連載

Love Love フライデー Vol.2   (2012/03/16)
TEXT & PHOTO:桂伸也

世界には、まだ知られざる衝撃の世界が存在する。
2012年2月17日(金)より始まった新企画、ロック合コン「Love Love フライデー」。ロックで合コン?しかも、硬派なロック・イメージで話題のロックバー「Malmsteen(マルムスティーン)」で?様々なキーワードが交錯しつつ、互いの関連性に繋がりが見えないこのイベント、憶測だけではとてもその内容を推し量ることが出来ない。前回報告された驚愕の事実の確信を伝えるべく、ここにその一部始終をレポートしよう。

 


Love Love フライデー Vol.2

前回より若干時間を押しての開宴となった今回のLove Loveフライデー、嵐の前の静けさを象徴するような、リラックスした雰囲気がMalmsteenに流れる。が、折角の宴会にそんな空気等無用とばかりに、司会の大入袋舞よりまずは第一声の乾杯の音頭が響き渡る。「では、ご唱和ねがいま~す!せ~の、Love Loveフライデー!!」前回の好評にて味を占めた彼女は、なんと乾杯と共に乱入を宣言、宴会は嵐の展開を見せ始めた…

  

初参加の人、店の常連と人は様々だが、まだお互いを知らぬということで人同士に壁を見せる参加者達。その中に乱入し始めるやいなや、大入袋舞が第一声、「まずは気軽に自己紹介しちゃいましょう!」そして、いつしか自己紹介へ。それぞれのプロフィールにお互い強い関心を持ち、いつしかツッコミが入りだす参加者達。遂には「君、話が長いから次!」等と、親しげな雰囲気が沸きあがる。ふっと気が付いたボトルのラベルには、バーMalmsteenのラベルが。「Malmsteenご用達の商品があるのさ、なんてね!」等と、自然に打ち解けていく参加者一堂。大入袋舞のパワー、侮るなかれ。それにしても、初めて来た参加者でもこんなに楽しい雰囲気に馴染めるなんて、「この機会を逃すのは損ですぜ!」と断言できるほどの盛り上がりが出始める。

  

いつしか会話の内容も砕けてきた。「よ~し!じゃあ次は王様ゲームだ!」「ちょっとー!そこ行っちゃいますゥ?」絶妙なタイミングで茶々を入れ、仕舞いには酒を注ぎ始める大入袋舞、恐るべし…思わず酒も進む参加者一堂。開始から約30分、参加者が増えた。一人、また一人。その度に「ラブラブフライデー!!」と、盛大な盛り上がりを見せる。そしてすぐ盛り上がりの中心へ。そんなことお構い無しに大様ゲームをせがむ客と、「早い早い…」とすかさず突っ込みを入れる大入袋舞。なかなかいいコンビネーションが出来上がってきた。「実はバンドやってまして…」「え~本当ですか!?いや~なんかイケメンさんですねぇ!」イケメン風の男性、ホシ氏に絡み始める彼女。それを皮切りに、イケメンコールがホシ氏を包む。その様子に、、テレを見せるホシ氏。この場面は、一つの合コン成功例を見せてくれたかのようだ。合コンの必勝パターンはバンド話、深く心に刻むべし。

  

そして本イベント第一のヤマ場、メタルじゃんけんへ。何のことは無い、ジャンケンのコールをする際に、メロイックサインを形作ってからジャンケンをするだけなのだが、これが何故か異常に参加者の興奮をあおる。さすがは悪魔のメロイックサイン、大入袋舞は、場を盛り上げるためにMalmsteenに悪魔すら呼び起こす。恐るべしは彼女か、それとも彼女に導かれた悪魔なのか…「いきますよ~!最初はメタル!じゃんけんポ~~~イ!」先程新規に現れた参加者、ジュークボックス氏改め、ジュータボッタス氏(他の参加者に、名札にイタズラ書きをされ、そのまま改名)の異常なハイテンションで、Malmsteenが熱く燃え始めた。参加者の熱気に押され、一瞬たじろぐ大入袋舞。しかし負けてなるものかと、奮闘を続ける彼女!!

