決闘、臨戦態勢、の様な雰囲気を漂わす男なのでありました。謎の男、その名とは??

第2章 謎の男があの神秘なるJAGUAR城を訪問!

その謎の男が、ある日、JAGUAR城に、こつ然と、姿を現したのであります。その男はJAGUARに会うなり、低い、しわがれた、ドスのきいた声でいきなり叫びました。
「俺はTIGERだ~~、文句有るか~~?」

その時、JAGUARは、座っていたのですが、目線は、あくまで、上目遣いではあるが、眼光鋭く、突き刺すなのような目線で、その「TIGER」なる男を見据えたのでありました。JAGUARはつぶやくように、押しつぶすような声で言った。
「文句は何もない!!、だが、ギターを弾いて見せろ!」

TIGERは一瞬たじろいだようだったが、その傲慢な態度は、そのまま、腰のギターをゆっくりと手元に取り、派手なアクションで身構えた。TIGERはすごく、ゆっくりとした仕草で、にやりと笑い、ギターアンプにコードを差し込み、見下げる目つきで、横目でJAGUARを見た。口にはガムをかみ、軽く口元をゆがめ、殺人鬼の様にそら恐ろしそうな半笑いの面構えなのだ。TIGERはポケットからピックを取り、ギターを弾く構えを見せ、そして大声で怒鳴った。

第3章 TIGERがJAGUARを挑発した!

TIGERがありったけ、つんざくような大声で怒鳴った!
JAGUAR、俺のプレイを見たら、このTIGERを尊敬するようになるゼ!」

JAGUARは、苦虫をつぶすような表情で、思いっきり、低く、だみ声で、つぶやくように、言った。
「フン、つべこべ言わず、弾いてみろ、判断は、それからだ」

JAGUARはTIGERをにらみ付けた。眼光は鋭く、黒目はたじろぎもせず、鋭さを増す。その場の雰囲気は、氷の様にはりついた。その場に、するどい緊張が走った。TIGERは、一瞬たじろいだようだったが、言った。
「俺にかなうのかよ!!」

TIGERはゆっくりとギターを弾く構えをした。TIGERは、にやりと、ふてぶてしく苦笑いをして、JAGUARを横目に見て、大上段に構えたその右手のピックでギターの弦を思いっきり強く弾き下げた!
ガーァー~~~~~ン~~~~~

第4章 JAGUARとTIGERの死を賭けた決闘!

ア~~ッ、、すごい大音響で、演奏が始まった。凄い!! 私、ワトソンは、今まで聴いたことの無い様なギタープレイで、超、感動してしまったのでした。レッドツェッペリン、ジェフベック、キースリチャード、かと思うかのような、すっごい演奏でした。とにかく、すごい、 TIGERは、じっとしていない。弾きながら、ジャンプしたり、とにかく、動き回り、弾きまくる、すごい!!100メーター走、をしてるかと思うと、早弾き、でガーンとやる。5メーター位飛び上がったかと思うと、空中でコードカッティングをしている。とても常人では、出来るワザでは無い。

JAGUARは、演奏を聴きながら、ミルクティーをグッと一息に飲み干し、TIGERを見上げた。JAGUARの表情は、あくまで大理石の様な硬いつらがまえ、なのである。ある種、能面の様な雰囲気をかもし出し、TIGERを見ている。あっ、ついに、その時、JAGUARが起き上がったのである。JAGUARのその手には、ギターが、、、
ジャ~~ンプ!!

JAGUARは大ジャンプをして、弾き始めたのである。ところが、TIGERはひるむどころか、戦いに挑む様な挑戦的に演奏を変えた。両者のギターの駆け引き、は、とめどもなく続く、、、、


第5章 JAGUARとTIGERの握手

そして30分ほどして、両者の演奏が終了したのであった。あっ、その時、JAGUARが初めて、TIGERのそばに近づいた。
JAGUARはとても満足そうな表情であった。あ~~ッ 両者は、その時、握手、ハグを交わした!両者は、お互いの実力の凄まじさに、感無量の様であったのだ。TIGERの両目に涙が光っている。JAGUARは低い声で、力強く叫んだ。
「TIGER! グー、だぜ」

その時、始めてJAGUARの顔がほころんだのであった。JAGUARとTIGERは、固い握手をしたのでありました。思えば、あの時、あの偉大なる2者、が遭遇し、一緒のバンド活動、を始めるきっかけになったのでありました。