連載

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TEXT:鈴木亮介 PHOTO:吾妻仁果、三橋コータ
Section 11. NAONのYAON 2015

Photo元祖ガールズバンド・SHOW-YAがプロデュースし、世代やジャンルを超えて幅広い女性ミュージシャンが一堂に会する「NAONのYAON」。そのオープニングアクト出演をかけた若きガールズたちの奮闘を追う連載、「目指せYAON!Cute Girls Live最前線」。今回は2015年4月29日(水・祝)に行われた「NAONのYAON 2015」でのオープニングアクト5組の勇姿を、こちらの記事ではステージ写真もテキストもたっぷりとレポートしたい。また、出番直前/直後の舞台裏の模様を写真でお届けする。
 
今年は「軽音部枠」も設けられ、同時優勝したみかづきも。青空サイダーの2組の高校生バンドが野音のステージに立った。そして、「インディーズ枠」としてOMOIDE特急2014BRIDEAR、グランプリを獲得したSORAMIMIの計3組もオープニングアクトとして野音に集まった音楽ファンを盛り上げた。
 
この記事を通じて、期待の新星5組の魅力、そして喜びと緊張で爆発寸前な彼女たちの心拍数をお伝えできればと思う。また、今年は「NAONのYAON」が8月23日(日)にも開催されることが決定しており、「Cute Girls Live」は夏に向けて再び始動する。大舞台での活躍を夢見る若きガールズミュージシャンたちに、この記事が来年のNAONのYAON出演を目指すきっかけとなれば幸いである。

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我々BEEAST取材陣も、オープニングアクト出演者の集合時刻に合わせて昼12時に現地入りした。舞台裏では本編出演者も含め、各出演者の機材搬入がひっきりなしに進められていた。それこそ高校生バンドの2組にとっては「テレビで見た憧れの人たち」が目の前に次々と現れるのだから、それだけでも緊張の度合いは半端ないだろう。
 
…と思いきや、みかづきも。青空サイダーの2組は意外にもリラックスした表情を見せていた。内心はドキドキ?なのかもしれないが、この大舞台を楽しんでやろうという気概すら感じられる。これは楽しみだ。
 
SORAMIMIBRIDEAROMOIDE特急2014の3組も次々に準備開始。インディーズ枠から選ばれたこの3組はいずれもしっかりと作り込んだ衣装を着てステージに立っているのだが、舞台裏で見せる私服姿は、「戦闘服を着る前の、戦士の素顔」そのもので、親近感が湧く。
 
午後1時以降、全体の段取りやアンコール部分の練習、そして各出演者の音出しが終わると、いよいよ開場、そしてオープニングアクトの開演。「Cute Girls Live」の認知度も上がってきたのだろうか、昨年に比べて今年は開場直後に入場し着席する観客がとても多くなったように感じる。そして午後2時5分、まずはOMOIDE特急2014から、オープニングアクト5組の晴れ舞台が、スタート!

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OMOIDE特急2014

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まず1組目、トップバッターを務めるのはOMOIDE特急2014だ。今年の「NAONのYAON 2015」で一番初めに演奏する…そんなプレッシャーもあっただろうが、Kaori(Vocal & Bass)、Nami(Vocal & keyboard)はいつものように、笑顔でステージに現れる。
 
OMOIDE特急2014は昨年の「Cute Girls Live 2014」で惜しくも決勝敗退。2回目の挑戦にして念願のオープニングアクト出演を叶えることができた。テクノポップユニットとして、当初はピンクの衣装に身を包んだ2人がダンスと歌唱で勝負していたが、この1年間で曲目や技術力の研磨はもちろんのこと、Kaoriがベースを習得したり、自分たち以外にダンサーを導入したりと、表現の幅を広げてきた。
 
転換も含めて約10分と限られた時間。昨年までどのオープニングアクト出演者も1曲だけ演奏していたが、OMOIDE特急2014は今回、2曲を披露。まずは矢野顕子の「ラーメンたべたい」でベース&シンセを軽快に鳴らし、観客の心にチクチク針を刺すと、後半はオリジナル曲「シュガーブルース」でスウィートな歌声と粒のそろったダンスを披露、観客のハートを打ち抜く。「カワイイは正義」…そんなキャッチフレーズが一時流行ったが、この日のOMOIDE特急2014のステージは、まさに正義。1組目のため観客がまだ入りきっていない状況ではあるが、本編出演者にも引けを取らない拍手喝采を浴びていた。

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Photo◆OMOIDE特急2014よりメッセージ

NAONのYAONのオープニングアクトに出演させて頂きましたOMOIDE特急2014です!
 
