連載

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ビタミン6 【つぐみんの巻 ~ ソロフレーズへの扉を開こう!】
TEXT & PHOTO:桂伸也

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BEEASTで報じたガールズロッカーのオーディション企画 『ROXYGIRLS AUDITION』。選出されたメンバーにより、新しいプロジェクトとしてガールズバンド「DRUGSTORE」が始動しました!この連載では、スターダムの階段をかけのぼる彼女達の様子を、定期的にレポートしていきます!
 
今回はギタリストの相馬亜美(以下、つぐみん)の、ギターレッスンの模様をレポートします。ロックの頂点を目指し日々奮闘中のつぐみん、そんな彼女に超絶ギタリストKelly SIMONZ(以下、Kelly先生)が自らの超絶ミュージシャンシップを発揮してスーパーレッスンを行うというこのシーン。今回も楽しく、そして真剣なレッスンがスタートしました。
 
レッスンの内容もどんどんハードルが上がり、今回はなんと、ソロフレーズの組み立て方のレクチャー。一般にギターのレッスンや教則本などで語られている、いわゆる「スケール」「コード」など、これまでのテクニック的なポイントから内容はガラっと変わり、かつ理論的な話となるため、多くのギターキッズが挫折してしまいやすいポイントでもあります。ある意味Kelly先生にとっても難解な課題といえるでしょう。自身も彼女に見事その内容をレクチャーできるのか?今回のレッスンはDRUGSTOREのリハーサル後のレッスンだったので、まずはソロフレーズのアプローチ例ということで、練習曲に対してKelly先生がアドリブプレイを見せるというところからスタートしました。
 

ギターレッスン ダイジェスト映像

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Kelly先生とのセッションには、若干メンバーの表情にも緊張感が見られましたが、Kelly先生のソロフレーズが聴こえてくると、みなリラックスした表情に変わったようでした。歌心たっぷりのフレーズは、超絶テクニックで知られるKelly先生のプレイとしては少し意外な気もしましたが、このようなプレイでも気持ちが動いてしまうような音を聴かせるのは、ある意味超絶であります!
 
ソロフレーズの組み立て方として避けて通れないのが、スケール(音階)の話。「曲のキー(調性:一つの音(主音)を中心として、メロディやハーモニーがその音に従い決定されることを示す)からソロフレーズを組み立てるには、そのキーに対してどんな音が選択できるのか?」この概念は普段聴いている音楽に対してイメージしにくいものですが、Kelly先生は、スケールの簡単な例からフレーズを発展させるレクチャーを行いました。まず取り上げたスケールは、マイナーペンタトニックスケール。ロックギタリストを目指す上では必須のスケールであります。
 
ペンタトニックスケールとは、キーとなる基準の音に対して短3度、4度、5度、短7度という5音で構成させたスケール。その音をたどっただけでロックっぽい雰囲気、響きが感じられるという、ロックギターでは必須ともいえるスケールです。但しこれを単純に弾いても面白いフレーズになかなかならない、ということでKelly先生はワンポイントアドバイス。4度から5度に移る部分でスライドを入れ、フレーズを歌うという感覚をプレイして見せました。
 
このスライドする音程の中に含まれる短5度という音程がポイント。少し難しい話ですが、これはブルースギターでよく使われる音で俗にブルーノートと呼ばれる音です。この音を経過することでメロディにブルースっぽい歌心が生まれます。この様子を見て、つぐみんもつられるようにフレーズを口ずさみながらギターをプレイ。
 
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この効果はてきめん。単純にバッキングに合わせてフレーズをそのまま弾くだけでも何となく歌っている感じが見えます。そこにチョーキング等の小技を入れると、何かソロっぽい感じになるではありませんか!?Kelly先生のバッキングに合わせて何となく弾きだすと、既にソロフレーズとして聴こえてきました。一番効果として大きかったのはやはりKelly先生が弾いた例に合わせて、彼女がフレーズを歌いながら弾いていたこと。実はこの「歌う」という感覚がフレーズ作りには重要なポイントなのです。
 
最初にKelly先生が示した例は、Emのキーでの例。ギターの開放弦を利用したコードが使えるなど様々な利点があるため、ロックでは多く使われるキーです。では、今回取り上げたDRUGSTOREのメジャーキーの楽曲ではどうでしょう?メジャーキーには対応するスケールとしてメジャーペンタトニックスケールと呼ばれるものがあり、これを活用することでフレーズが弾けます。これらに様々なテクニック、フレーズを加えていくと、ソロフレーズとして成立。冒頭でKelly先生がプレイした内容も、このような内容を基本にできています。

印象的なテクニック例も合わせてレクチャーしながら、この日のレッスンも内容盛りだくさんで締めくくられました。レッスンでもこのパートはなかなか難しい内容なので、このレッスンだけでステップアップが目に見えるというたぐいのものではありません。しかし、フレーズを歌う感覚でKelly先生のレクチャーを吸収した彼女は、このパートを攻略する糸口を見つけたようにも見えました。真のロックギタリストを目指して、つぐみんの挑戦はまだ続きます!
 
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つぐみんの「今日の日記」:
 
今回は私の苦手ポイント集中レッスン!?な感じで見ていただきました。今までは歪みの多いリフや歌いながらでも弾きやすいストローク等をメインで弾いてきていたので、今回のレコーディング曲「私だけのサンタクロース」はとても難易度が高かったのです。
 
ロックバラードは大好きだけど、それにはやはりギターがとっても重要だと感じていて、Kelly先生のペンタトニックスケールレッスンはとても勉強になりました!!今まで知っていたペンタトニックスケールの追い方ではなく、なめらかにメロディアスにもっていける弾き方、ハンマリングの使い方等で「こんなにも変わるんだ!?」と感動しました!!
 
DRUGSTOREのクリスマスソング「私だけのサンタクロース」のレコーディングでも、このテクニックを生かせるよう日々練習ですね!!
 
Kelly先生のレッスンは苦手ポイントを的確に見てくださるのと、もっと頑張らなくっちゃって気持ちを盛り上げてくださるので、本当にあらゆる面で超絶レッスンです!!毎回のレッスンありがとうございます!!
 

◆DRUGSTORE 公式サイト
http://www.beeast69.com/drugstore/
 
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◆Kelly SIMONZ 公式サイト
http://www.kellysimonz.com/
 
Kelly SIMONZプライベートレッスンについてはコチラ⇒
– Kelly SIMONZ’s Ultimate Guitar Lesson –
http://www.kellysimonz.com/jp/lesson.html

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【連載】ROXYGIRLS AUDITION

http://www.beeast69.com/category/serial/roxy
【連載】愛しのサプリメント
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