連載

メタルヘルス番外編

番外編 IRON MAIDEN
TEXT:桜坂秋太郎

今年の暑い夏を乗り切ろうと、スタミナのある食べ物を大量に食べた結果、わずかな期間に2.5kgの増量!数値的には人生の記録を更新しました。夏バテの“魔力”からは逃れられたものの、確実に体が重いのがわかるほどに肥えてしまいました。意識して歩いたり走ったりしているのに肥えるって…どういうこと?!と自問しながらのメタルヘルス番外編です。メタル界のベテランIRON MAIDENの新譜が、編集部に届きました!これはヤルしかありません!どのくらい(体重が)落ちるか楽しみです。

新譜『THE FINAL FRONTIER(ファイナル・フロンティア)』は、IRON MAIDENにとって通産15作目のスタジオアルバム。ハードロック・ヘヴィメタル界の名プロデューサーKevinCavemanShirleyと一緒に、ファン待望の作品を完成させました。瞳を閉じればIRON MAIDENのデビュー当時を思い出します。1stアルバム「Iron Maiden(鋼鉄の処女)」は1980年のリリース。あれから実に30年間をメタル最前線で突っ走り、今なお現役というモンスターバンドには“リスペクト”以外の言葉が見当たりません。さて、今回のアルバムはこんな感じです!

番外編 IRON MAIDEN
 
ジャケット

IRON MAIDEN「THE FINAL FRONTIER」
01. Satellite 15…The Final Frontier 8:40
02. El Dorado 6:48
03. Mother Of Mercy 5:20
04. Coming Home 5:52
05. The Alchemist 4:28
06. Isle Of Avalon 9:06
07. Starblind 7:48
08. The Talisman 9:03
09. The Man Who Would Be King 8:28
10. When The Wild Wind Blows 11:01

【アルバム解説】

ファイナル・フロンティア
(THE FINAL FRONTIER)
2010年8月18日発売!

前人未到! 史上最強! 未知なる領域へ挑み続けるメイデン最新型。

アルバム・デビュー30周年記念、通算15作目、約4年ぶりのニュー・アルバム。

全10曲76分間、メタルの爆風が迫る!!

【IRON MAIDEN 公式サイト(日本)】
http://www.emimusic.jp/intl/ironmaiden/

【IRON MAIDEN 公式サイト(英国)】
http://www.ironmaiden.com/


Photo
【IRON MAIDEN】実施中その1

アルバムは、SF映画並みの高クオリティPVが話題の「Satellite 15…The Final Frontier」でスタート。何はともあれ、まだ観てない人は公式サイトでPVをチェックしてください!30年の間、数々の素晴らしいPVを世に送り出してきたIRON MAIDENですが、その中でもトップレベルの作品となっています。プレスリリースによるとCGと3Dアニメとライヴアクションを統合し、約5分の作品に7000コマ以上を使っているとか。そして1コマ仕上げるのに30分以上という膨大な時間を経た驚きのPVです。

さてランニングもスタートです。ディレクターズカットのPVと違い、長いイントロが“メイデンワールド”への入口を感じさせます。テンポはランニングに向いていて、かなり期待が持てます。Bruce Dickinsonの声も実に伸び伸びとしていて、“The Final Frontier”のサビはシンガロングでランニング!続いてメイデン節が炸裂する「El Dorado」は、全世界で無料デジタルMP3を配布(ダウンロード)という驚きの企画を実行したナンバー。Bruce Dickinsonは「ファンのみんなに感謝し、『ファイナル・フロンティア』の雰囲気に浸ってもらうために、ツアー直前そしてアルバムリリース以前にこの曲を贈ろうと思った」と語ったそうです。これまたニクイ演出。