活動を始めた当初から野音のステージに立つ事が私たちの目標でした。今年、その目標を達成することが出来て本当に嬉しかったです!これもSHOW-YAさんや今まで応援してくださった皆様、いつも側で支えてくださるスタッフさんのおかげです。
 
野音のステージから見た景色を糧に、これからもっとステップアップして沢山の人に愛されるユニットになれるよう、これからもっと頑張っていきたいです!
◆OMOIDE特急2014 公式サイト
http://omoide2014.wix.com/omoide2014
◆OMOIDE特急2014 Twitterアカウント
https://twitter.com/omoidetokkyuu
◆インフォメーション
・2015年06月21日(日)【東 京】池袋LIVE INN ROSA
電子万博への出演

BRIDEAR

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続いて2組目の登場はBRIDEAR。メンバーはKIMI(Vocal)、美弦(Guitar)、Misa(Guitar)、晴琉(Bass)、KAI(Drums)。九州・福岡を拠点に活動する5人組メタルバンドだ。2011年11月に結成し、2013年3月に1stシングル「Thread Of The Light/Roulette」をリリースしている。結成から3年半でようやくつかんだ、大ステージ。舞台裏ではメンバー5人とても和気藹々として、いつも通りリラックスしてステージに臨もうとする姿が印象に残った。
 
野音のステージで彼女たちが披露したのは、「Pray」という曲。「矛盾だらけの決まりごとへの不満を歌った」「大切な人を、助けることはできなくても気持ちはつながっている」といったテーマで、バンドとして初めて制作した2曲入りデモ音源にも収録された、BRIDEARを象徴する1曲と言っても良いだろう。KIMIが激しく煽り、観客を力強く引っ張ると、美弦Misaのツインギターがメロディアスな旋律を奏でる。
 
去る4月19日に行われた「Cute Girls Live」決勝ライブでは、福岡からの参戦で(会場の)東京というアウェイな土地で、しかもインディーズ枠としては1番目の出番でありながら、どの出演者よりも観客の頭を振らせ、拳を挙げさせ、圧倒的なライブパフォーマンスを見せつけた。その牽引力は野音に来ても全く臆することなく、SHOW-YAファン筆頭に目と耳の肥えているであろう観客を一瞬で虜にし、しっかりと拳を挙げさせていた。7月には九州ツアーを控えている彼女たち、これから関東でもその名を耳にする機会がきっと増えることであろう。

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Photo◆BRIDEARよりメッセージ

福岡のBRIDEARです!
NAONのYAON2015、ありがとうございました。非常に楽しいライブでした!
野音の舞台に立たせてくださった皆様に感謝の気持ちでいっぱいです。次は必ず本編に出演します!!
今年もまた必ず東京にライブに行くので、その時は一緒に楽しい時間を過ごしましょう!
これからも熱い熱ーい応援をよろしくお願いします!
そして、福岡にも遊びにきてみんね!よかとこよ~♪
◆BRIDEAR 公式サイト
http://bridear.net/
◆インフォメーション
・2015年06月13日(土)【福 岡】INSA
・2015年06月28日(日)【厚 木】Thunder Snake
・2015年07月18日(土)【熊 本】Django
・2015年07月19日(日)【鹿児島】SR HALL
・2015年07月20日(祝)【福 岡】Queblick

 

みかづきも。

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さてここからの3組は正真正銘の「グランプリ」獲得バンドということで、寺田恵子が影ナレで紹介する。まず最初に現れたのは、鮮やかなブルーの衣装で統一したみかづきも。だ。メンバーは望月瑠海(Vocal)、小川茉佑子(Guitar & Chorus)、青木真琴(Guitar)小玉南帆(Bass)、北澄咲妃(Drums)の5名。神奈川県立厚木高校の軽音楽部で結成された5人組だ。
 
バンドで主に作曲を担当するのはギターの小川茉佑子。ご両親の影響でX JAPANのファンになり、そこから洋邦問わずハードロックにのめりこみ、現在のみかづきも。のコンセプトを確立していったのだという。
 
彼女たちのステージの特長は、何といっても”高校生”という先入観をいとも簡単に打ち崩す本格志向の演奏、そして、5人が息ぴったり振り付けきっちりという感じではなく、それぞれに自分の個性を前面に出すステージングだ。野音ではみかづきも。の名刺代わりの1曲、「ガーベラの週末」を披露。ベースとバスドラの重低音をしっかりと聴かせながら、5人それぞれのスタイルでアクティブに動き回り、手拍子をいざなうと客席は一つになる。これほどまでに観客の心をつかむとは、演奏した本人たちさえ予想してなかったのではないか?そんな、圧巻のステージを見せてくれた。

