連載

Love Love フライデー Vol.4   (2012/05/18)
TEXT & PHOTO:桂伸也

既に第4回を数える、ロックでラブな飲み会の祭典、金曜日の風物詩、ラブラブフライデー。怪人、銘司会者である大入袋舞が繰り広げる笑いとアットホーム感あふれる異色の世界観は昨今、とある玄人筋のロックファンの間で、密かに話題となっているという話を聞く。今回もこの都会、渋谷の中に現れたこのオアシスのような一時の模様を、今夜も熱くレポートしよう。
 
 


大入袋舞「酒やけの女」

 

 

会場はスタート前からなにかざわざわとした雰囲気。もう4回目ともなると常連も徐々に増え、会場の雰囲気もすっかり出来上がっているようにも見える。この時を1ヶ月、皆どんなに待ちわびていたことだろう?しかし、“彼女”の第1声がなければ…彼女とはご存知、大入袋舞。今日も皆を本気にさせるかの如く、セクシーなドレスと、酒やけの頬と共に、これを言わないとこのうたげは始まらない、いつもの第一声「ラブラブフライデー!!」そして、乾杯。
 
 

 

 

 

一頻り打ち解けたところで、恒例の自己紹介タイム。大入袋舞が一人ひとりをステージに祭り上げ、会場の同胞へさらに溶け込めるように誘う。1番手は、常連ながらすこし緊張気味のさわだ氏。「あ、あの、私、さわだともうします。某IT会社なんかをやっておりまして…」続いてはいつもの一番人気、まふゆ嬢も、セクシーな装いで登場!男性陣の視線も彼女に釘付けだ。こんななごやかなひと時が、また会場の和を一層深めていく。
 
 

 

 

「はいはい、ラブラブフライデーは盛り上がっているでしょうか?私はもう、4杯くらい行ってるよ(笑)」もう顔を真っ赤にした大入袋舞、司会進行役を務める。何とこの日は恒例のジャンケン大会を省き、プレゼント希望者へ全て配ってしまうという大判振る舞い。さらに、ここに来て女性が一人追加「あやの」嬢前回歌った人嬢だ。早速自己紹介。「ごめんなさい、今日はお仕事し過ぎて声が出ないんですけど…」「大丈夫、のんでもらって! 私に関しては万年、声出ないんですけどね(笑)」ナイスボケ!大入袋舞の絶妙のタイミングが、会場にまたアットホームな空気を呼び込んだ。
 
 

 

乱入モードに入った大入袋舞。客席に乱入する技は、ここ何回かのラブラブフライデーにて彼女がすっかり味を占めたテクニックだ。要所で乾杯を決める彼女と、絶妙なトークを続ける大入袋舞。すっかり出来上がったさわだ氏が彼女に叫ぶ「帰れー!(笑)」「えーなんでー!?そんなこと言わないでよぉ!」一見、罵声にも聴こえるかもしれないが、彼女を汚れ役とすることで、参加者同士の男女の雰囲気をさらに深めていくという効果があるのだ。恐るべし大入袋舞、その技の奥深いところを、とくと感じるべし。
 
   

すっかり打ち解けた観衆。最大のクライマックスの時がやってきた。「いいですか?今より余興の時間に入らせていただきます!!」「Wow!」「Yeah!」乱れ飛ぶ歓声の中、冷静に観衆をあおり、舞タイムを演出する前振りをしっかりと決める!「余興を務めさせていただいている越谷が生んだ歌姫は、私、大入袋舞、ということで、生ビールはロック!、酒に氷を入れればロックでしょ!」
 
 

 


大入袋舞 「アルコールロック」

会場はすっかり大入袋舞のペース。思いの全てを吐き出すように歌い、舞う彼女の姿に、さらにエキサイトする観衆。すっかりへべれけのはずなのに、その舞いの切れの良さには驚かされる。正に歌姫、パフォーマーとなるべく生まれる運命にあった彼女。その真理が今正にここでしっかりと目に見える形で現されたかのようなステージングだ。そして、エンディング。締めの一言は、もう説明不要だろう。「あなたのハートにロック・オン!」
ロックが好きな、そして酒が好きな、そして何よりも賑やか好きな方々、是非大入袋舞とともに、ロックでラブラブな空気に「ロック・オン!」されに来てみてはいかがだろうか?
 
 

Love Love フライデー 会場
Rock Bar Malmsteen
営業:19:00~LAST
定休:不定休
住所:〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町33-10J+Rビル サイドJ5F
TEL:03-5456-3956

公式サイト:http://www.malmsteen.jp/

東京都渋谷区宇田川町33-10