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TEXT & PHOTO:桜坂秋太郎
「ロック酒場探訪記」第4回は「Malmsteen(マルムスティーン)」をご紹介します。「Malmsteen」は、その名の通りYngwie Malmsteenをモチーフにしたロックバーです。Yngwie Malmsteenといえば、エレキギター界の王者と呼ばれ、天才的なストラトキャスター使いとして世界中のロックギタリストからリスペクトされている、もはや説明不要のロックスターです。 クラシックが好きな私は、言わずもがなクラシカルなフレーズ全開の王者ファン。王者の名前を付けたロックバーということで、なぜかハイテンション。いったいどのようなマスターが、どのようなビジョンを持っているのか、とても楽しみです。王者にふさわしいお話が聞けるのではないかと、渋谷の雑踏を歩きます。渋谷は全体的に若者が多く、お店も若者向けが多い街ですが、「Malmsteen」は大人メインの空間だそうです。 渋谷といえば“東急”と密接ですが、その東急本店のそばにお店はあります。東急本店を目指して行くと間違いないでしょう。109側からのアプローチでも、東急ハンズ側からのアプローチでも、アクセスは良好です。角の煙草屋のビルに立つと、“5F Malmsteen”という看板が見えます。あとはエレベーターで5Fへゴー! 店主 澤田 J. 純孝プロフィール
東京都出身。大手レコード会社から出版社やゲーム会社などの転職を経て、映像コンテンツを取り扱う株式会社デジタル・シネマ・サービスを創業。代表取締役。新たに飲食業への展開を検討中に、思い立ってロックバーを始める。様式美系のハードロックをこよなく愛し、複数のコピーバンドを掛け持ちする。パートはドラマーだが、ギターが上手くなりたいと公言。いずれ早弾きが出来る予定。 — まだ新しいお店ですが、オープンはいつ頃ですか?
— まずロックバーを始めるきっかけを教えてください。 澤田:僕はデジタルシネマサービスという会社を経営していまして、主に業務用ビデオオンデマンドをやってるんですが、このご時勢なので何か違う事業も手がけようと考えました。友達が飲食店やってるんで、話を聞いてみると、かなり景気の良い話がありまして(笑)、それはいいな!オレもやろう!と。そこからバー開店までにはまだいろいろあるんですが(笑) — いろいろを教えてください(笑)
— 周りというのはどのような方でしょう? 澤田:音楽仲間だったり、今までの仕事関係の仲間とか。僕、転職が多かったんで、仕事関係の仲間がけっこういるんですよ。 — その転職遍歴を教えてください。 澤田:元々レコード会社にいて、アーティストを担当してました。そこから出版社で映像系の仕事をして、さらにゲームメーカーとカラオケメーカーに転職しました。その後、自分の会社を立ち上げた感じです。 — 業界大手の企業ばかりを転職されたのですね。 — では豚しゃぶ屋からロックバーへの道のりを教えてください(笑) 澤田:物件探しって結構大変で、豚しゃぶ屋の友人だけじゃなく、焼肉屋の知り合いに聞いても、1年とかかけて物件を探しているわけです。僕は状況的に、1年もかけて物件探すほど生活に余裕が無いので(笑)、それはできないなと悩んでました。飲食店は結構な金額がかかるので、出店融資を受けるための資料を提出しに港区まで行ったんですけど、その帰りに車でたまたま三宿を通ったんです。 — 三宿と聞いて、ロックバーに繋がってきました(笑)昨年の秋まで老舗ロックバー「Blackmore」がありましたね。 澤田:そうなんです。246(国道)で三宿を通った時、「Blackmore」ってあったなと思い出して。そして、ん?それなら、「Malmsteen」ってバーがあってもいいよなぁ、なんてことを考えたのです。そんなことを思ったら、豚しゃぶ屋じゃなくてロックバーをやるのもアリだ!と、さっそく家に帰ってからネットで居抜きの物件を探しました。 — やることが早いですね。そしてうまく物件があったのでしょうか。 — 豚しゃぶ屋からの大きな進路変更ですが、決断は早かったのですね。 澤田:ここは元々カラオケやギターの弾き語りをやってた店だったみたいで、ギタースタンドとか壁に備え付けてありましたし、居抜きとしてこれ以上の物件は無いと思ってすぐ申し込みました。