連載

メタルヘルス

HEATHEN 編
TEXT:桜坂秋太郎

太陽の雰囲気がやや秋っぽくなった気もしますが、まだまだ残暑が厳しい日が続いています。もしかしたら都内だけかもしれませんが、今年に年に入ってから、自転車通勤をする方が増えたと感じています。メタボ解消(もしくは健康促進)と交通費を浮かせることが、大きな動機ではないかと思います。しかし今朝、事故を目撃してしまいブルーな気分です。自転車用のヘルメットが思ったよりも簡単に壊れてしまうことに驚き、つまりは頭部それだけ損傷があるという恐ろしい事故でした。

今、自転車通勤で流行っているのは、カッコいい“グッドルッキン”なスタイリッシュモデルですが、自転車に興味の無い私も、カタログを見ていると欲しくなってくるので、購買欲をそそるアイテムとしては、ここ数年で一番かもしれません。しかし朝の通勤タイムは、ルールがあって無いようなもの。車やオートバイが目を三角にして走っています。一瞬でも判断を誤って接触したら…確実に救急車。自転車通勤専用ロードが無い状況では、事故は減らないだろうな…などと考えながらのメタルヘルスです。さて、今回のアルバムはこんな感じです!

disk union 今月の一押しアルバム
 
ジャケット

HEATHEN「Victims Of Deception」
01. Hypnotized 8:35
02. Opiate Of The Masses 7:51
03. Heathen’s Song 9:26
04. Kill The King 3:34
05. Fear Of The Unknown 7:09
06. Prisoners Of Fate 6:21
07. Morbid Curiosity 6:28
08. Guitarmony 3:32
09. Mercy Is No Virtue 6:28
10. Timeless Cell Of Prophecy 5:23
11. Hellboud 3:40

【アルバム解説】
2010年7月28日発売!

ベイエリア・スラッシュ・メタルHEATHENが91年に残した名盤2ndアルバム。メロディを重視したパワー・メタルよりのスタイルに、ザクザクと刻んだベイエリア・クランチ・リフが絡んだHEATHENスタイルの極意を見せ付けた作品。
ソ連から亡命してきたLee Altusが、元METAL CHURCHのCarl Saccoと始動し、そこに元ANVIL CHORUSのDoug Piercyと元BLIND ILLUSIONのDavid Godfrey、元GRIFFINのMike “Yaz” Jastremskiが加わったベイエリア・スラッシュ・メタル・バンド。87年にCombatからベイエリア・スラッシュ史上に残る名盤『BREAKING SILENCE』をリリース。さらにリズムがチェンジし、Roadrunnerへと移籍し、91年にリリースされた2ndアルバムが今作。ヨーロピアン・テイスト溢れる湿った感じのメロディやドラマティックな展開に重心を置いたパワー・メタル寄りのスタイルながら、ベイエリア・クランチの代名詞とも言えるザクザクと刻んだリフを擁するサウンドをさらに昇華させた名盤!RAINBOWの”Kill The King”のカヴァーも透逸。ボーナス・トラックにTYGERS OF PAN TANGのカヴァーを収録したMetal Mind再発盤。

【HEATHEN myspace】
http://www.myspace.com/heathenmetal


Photo
【Heathen】実施中その1

HEATHENヒーゼン)の2ndアルバムで走り出しましょう。「Hypnotized」で始まりますが、曲が始まるまでに1分くらいあります。スラッシュメタルらしいリフが気持ち良く、リズムの変化もあまり気になりません。ザクザクしたサウンドもGOOD。歌詞カードを見てないので何を歌っているのかわかりませんが、歌が良く聴こえます。キーだけでなく、ハイな声質がそそります。ツインリードのギターもメロディ重視で、歌えるソロはとても聴きやすく、一気にHEATHENワールドへ引き込まれます。

「Opiate Of The Masses」ではツインリードフレーズからリフへの展開が最高です。90年代初頭のスラッシュメタルの匂いがプンプン。ミドルテンポで気持ち良く走れます。続く「Heathen’s Song」は、アルペジオから始まるパワーバラード風。“泣き”のギターからザクザクサウンドへ。これも走りやすいナンバー。ゆったりとした歌メロも良い感じ。エンディングのギターソロからアルペジオに戻るあたりは、叙情的で実に素晴らしいです。