【IRON MAIDEN】実施中その2

メイデンらしいイントロから「Mother Of Mercy」へ。Steve Harrisのベースが心地よく、“Mather Of Mercy Angel of pain~”に合わせて地面を蹴り上げます。後でじっくり聴いてみたいナンバーです。続く「Coming Home」はドラマティックな展開が魅力的。スローなテンポに合わせてクールダウン。伝説のアヴァロン島をテーマにした「The Alchemist」では一転しアップテンポ。メロディアスなギターハーモニーと、Nicko McBrainのビートに身をゆだね、無心で走ります。

今回のアルバム『THE FINAL FRONTIER』は長い曲が多いので少し心配していましたが、9分を越えた「Isle Of Avalon」も長さをまったく感じさせません。曲の展開や構成の素晴らしさゆえでしょう。次の「Starblind」はリズム的にちょっと走りにくいです。こういう時は焦らず自分を見失わないように走るのが肝です。「The Talisman」はアコースティックな曲かと思いきや、静から動へ!この展開は最高。Steve Harrisのベースは、まさにメイデン!これぞメイデン!カッコいい!アドレナリンが大量分泌!


【IRON MAIDEN】最後の一曲が終わりフィナーレ

アルバム『THE FINAL FRONTIER』は約76分という作品。実はすでにかなり苦しい状況です!50分を過ぎた頃から苦しさが増して、そろそろトランス状態!あと2曲がんばります。とはいえ後半になると長い曲が続くアルバム構成!あと2曲なのに約20分!静かなイントロから9分弱の「The Man Who Would Be King」へ。どことなく雄大なイメージのナンバー。なぜか遠くを見つめて走ります。いよいよラストは「When The Wild Wind Blows」。これまた静かなイントロからリズムイン。Steve Harrisの力作、最長の11分を越えたナンバーで完全燃焼!

走り終えた後の感想としては、覚悟していた約76分という時間の長さは気になりませんでした。むしろリピートしてもう一度聴きたいと思うナンバーが多く、ストレッチをしながら『THE FINAL FRONTIER』を聴き直します。ランニング中はわからなかったDave MurrayAdrian SmithJanick Gersのギターアレンジが、実に良くよく練られていることに気がつきます。どうしても走りながらiPodで聴いていると、聴き取れない部分があります。私のこのアルバムの印象を一言で表現すると“近未来”です。IRON MAIDENは様々なアプローチをしてきたバンドなので、大きな意味では『THE FINAL FRONTIER』もIRON MAIDENのテイストの上にあるものです。しかしメンバーの一体感という意味では、6人体制のIRON MAIDENを象徴する、“これから”のアルバムが完成したと感じます。

私はオフの日、よくライヴDVDを観ています。特に『Rock in Rio』と『Flight 666』は、何度観ても飽きない作品です。思い返してみると、来日公演も欠かしたことがありませんし、LPレコードを含めれば全タイトルを所有しています。そういう意味ではIRON MAIDENの30年を、リアルタイムに突っ走っている生粋のファンと言えるかもしれません。言うまでも無く、30年間バンドを維持する方が圧倒的に大変なのですが、ファンであり続けるというのも、実はかなりパワーが必要なことなのです。その辺のことを、もしチャンスがあればメンバーに聞いてみたいですね。

しかし、これだけ長く愛されるというのは、IRON MAIDENのメンバーのフレンドリーな人柄が大きいと思います。数々の賞を受賞しているロックスターは、ロックな姿以外を見せない傾向もありますが、IRON MAIDENの場合はサッカーやゴルフ、フェンシングなどをしている普段の姿を、多くのファンが知っています。すでにメンバーは50代ですが、50代とは思えないアグレッシブな作品に仕上がった新譜『THE FINAL FRONTIER』。これを聴いて「まだ枯れちゃイカン!」と同世代への良い刺激になることは間違いありません!

私も成人病の“魔力”に負けないようがんばります。メタボロックな同士達よ! さぁ一緒にメタルヘルス!

ランナー【IRON MAIDENの効果】
実施前:体重69.6kg/体脂肪25%
実施後:体重67.9kg/体脂肪23%

 
 
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