  

激闘の末、果敢な戦いを繰り広げた両者を讃えるかのような終焉。結果は…両者引き分けというところだろうか。熱のこもったイベントを終え、クールダウンした効果もあるのだろうか、参加者はリラックス・モードに入った。酒の酔いも程よく回り、まるで随分と昔から知り合いの友人同士のような語らいに入る。そこにまた、自らの恥をさらしに…いや、参加者との和を深めるために、再び身を投じる大入袋舞。非常に居心地の良い雰囲気が、そこにはあった。参加者の一人が、ロレツの回らない一言、「逆境を乗り越えていこうね!」それに対し「え~それってプロポーズ!?」大入袋舞のキビしい突っ込み。この展開が、この場最大の見せ場となる、あの時間へのプレリュードとなる…

  

そしていよいよこのラブラブフライデーのクライマックスとなる告白タイムの到来だ!参加者男性諸君は、このときをどれほど待っていただろうか?きっとこのとき、この日、いやわが一生は、おそらくこの日のためにあったに違いない、そんな気迫を体から湧き上がるオーラの如く発する男性陣。狙いはこの日一番人気のまふゆ嬢。そして、大入袋舞のこの一言に、大きな雄叫びを上げる男性陣。ところが…
「さあ皆様、ねるとんパーティー、ロック合コンですよ!というわけで、本日のイベント事態も終盤、ロック合コンといえば…告白ターイム!」「ちょっと待ったぁ!!たまには女の子に告白してもらってみたら!?」妙な突っ込みが参加者から入り、展開は二転三転しながらも、告白リハーサルに移る。ステージに祭り上げられたのは、イケメン男性のホシ氏。

  

が、またも展開は激変、大入袋舞の一言、「っていうか、告白っていろいろあるじゃん!?ちょっと早いけど、自分の今年の失敗談、告白しちゃいなよ!!」「え~っ!!」なんと出鼻を挫く大入袋舞の一言に、ズッコける参加者一堂。それでも、それもありかな、という成り行きで、急遽告知された失敗談告白タイムがスタートする。参加者の一人一人にマイクを向け、懸命な告白を求める大入袋舞と、その抱腹絶倒のやり取りに大盛り上がり。「あなたの失敗談は何ですか~?」「う~ん、ここにあなた(大入袋舞)がいることかな~!?」「ちょっと待ったぁ~!!」ズッコけながらも、絶妙なタイミングで突っ込みを入れる彼女。たとえ本題は違ってもお約束の「ちょっと待った」コールを、しっかり入れてくるところは、大入袋舞、恐るべし。

 

そしていよいよ地獄のような…いや、楽しいひと時も終焉へ。乱れ飛ぶさまコールの中、まるでお決まりのように始まる、司会者によるエンディングテーマの熱唱タイムへと突入。越谷が生んだ歌姫、を自称する大入袋舞、その手に握られたマイクにエコーが入る。「ハッピー?ハッピー!?ハッピーっていったら、キツネ作るよね!!」と、クライマックスに向けてのメロイックサインを力強く誇示する大入袋舞

  

そのパワーにまるで圧倒されるかのように、大きな気迫を見せる参加者の大きな歓声が、Malmsteenを包む。力強い拍手に、気分はさしずめ武道館コンサートのステージといった大入袋舞。その気持ちが伝播し、楽器を持ってステージに乱入するホシ氏、ジュータ・ボッタス氏、さわだ氏。その様だけで異常なまでのグルーヴとパワーを放出。更に想定外のダンボール…いやアンコールが乱れ飛び、彼女の代表曲「酒やけの女」へ。興奮冷めやらず絶叫し続けるジュータ・ボッタス氏を筆頭に、大きな歓声に包まれたステージに、大入袋舞も思わず感激。そして、決めの一言にて、この盛大な宴に幕が閉じられた。
「Love Loveフライデー!あなたのハートにLock On!!」

   


大入袋舞 「ダメ女のハッピーロード」

大入袋 舞 http://www.comicalcorp.com/roots/page_mai.html

壮絶なバトルのようにも見えた、参加者同士に強いつながりを生み出すLove Loveフライデー。ロックのように熱い空気が人々の心の壁を溶かし、人と人の心をつなげていく。そんな光景が、この場には確かに存在した。メロイックサインに心躍らされ、突然のジャム・セッションに司会の大入袋舞までもが感動を覚えるようなエキサイティングな一時を作り出した。この場には大入袋舞を筆頭に、冷え切った人々の心を溶かし、暖かい春の日差しを迎えてくれるロックが確かにある。まだ第二回というこのイベント、次はどのようにロックな、熱い奴らがこの場に現れるのだろうか?新たな出会いを求めるロックな奴らは、是非この場で、その目でこの真実を確かめてほしい!!

Love Love フライデー 会場
Rock Bar Malmsteen

営業:11:00~16:00(昼)19:00~LAST(夜)
定休:不定休
住所:〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町33-10J+Rビル サイドJ5F
TEL:03-5456-3956

公式サイト:http://www.malmsteen.jp/

東京都渋谷区宇田川町33-10