Photo
【Heathen】実施中その2

そしてRAINBOWの名曲「Kill The King」のカヴァー!これは良い!アグレッシブなアレンジで、若い血潮向きな熱い仕上がりです。次は「Fear Of The Unknown」。リフがこれまたザクザクで、アドレナリンがたくさん出てきます。リズムは微妙に変化があるのですが、ランニングのリズムが狂うほどではなく、吸収できるレベル。「Prisoners Of Fate」になると、アルペジオをバックに雄大に歌うイントロから王道のハードバラードへと展開。ツインリードギターのテイストが実に美しく、このナンバーは王道のままフェードアウト。

HEATHENは、2009年に川崎の「クラブチッタ」で行われた日本のスラッシュメタルイベント『THRASH DOMINATION』に出演し、そのハイレベルなパフォーマンスで、オーディエンスをノックアウトしたとか!残念ながら私は観ていません。次のチャンスがあれば、HEATHEN絶対に観るぞ!と心に刻みながら走り続けます。「Morbid Curiosity」はテンポチェンジが激しいので、ちょっとリズムを取りにくいものの、サイレンの効果音からギターソロに入る部分は背筋がゾクゾク。それにしてもこの暑さ、速めに走ると恐ろしいほど汗が出てきます。

Photo
【Heathen】最後の一曲が終わりフィナーレ

「Guitarmony」はツインリードギターのハモりからバトルへ。ヴァイオリン奏法を久しぶりに聴きます。怒涛の2バスナンバー「Mercy Is No Virtue」へ。ここまで聴いてきて、ドラムがHEATHENの魅力の一つだと感じます。細かいオカズのフレーズまでカッコ良いです。この暑さなので、そろそろ限界が見えてきました。あと2曲!と思ってがんばります。「Timeless Cell Of Prophecy」も超ザクザクなテイスト。サンフランシスコを中心にブレイクした“ベイエリア・クランチ”と呼ばれるスラッシュメタルは、このザクザク(クランチ)が最大の特徴でもあります。

ラストナンバー「Hellboud」へ。TYGERS OF PAN TANGのカヴァーながら、見事にHEATHEN色に染まっています。フェードアウトより、ビシっと終わってほしいような気もしますが、私もフェードアウトでクールダウン。このアルバムは、HEATHENというバンドの、パワフルな部分とメロディアスな部分がうまく融合している気がします。バンドの持ち味を生かしているような印象です。ザクザクしたサウンドが好きな人には、たまらない作品だと思います。トータル時間は70分近く、6分以上のナンバーが多いので、楽なランニングではありませんが、粒のそろった楽曲は買って損の無いアルバムだと思います。

走り終えての帰り道、サイクリングロードの自転車を見かけました。私もメタボ対策に自転車に乗ってみたいとは思っていますが、今朝の事故が衝撃的だったので、都内の幹線道路を走っての通勤自転車は、やらないと思います。健康になるためのアクションで、怪我をしたら(もしくは死んだら)何もならないので。怖い事故を見てしまい、トラウマになりそうです。公道は耳をふさぐと危ないですが、サイクリングロードを走っている自転車はヘッドフォンをしていました。見晴らしの良い専用道路なら、音楽を聴きながら走れるのかもしれません。それならばメタルヘルスができるかもしれませんね。メタボロックな同士達よ! さぁ一緒にメタルヘルス!

ランナー【Heathenの効果】
実施前:体重69.1kg/体脂肪25%
実施後:体重67.7kg/体脂肪23%

 
 
  コラムニスト
戦国★コンプレックス
戦国★コンプレックス
2022年10月30日更新
第8回「鎌倉見仏記」
The HIGH
さかもとえいぞう
2019年5月30日更新
人生の宿題その4(最終回)
mondo
中村 “MR.MONDO” 匠
2019年11月23日更新
第十三回「一問一答 Part.2」
PINK SAPPHIRE
PINK SAPPHIRE
2019年4月3日更新
第20回「AYA」
永川敏郎
永川敏郎(Toshio Egawa)
2019年5月29日更新
Progressive Man 第42話