何件か申し込みがあったようですが、僕が借りられることになって、無事ロックバーを開店した流れです。バンドをいくつもやってるので、バンド仲間や音楽系の仲間が集まる場所になるだろうし、仕事関係の仲間も飲みにきてくれるだろうし、皆で集まれる場所を提供できたらいいなと決断しました。皆の遊び場ができればいいなと。僕はそこの管理人というイメージです。 — 急にロックバーをやることになって、ご家族の反応は? — 店名のMalmsteenというのは、ある意味、思い切りましたね(笑) 澤田:他のロックバーでも、アーティストの名前って普通は使わないですよね。使うとどうしても来る人が限られちゃうし。でも、ガンガンにYngwie Malmsteenかかってると思って来て「違う!」ということもあるんです。僕自身はドラマーなんですけど、ギターが上手になりたくて、お客さんが居ないときは店でギターの練習をしているんです。そんな時は邪魔なので音楽は消してるんですが、そのまま接客してしまうと、「すごく静かな店だね~」と言われたりします(笑)。 — それでは、お薦めメニューを教えてください。 澤田:ハートランドの生ビールが美味しいです。ウイスキーや芋焼酎も美味しい物を用意してます。専門店じゃないので数はありませんが、美味しいものだけを取り揃えていると思います。メニューにはないけど、イギリスのバスペールエールやホッピーも冷蔵庫に入ってます。お客さんがリクエストするものであれば何でも出したいと思ってます。特にお酒にポリシーがあるわけじゃなく、居心地の良い空間を提供できればOKと思ってます。お酒飲めない人にも来てもらいやすくしています。お酒を飲まない人って結構居るので、お蕎麦を出したり。普通の冷たいそばを、あたたかい汁につけて食べるだけのシンプルなものですが評判良いです。僕のバンド仲間にも、お酒飲めない人がいるんですが、そういう人はお蕎麦を食べに来たり。ノンアルコールは、ウーロン茶とコーラくらいしかなかったのですが、紅茶のリクエストをもらったので、紅茶を何種類か用意してます。 — 平均的な一日の過ごし方を教えてください。 — それでは最後に、読者へ向けたコメントをください。 澤田: 取材を終えて、マスター澤田さんは間違いなく経営者の器だと感じました。経営者の仕事の多くは、決断をすること。「Malmsteen」を開店するまでのエピソードは、まさに経営者ならではの判断だと思います。さらに澤田さんは「一般的に飲食店をやる人というのは、飲食業界にいたとか、親が店をやってたとか。何かしらそういうのがあると思うんですが、僕はまったく違うところからお店を始めてます」と語りました。確かにあまり例が無いケースかもしれません。 しかし驚いたのは、お店を始めるまでは毎朝早く起きて楽器の練習をしてたということです。そのストイックさは、なかなか真似できるものではありません。バンド活動はYngwie Malmsteenのコピーバンドだけでなく、RAINBOWやMSG、IRON MAIDENのコピーバンドなど5つのバンドでドラムを叩いているらしく、土日は基本的にバンド練習日。(※お店は女性スタッフがオープン) お店の客層的にコピーバンドやっている人が多いということもあり、この7月から「Malmsteen」主催のハードロックライヴイベントをスタート。コピーバンドをやっていると、ライヴハウスになかなか出る機会がないので、定期開催(隔月予定)して演奏する機会を増やしたいということでした。その他、11月には開店一周年記念のイベントも検討中。「Malmsteen」を中心に、親父ハードロッカーの輪が作られつつあるのを実感した取材でした。 ★「BEEASTの記事を見た!」で、まさかの100円OFF!★ ★2010/8/21(土) BEEAST Presents 『START Beer’n Aid』を開催します。詳細はコチラをクリック!★ Malmsteen Presents
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Rock Bar Malmsteen(マルムスティーン)
営業時間:19時~(不定休)
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