ワタナベヨーコ丨2009.07.10
ワタナベヨーコ Vol.1
どうもはじめまして、ライターのワタナベヨーコです。自己紹介代わりに今日見た夢の話を。
私の目の前に、一枚の大きな絵がありました。その絵は外国人男性の横顔で、白、黒、黄土色っぽい肌色の数色だけで描かれています。うつむき加減で少しさびしそうな表情の、まだ完成していないその絵を私が眺めていると、他の何人かのギャラリーの間からその絵を描いていた男の人が現れ颯爽とキャンバスに向かいました。彼の顔を見て、私はこれが自画像であることに気が付きました。
しばらくして彼が筆を持つと、あたりの風景は一変しました。彼が自画像の髪の毛を描こうと水と絵の具を溜めるように筆を置くと、それがあらかじめ計算されたとおりに流れおち、他の色と混ざり、また別に溜めておいた絵の具の水と合わさり流れていくのです。色は川のように、まるでそれ自体が意思をもつかのように線を描き、新しい色を作り、ぐんぐんとキャンバスを駆け抜けていきました。
そしてやがてその色は音を伴うようになります。ひとつの線の流れがひとつの音を奏で、いくつもが合わさってまるでシンフォニーのように重厚なロックに変わっていったのです。色の流れる勢いと爆音で響くロックに周りのギャラリーは自然と体を動かし、次第に踊り狂いだすようになりました。絵描きの男はさらに筆を振るい、ついにはその色の川が二次元のキャンバスを飛び出して周りの世界にまで伸びていき、私たちは色の洪水に包まれました。
狂気を感じるほどまでに美しいその色と音は、絵描きの手も離れ、彼ら自身で周りの世界を創り出していきました。次々に流れてくる色の洪水と体を突き刺してくる音の響きに、もう立つのもやっとという状態で人々は逃げ出しましたが、私はその絵の素晴らしさに感動し、足が動かず歩くことさえできませんでした。絵描きが近くによってきて、私を抱きかかえて安全なところまで連れていってくれたので私は助かりましたが、それほどまでに感動したのです。(そして彼はなぜか「あなたはワラジの国の人だから助けてあげた」と意味不明なことを言い残して去っていきました・・・。)
本当にいいモノに出会ったときは、それが絵であれ音楽であれ、五感すべてを通してそのモノの存在が自分の中にぐいっと入ってきます。私が初めてロックを聞いたときもそうでした。
BEEASTではそんなふうに、人の中に突き刺さるように、ロックを届けていけたらいいな、と思っています。