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Photo◆みかづきも。よりメッセージ

あんなに大きなステージで演奏するということですごく緊張しましたが、自分達らしく楽しんで演奏できたと思います。
 
誰にでも与えられるチャンスではないので、より大切な思い出となりました。
 
みかづきも。がここまで上がってこれたのも、厚木高校軽音楽部というものがあったからだと思います。
 
そして、小松先生が自分の時間を削ってまで部員に尽くして下さったからだと思います。
 
もうすぐ引退でみかづきも。としての活動は限られてきますが、今後ともよろしくお願いします。
 
そして、厚木高校軽音楽部をこれからもよろしくお願いします。
◆みかづきも。 Twitterアカウント
https://twitter.com/mikadukimooooo

青空サイダー

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続く4組目は、軽音枠でみかづきも。と並んで同率1位を獲得した青空サイダーだ。神奈川県立麻溝台高校の軽音楽部で出会ったNATSUKI(Vocal & Guitar)、P-SAN(Guitar)、HANAKA(Bass)、RINA(Drums)の4人で結成。バンド名や「しゅわしゅわはじける女子バンド」というキャッチフレーズの通り、彼女たちの持ち味は女子高生バンドならではの爽やかさ、甘酸っぱさ。「しゅわ~」というキャッチフレーズや、真っ白なつなぎの衣装などの表面的な部分から、楽曲の内容に至るまで、全ての人が通る「青春」という道のド真ん中を突っ走ってくれる快活さがある。
 
OMOIDE特急2014と同様に、実は青空サイダーも「Cute Girls Live 2014」の決勝で涙をのみ、1年越しのリベンジを果たしている。しかも、彼女たちは高校3年生で間もなく部活を引退。高校生最後の春に、野音の大舞台への切符を手にするというドラマがあるのだから、感情移入せずにはいられない。
 
冒頭からいきなりNATSUKIが「皆さんと一緒に『しゅわ~』をやりたい」と観客に向かって語り、メンバー4人と客席で一緒に「しゅわ~」コール。度胸を見せつけると、「みんなで乗れるところもある。応援歌のつもりで作った」という「Melody」を披露。ギター、ベース、ドラム、ボーカル…4人それぞれの音をしっかりと聴かせる。演奏力や楽曲の完成度の高さもありつつ、ロックバンドの”原点”を見出すような、楽しいステージであった。

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Photo◆青空サイダーよりメッセージ

最高の1日でした!しゅわ~ってお客さんとやれてよかったです!先輩のみなさんが、素敵な方で、かっこよかったなあ~!(RINA
 
開放的な野外で”しゅわ~”出来て嬉しかったです。一生忘れられない日になりました!(NATSUKI
 
青空の下で気持ちよく演奏ができてとっても楽しかったです!一生の思い出です!(P-SAN
 
初の野外LIVE、最高に気持ち良かったです!!素敵な1日でした!(HANAKA
 
みなさんこんにちは青空サイダーです!しゅわ~!!
NAONでのお客さんも、記事を読んでくださってるあなたも、まだまだ、私たちのことを知らない方ばかりだと思います。LIVEを見て、写真を見て、CDを聞いて、少しでも何か感じるものがあったなら、ぜひ応援をよろしくお願いします!
ちなみに、RO69JACKという大会の一次選考通過しました!投票はもちろんコメント待ってます!笑
http://sp.jack.ro69.jp/contests/jack2015/artists/32675
5曲入ったMini Albumもあります!
これからも、青空サイダーはどんどん成長していきます!応援よろしくお願いします!しゅわ~!!
◆青空サイダー Twitterアカウント
https://twitter.com/Aozoraciderbot
◆インフォメーション
・2015年06月21日(日)【神奈川】小田原姿麗人
SORAMIMI

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そして、オープニングアクト5組の最後は、SORAMIMIだ。メンバーはYAKA(Vocal)、Juna(Bass)、tmtm(Drums)、UNI(Guitar)の4人。2013年5月に結成し、国民的人気のアニメソングをキュート&ロックにアレンジした楽曲で人気を集めると、2015年1月に1stミニアルバム『アニソンJAPAN』を全国発売し、2月に初のワンマンライブを開催。バンドのオリジナル曲も続々披露し、着実にファンを増やしつつある。
 
