連載

桃山学院大学

TEXT:鈴木亮介

2月です!私立大学の入試が一斉にスタートしました。受験生の皆さん!焦ったり不安になった時は、それを敢えて口に出してみると良いそうです。「あ、俺今焦ってるなぁ」「どうしよう、不安!」そうしてちょっと自分から距離を置いて、客観的に見ることで、冷静さを取り戻せるそうです。そして、深呼吸して、いつもの音楽を聴いて、リラックス!成功を祈ってます。

さて、ロック版箱根駅伝こと「キャンパスロック図鑑」、第15回目の今回は大阪の伝統ある私立大、桃山学院大学です。1959年に設置されたミッション系の桃山学院大学は自由な学風が特長の文科系総合大学で、個別担当制による充実した就職サポートや、学内外で体験できる多彩な国際体験プログラムなどがあり、一人ひとりが気づいて変われる体験ができるとのこと。また、大阪の大学ということもあってか、お笑い芸人が出身者に多く、森脇健児さん、塚地武雅(ドランクドラゴン)さんらはこの大学のOB。また音楽分野ではGRAPEVINE西川弘剛さん(Guitar)、亀井亨さん(Drums)や谷村新司さんもこの大学の出身です。

そんな桃山学院大学から今回ご紹介するのは、桃山学院大学アコースティックギターサークルです。サークル名の「アコギ」だけにとどまらず様々なジャンルの音楽を奏でているという事ですが、一体どのような活動を行っているのでしょうか。自身はドラムを担当する、国際教養学部国際教養学科3回生の道脇由弘部長に話を聞きました。

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— まずはじめに、桃山学院大学アコースティックギターサークルの特長を教えてください。

道脇:私たちは、学内の音楽サークルの中では一番大きいサークルです。アコースティックギターサークルという名前ですが、部員の人数が多くバンドも多種多様なので、それぞれのバンドによって演奏する音楽ジャンルは異なります。全体的に見ると、固定バンドは少なくライブをする度にバンドの構成メンバーなども変わっていくことが多いです。このことからも、とても自由なサークルだということがわかると思います。それゆえに、「大学から音楽を始めたい」という人が入りやすいサークルとなっています。また年に一度、サークルの全曲オリジナルCDである「あこぎなやつら」を作るのがこのサークルの名物です。桃山学院大学の「アコースティックギターサークル」では、自分のやりたい音楽があるならば自分にあったスタイルで「実現」することができます。そのためにも自分と同じ趣味・趣向をもつ先輩や後輩、同回生を見つけ積極的にコミュニケーションをとっていきましょう!

— 部員数やバンド数はどのくらいでしょうか? また、主な活動についても教えてください。

Photo道脇:現在このサークルには80名の部員が所属しており、それぞれのバンドやユニットを組んで月に1回のペースで行われる定期ライブに向けて練習しています。学内の他の音楽サークルと比べると活動頻度は高い方です。しかし月1回のライブに必ず出演しなければならないという規定はないので自分達の練習の進行度と合わせて参加することが出来ます。活動場所は主に学内にあるスタジオとなっており、学内ホールや生協前でライブを行います。また、学外でライブをする機会もあります。2011年度ではライブハウスで3回、岸和田のショッピングモールで1回、大学近くの喫茶店で2回行いました。

— ライブやイベントにはどのようなものがありますか?

道脇:長期休暇中を除いて月1回のペースでライブを行っています。また音楽活動以外に部員達との交流を深めるためのスポーツ大会やBBQ、夏季旅行や冬季旅行、ライブ打ち上げ等などのイベントも充実しています。ちなみに年間の行事予定を一年分列挙してみると…4月は新入生歓迎ライブと新入生歓迎パーティ。5月は定期ライブとスポーツ大会。6月と7月は定期ライブ。8月は前期打ち上げと夏季合宿。9月はCD制作。10月は定期ライブ。11月は学園祭ライブ。12月は1、2回生ライブ。1月は定期ライブ。2月は冬季合宿。3月は学外ライブ。…といった感じで、まとめてみると1年間に約10回のライブ、プラス様々なイベントがあるという、たいへん濃い内容になっています。

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— 活動の苦労や困ったことなどがあれば教えてください。

道脇:1、2回生のうちは比較的楽しく過ごしていけるのですが、サークルの中心となる3回生になると少し大変。特に幹部職に就くと色んな悩みが増えます。先ほどからお話ししているように、このサークルは自由度が高いのが最大の特長です。そのため、各々がきちんとメリハリをつけ自発的に行動すること、「自由にはその分だけ責任が伴う」ということを理解することが必要不可欠となっています。それを部員達にきちんと理解してもらえるよう今も取り組んでいます。

— 道脇部長にとって桃山学院大学アコースティックギターサークルはどのような存在ですか?

道脇:いろいろなことを学び、感じさせてくれた数ある居場所の一つです。学んだことは、人間関係や自分自身のことについて、そしてなにより音楽のすばらしさ!感じたことは、喜び・怒り・悲しみ・楽しみ・憎しみ・愛しさ…それはもう一言では表せません。ただひとつ言えることは、このサークルに所属してよかったということです。私の大学生活はこのサークルなしでは語れません。それほどまでに、私にとって大きな居場所だったと今振り返ってみると思います。ただ大切な居場所だけに依存度も高く、視野が狭くなってしまうこともしばしば。そういった意味では最後に、「何事にもほどよい距離感をつかむことが大切である」ということを教えてくれた。簡単に言うと「先生」のような存在です。

— 最後に、今後の目標を教えてください。

Photo道脇:まず私自身の個人目標は、まず「サークル内」という考えからもう一歩進出し、学外活動をメインにしていくということです。実際私が部長として活動したこの一年は、今までのサークル活動では異例の学外ライブの本数を記録しています。サークル全体の目標としても、サークル内だけ、身内だけの雰囲気から一歩外に踏み出して本格的で活発な音楽活動をしていきたいと思います。そのためにもまず内側から固める。例えば月一回の定期ライブに向けての音楽的な質の向上、ひとつひとつのライブに明確なコンセプトを持ち実現させていくという意識の向上、そして何より一番大事なこととして現実的な自由とイメージ上の自由との混同をしないメリハリのある活動ができるようにしていくことなどです。

◆桃山学院大学
アコースティックギターサークル

※HP準備中。興味が出た方、入りたいと思う方は
是非とも見に来てください。初心者も大歓迎!

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◆桃山学院大学プロフィール
・ 大学住所
〒594-1198 大阪府和泉市まなび野1-1
・ 創立年
1959年
・ 学生数
(2011年5月現在)学生数:7,190人(学部)
・ 大学HP
http://www.andrew.ac.jp/

◆ビースト推薦文
毎月一回のライブ、そして毎年サークル内でCD「あこぎなやつら」を制作しているというところから、彼らの本気度が伝わってきます。本気でやるからこそ音楽の楽しさに出会えるのだと思います。ぜひその「あこぎなやつら」を聴いてみたいですね。そして、道脇代表の「このサークルは自分にとって先生」という言葉にはグッときました。こうして自分の巡り会えた場所を大切に思えること、そしてそこから成長しようと思えることは大切なことですよね。これからのサークルの発展と、皆さんのさらなる活躍を期待しています!