元祖ガールズバンド・SHOW-YAが主催し、国内の女性ミュージシャンが一堂に会す「NAONのYAON」。昨年・2013年に復活し、今年も4月29日の開催が決定しているこのガールズの祭典。復活とともに、昨年より新たなプロジェクトが始動した。それが、このオープニングアクトを目指すオーディション「Cute Girls Live」だ。
 
「若手ミュージシャンの活躍できる場を…」NAONのYAONプロデューサーを務める寺田恵子（SHOW-YA）の熱い思いも込められた「Cute Girls Live」。4月29日に開催されるNAONのYAONのオープニングアクトの出場をかけたオーディションで、原則25歳以下の女性ミュージシャン／バンドが対象となっている。音源審査を経て、12月、1月、2月、3月の計4回行われる予選ライブイベントのいずれかに出場し、（音源審査のみでファイナル進出も可能）勝ち上がった10組が4月5日（土）に代官山UNITにて開催されるファイナルラウンドに進出。そのライブの結果により、4月29日開催のNAONのYAONのオープニングアクトが決定する。
 
若きミュージシャンを応援したい。その思いは本誌・BEEASTも同じ。そこで本誌では「Cute Girls Live」と強力タッグを組み、NAONのYAONまでの道のりを定期連載記事を通じて追い続けたいと思う。連載初回となる本記事では、「Cute Girls Live」の予選を兼ねたライブイベントをご紹介する。

 

「Cute Girls Live」予選を兼ねたライブイベント自体も、単なる「コンテストの予選」とは一線を画しており、4回それぞれに異なるコンセプトを持った見応えのあるライブイベントになっている。1回目は2013年12月10日（火）に渋谷Star Loungeで『Cute Girls Live X’mas GIG』として開催。2回目は1月19日（日）に渋谷Star Loungeにて『Cute Girls Live・NEW YEAR GIG～Road to NAONのYAON2014～』と題して開催。正月ボケを吹き飛ばす熱いライブが繰り広げられた。
 
そして今回、2月22日（土）はshibuya duo MUSIC EXCHANGEにて『Cute Girls Live × NAONのBATTLE ～プロアマ交流戦～』として開催された。表題の通り、キャリアを持つ石田ミホコ、BARBARS、中ノ森文子、Drop’sの4組が、ホテル飯島、はるのまい、斉藤利菜、ぱすてるーじゅ、夢豚、Su凸ko D凹koi、稚菜、Ragtiny dollsといった次代の有望株8組を迎え撃つ格好だ。寺田恵子も会場に駆け付け、若きガールズミュージシャンたちに檄を飛ばした。
 
それでは、ガールズバンド／女性ソロの豪華出演陣によるプロアマ交流戦、その熱き模様をお届けしよう。
 

 
1組目のRagtiny dollsはアクティブなパフォーマンスと鋭利なサウンドで序盤から飛ばす。2組目のぱすてるーじゅは現役高校生らしいキュートでフレッシュなステージング。3組目はこちらも現役高校生の夢豚（むーとん）、ブランケットのようなぬくもりの溢れる歌声と演奏を披露。4組目の斉藤利菜はひまわりのように眩しく陽気な歌とパフォーマンス。
 
5組目、稚菜（わかな）はシリアスに、まっすぐ心に届く歌を披露。6組目はるのまいは清清しいボーカルに威勢のいいギターのカッティングが印象的。7組目のSu凸ko D凹koi（すっとこどっこい）はパンクなサウンドにセンセーショナルな歌詞を乗せて客席をヒートアップさせる。8組目のホテル飯島は高い演奏力ながら、エキセントリックなパフォーマンスで強烈なインパクトを与える。

 

ルーキー8組の演奏があっという間に終了。ここで冒頭に引き続き寺田恵子が再び登場すると、「私も1曲いい？」とアコギを爪弾く。披露したのは、なんとロックアレンジした「森のくまさん」！客席を多いに沸かすと、石田ミホコを招き入れ、マイクをバトンタッチ。後半4組の「プロ編」へとプログラムが進む。
 

 

 

ロックなでしこが長丁場のプロアマ交流戦に活気を呼ぶ。アコギを手に颯爽と登場した石田ミホコ。元サッカー日本代表ということもあってか、観客をグイグイと引っ張っていく元気いっぱいのボーカルが特長的。自身のオリジナル曲に加え、みんなで歌える曲をと「翼をください」も披露した。
 
 

 

 

 

登場した瞬間、その華やかさに息をのんだ。中ノ森BANDを経てソロシンガーとして活躍中の中ノ森文子だ。トップモデルを彷彿とさせるキュートなルックスに、笑顔にならずにはいられないポップな歌声。ステージを縦横に動き回り、全身で中ノ森文子というアートを表現した。
 
 

 

 

 

続いて登場したのはGuitar & Bassのツインボーカルロックバンド、BARBARS。同じ大学のサークルメンバーで結成し、今年で活動10周年を迎える。女性ツインボーカルの絶妙な掛け合いと、卓越したギター・ベーステクニックに震撼させられる。初期ナンバーから最新リリース曲「枯れない花」まで、クールなロックナンバー6曲を披露。
 
 

 

 

 

全12組のトリを飾るのは、地元・札幌にとどまらず全国にその名を知らしめる、Drop’sだ。全員20歳ながら貫禄たっぷりのロックンロールを轟かせる。欲しいフレーズを確実にキメてくるリードギター、芯のあるベースとドラムのリズム隊、大人の色気を醸すキーボード…そして、特筆すべきは中野ミホ（Vocal & Guitar）の圧倒的な存在感だ。泰然と構えるその佇まいに、渋さと鋭さを兼ね備えた歌声は圧巻。5人束になったグルーブ感は、最後の曲「トラッシュ・アウト」が終わってもなお、余韻を残す。
 
 

 

最後は寺田恵子が全出演者を招き、豪華セッション！観客も巻き込んで全員で「学園天国」を熱唱。今年のNAONのYAON成功を予感させるような、女子力全開のキュート＆パワフルなライブが完成した。Cute Girls Liveの次回イベントは3月22日（土）渋谷Star Loungeにて開催される。今回出演したホテル飯島、Su凸ko D凹koi、稚菜のほか、本誌特集にも登場したCREA、浮遊ｽﾙ猫などのラインナップは今から期待大だ。
 
 

 

 

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