連載

メタルヘルス VOIVOD編

TEXT:桜坂秋太郎

今回のメタルヘルスから、「disk union」とコラボレーションすることになりました!今までのメタルアルバムは、私の独断と偏見によるチョイスでしたが、今回からは毎月「disk union」一押しのメタルアルバムを聴いて、健康へのチャレンジをする企画に生まれ変わります!いったいどんなアルバムが毎月登場するのでしょうか、とても楽しみです。生活習慣病(成人病)は今や多くの中高年が装着するオプションです。もちろん私もオプション装着済みです。若い頃には想像もしていなかった、糖尿・痛風・高血圧・高脂血症などが、知らぬ間に忍び寄ってくるのです。

さて、今月の「disk union」一押しアルバムは、VOIVOD(ヴォイヴォド)「WAR AND PAIN」です。このアルバムはVOIVODのオリジナルメンバーである、Snake(Vocal)・Piggy(Guitar)・Blacky(Bass)・Away(Drums)の4人によって制作されています。2005年にはPiggyが癌のため他界していますが、2008年には来日公演がありました。来日時のメンバーはオリジナルメンバーに加え、Daniel Mongrain(Guitar)が参加。元MetallicaJason Newstedも、Jasonic(Bass)という名で一時期参加していましたが、2009年にまた復帰している様子。では今月の一押しをご紹介しましょう!「WAR AND PAIN」はこんな感じの作品です!

disk union 今月の一押しアルバム


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VOIVOD「WAR AND PAIN」
1. Voivod 4:19
2. Warriors of Ice 5:11
3. Suck Your Bone 3:39
4. Iron Gang 4:21
5. War and Pain 4:58
6. Blower 2:46
7. Live for Violence 5:16
8. Black City 5:12
9. Nuclear War 7:01

【アルバム解説】
2010年2月27日発売!

カナディアン・スラッシュ・メタルの最高峰、そして革新的なスタイルを編み出していくVOIVODのデビュー作の直輸入盤国内仕様。スラッシュ・メタルの過激さを最大限に引き出したヴァイオレント・スラッシュの大名盤!

革新的かつ意欲的なスタイルで、実験的要素を取り込むことで、独自の進化を遂げていく彼等の出発点となった1984年1stアルバム。そして、この作品は RAZORSACRIFICESLAUGHTER等、スラッシュ・メタルの中でも最も過激なサウンドを放っていたカナダのシーンの中でも、最もヴァイオレントなサウンドを聴かせた作品。核兵器/核実験に当てた視点、メンバーであるAwayの手掛けるジャケット、前のめりなリズムと不協和音一歩手前の騒々しいリフの中に光るインテリジェンス、粗暴さの中にこれらの要素が混然と存在する恐るべき作品!

【VOIVOD 公式サイト】
http://www.voivod.com/



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【VOIVOD】実施中その1

「WAR AND PAIN」といえば、1984年にリリースされたVOIVODのファースト!これは面白そうです。トータルタイムは約42分ということで、体を動かす時間的にも問題ありません。ワクワクしながらメタルヘルス開始。1曲目の「Voivod」から紛れもないVOIVODサウンド。最先端のメタルサウンドと比べてはいけませんが、26年前のメタル音源と思えば、何の文句もありません。今でこそスラッシュメタルのカテゴリーですが、当時はパンク色の入った異色(尖がった)ヘヴィメタルという解釈だった気がします。

VOIVODという響きは、日本ではあまり聞かない言葉ですが、北欧に実在したといわれている人食い人種の名前。幼馴染のドラマーとギタリストにより結成された、カナダのケベック州モントリオール出身のバンドです。アメリカの老舗メタル専門レーベルである“METAL BLADE RECORDS”の『Metal Massacre V』というオムニバスアルバムへ参加し、「Condemned to the Gallows」を提供したことからデビューのチャンスをつかみます。同じくこの『Metal Massacre〜』シリーズからは、あのMetallicaSLAYEROverkillといったバンドが飛び出し、まさにメタル登竜門なアルバムでした。

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【VOIVOD】実施中その2

音楽性うんぬんよりも、ギターのリフが特徴的なのがVOIVOD。良くも悪くもその奇抜さがVOIVODのカラーを決定付けているのは間違いありません。それにしても繰り出される楽曲が、次から次へと暴力的に進んでいきます。4曲目の「Iron Gang」までは順調に走れます。構成が複雑なタイトルチューン「War and Pain」や「Live for Violence」はイマイチ走りにくいものの、後半はまた走りやすいナンバーに戻ります。ラストナンバーの「Nuclear War」はミドルテンポでクールダウンにちょうどよい・・・と思いきや、何かだんだん速くなってない?と結局最後は疾走!まるで白米の「始めちょろちょろ中ぱっぱ」状態!

白米といえばライスは茶碗一杯が約160kcalと言われていますね。でもこれは軽く盛った程度なので、大人の男であれば一杯200kcalくらいが正確な数字ではないかと思います。料理雑誌によると、白米が好きな人は丼物が好きな傾向があるようです。丼物はライスが多めに入っている上にオカズが載っているため、カツ丼で850kcal、天丼で780kcalと一気にハイカロリー。それに比べ、普段の私の主食である牛丼は680kcalとローカロリー。知らずに健康的な丼を選んでいたようです。食生活の改善によく言われているのは、野菜類を一品追加することですが、牛丼屋には幸い必ずサラダが用意されています。

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【VOIVOD】最後の一曲が終わりフィナーレ

外食の多い人は、人間ドックや健康診断で、塩分に注意するように必ず言われます。でもその理由まで覚えていない人もいるでしょう。簡単にまとめると「塩分取りすぎると血圧があがり動脈硬化〜高血圧になり、心筋梗塞や脳卒中の原因になる」ということです。特に若い頃から外食中心で無茶して生きてきた中年は要注意。はい、私がまさにその例です。最近は、味が濃いと思った味噌汁は残しています。定食屋などにあるフリーのフリカケも、ライスにかけないようにしました。さらに醤油やソースも意識的に少量で食べる習慣をつけて頑張っています。メタボロックな同士達よ! さぁ一緒にメタルヘルス!

ランナー【VOIVODの効果】
実施前:体重67.8kg/体脂肪24%
実施後:体重66.8kg/体脂肪23%