そんなSORAMIMIの持ち味は、4人が個々にプレイヤーとしての技術力の高さを誇る反面、飾らないキャラクター、親しみやすさがあるという、いわば”ギャップ萌え”だろう。野音でもその”ギャップ”を遺憾なく発揮。YAKAは冒頭、キュートにはにかみながらステージに立つが、演奏が始まるや否や、ガラッと表情を変え、演歌歌手然とした表情でしっとりと歌い出す。かと思えば両サイドにいるUNIJunaがしっかりと演奏しつつもコミカルな動きでセンターにいるYAKAに近づいていったり、見ているこちらまで気持ちよくなるような会心の笑みでtmtmがビートを刻み続けていたり…と、見どころが尽きない。
 
この日披露された「J.K.P!!」はSORAMIMIにとって初のオリジナルシングルとして6月17日(水)のリリースが決定している。ムード歌謡にジャズにハードロックにと目くるめく表情を変え、キャッチーなサビの「じゃんけんぽん」がクセになりそうな、インパクト大の楽曲だ。その演奏力の高さとライブの楽しさは、これからさらにファンを増やしていきそうだ。

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Photo◆SORAMIMIよりメッセージ

SORAMIMIにとって、NAONのYAONオープニングアクトの出場権は、初めて皆で掴んだグランプリだったので、当日まで喜びと緊張感でいっぱいでした。
 
ドキドキの中、実際にNAONのYAONのステージに立って、他の共演者さん達のパフォーマンス力に圧倒されつつ、いつか本編に呼んでもらえるようなバンドになるぞ!とSORAMIMIに新たな目標が出来ました。
 
企画をなさっているSHOW-YAの皆さんは、これだけの女性を束ねているにも関わらず、オープニングアクトにも優しく声をかけてくださって、やっぱりスターは違うなぁ…素敵だなぁ…と、思わずときめいてしまいました。笑
 
このような企画に呼んでいただいてすごく感謝です。
◆SORAMIMI 公式サイト
http://soramimi-band.com/
 
1st オリジナル Single「J.K.P!!」
・2015年06月17日(水)リリース決定!
◆インフォメーション
魔女カーニバルIV
・2015年05月23日(土)【神奈川】横浜BAYSIS
・2015年05月26日(火)【大 阪】アメリカ村CLAPPER
・2015年05月27日(水)【愛 知】名古屋RAD HALL
・2015年05月30日(土)【東 京】渋谷チェルシーホテル

 
レコ発ツアー
・2015年06月20日(土)【東 京】渋谷チェルシーホテル
・2015年06月26日(金)【千 葉】柏 Thumb UP
・2015年06月28日(日)【埼 玉】熊谷 HEAVEN’S ROCK
・2015年07月14日(火)【愛 知】名古屋RAD HALL
・2015年07月15日(水)【大 阪】アメリカ村CLAPPER
・2015年07月18日(土)【神奈川】横浜BAYSIS
 
・2015年07月29日(水)【神奈川】音霊 OTODAMA SEA STUDIO
・2015年08月06日(木)【東 京】TSUTAYA O-EAST
 ※魔女カーニバル~1周年スペシャル~

 
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◆「NAONのYAON 2015」本編もテキスト&写真たっぷり特集大盛りレポを公開中!
http://www.beeast69.com/feature/128455
http://www.beeast69.com/feature/128457


◆NAONのYAON 公式ホームページ
http://naonnoyaon.net/
 
◆SHOW-YA インフォメーション
30周年記念リリース第2弾 『Glamorous Show II』
・2015年05月27日(水)発売
 
NAONのYAON 2015 夏にも開催!
・2015年08月23日(日)【東京】日比谷野外大音楽堂
 14:00開場 / 15:00開演


 
◆関連記事
【連載】目指せYAON!Cute Girls Live最前線
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【特集】寺田恵子×浮遊スル猫 特別対談
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【特集】大盛りレポ!ロック増量 Vol.12-2 NAONのYAON 2014
http://www.beeast69.com/feature/103720
http://www.beeast69.com/feature/103719
【特集】大盛りレポ!ロック増量Vol.4 NAONのYAON 2013
http://www.beeast69.com/feature/68447
 
【特集】WOMEN’S POWER Vol.54~東京・大阪ひなまつりLIVE!~ Part 2(BRIDEAR)
http://www.beeast69.com/feature/73311
【PHOTOレポ】 SORAMIMIカーニバル~2月だよ! 全員集合!!~
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