連載

lead_C35

TEXT:鈴木亮介

Photo待望の夏休み!今年は例年以上に猛暑になる見込みということで、くれぐれも熱中症には気をつけて、夏を満喫してくださいね。

さてロックの箱根駅伝こと連載「キャンパスロック図鑑」、今回は高知工科大学が登場します。高知工科大学は、県内初の工学系大学として、土地取得や校舎建設費用を高知県が負担し私立大学として運営する「公設民営方式」で1997年に開学。その後2009年に公立大学法人になりました。理工学の全体を見渡せるスペシャリストを目指すシステム工学群、環境理工学群、情報学群の3つの学群と、経済・経営系のマネジメント学部で構成されています。

そんな高知工科大学から今回ご紹介するのは、軽音同好会!部長を務める、システム工学群3年の大友賢太郎さんにお話を伺いました。

Photo

— まずはじめに、高知工科大学軽音同好会の部員数やバンド数はどのくらいでしょうか? また、主な活動についても教えてください。

大友:部員は学部生と院生合わせて50名ほどが在籍しており、およそ15組のバンドがあります。毎週月曜日に部会を開いて、定期イベントの確認や、ライブをするバンドは告知をしています。現在大学内では部室・音楽室の2部屋を利用しており、部室は主に機材の保管や弦交換などの機材調整をする場としています。また、軽くアンプラグドでセッションすることもあります。音楽室は防音室となっており、実践形式で練習を行っています。ライブは高知市内のライブハウスで、月におよそ4~5本行っており、ステッカーを作成したり、オリジナルのCDを作成販売するバンドもあります!
 

— 高知工科大学軽音同好会の特長を教えてください。

大友:私達軽音同好会はUKロックやJ-ROCK、メタル、アニソンなど様々なジャンルのコピーバンド、オリジナルはハードロックや少しポップスであったりジャズ寄りのロック、バイオリンやトロンボーンを入れたスカバンドなど非常に幅広くやっています。私たちの同好会の一番の持ち味は自由さです!部員全員が集まるのは週に一度で、それ以外は各バンドで練習をして、各々でブッキングしたライブに出演した後、反省会を行って次回に活かすことを心掛けています。束縛がない分、各々がかっこいいと感じる音楽を自分達の手で一から作り上げることができ、完成した時の喜びを分かち合うことができます!
 
Photo

— ライブやイベントにはどのようなものがありますか?

大友:定期イベントは3月に卒業ライブ、5月に新歓ライブ、10月に大学祭、12月にクリスマスライブを大学の場所にちなんで“KAMI ROCK FESTIVAL”と称して開催しています。イベントを宣伝するために、ポスターの制作や、食堂前にある木製ステージで告知ライブも行っています!定期イベントには、工科大だけでなく他大学から見に来てくれる方もいるので、イベント限定バンドを結成したり、AKB48をコピーしたり、コスプレをするなどして、見に来てくれた方を飽きさせない、また見に来たいと思えるような工夫をしています。
 

— 活動の苦労や困ったことなどがあれば教えてください。

Photo大友:組織を管理する面ではいろいろと考えることが多いですね。初ライブのバンドには、出来るだけ経験豊富なバンドと一緒に出演してもらうなどしています。少しでも不安を解消するためです。また、機材管理にも気をつかいます。大学祭は、主に講堂と野外ステージで演奏するのですが、両ステージ間の機材移動が非常に大変ですね。アンプのキャビネットやバスドラはリヤカーに乗せて往復、シンバルやマイクスタンド、コード類など軽いものは慎重に皆で、手で持って運んでいきます。
 
 

—大友部長にとって高知工科大学軽音同好会はどのような存在ですか?

大友:まだ代表になってからの期間は短いのですが、僕にとって軽音同好会はおそらく人生最後の遊び場だと思います。大学3年次後半には就職活動を考えないといけないと思いますし、就職すれば一日中自由な日は滅多にないと思います。大学生は勉強が本業ですが、この軽音同好会に所属することで学業以外の事を学べる貴重な時間を過ごせていると実感しています。皆音楽が大好きで、求めている音楽に向かって年齢に関係なく全力で取り組んでいます。部員と話していると本当に心の底から楽しめるし、演奏するときは真剣になれます。これだけ音楽と向き合えたのもこの軽音のおかげだし、非常に感謝しています。今、軽音同好会の活動を生活から切り離すなんてとても考えられないですね。
 
Photo

— 最後に、今後の目標を教えてください。

大友:高知県の音楽シーンをどんどん盛り上げていきたいと思っています。たくさんの人が自分たちの音楽を聴いてくれて、ただ心の底から楽しんでくれるだけでも嬉しいです。それがきっかけで、その人の中で何かが変わったりすればさらにいいですね。とにかく、沢山の人が音楽に触れられる機会をつくっていきたいですね。他大学に負けたくないって気持ちもありますが、他の大学の団体とも交流を深めて一緒に音楽シーンを盛り上げていきたいです!都会に比べれば、メディアでの露出も少なく、認知されにくいですが、これからも高知の音楽シーンも負けてないぞという気持ちで全力で音楽とぶつかっていきます!

※高知工科大学よりメッセージ
高知工科大学は、“大学のあるべき姿を常に追求し、世界一流の大学を目指す”を目標に、工学系人材を育成すべく、高知県が設置し、学校法人が運営する公設民営大学とし1997年に開学しました。

2008年には経営・経済分野を含む幅広い知識やマネジメント力を習得するマネジメント学部を開設。2009年には工学を広くかつ深く学ぶ学群・専攻制を採用すると同時に、我が国では初となる学校法人(私立大学)から公立大学法人(公立大学)へ移行しています。
 
Photo

◆高知工科大学軽音同好会
・おもにTwitterを使用しています。https://twitter.com/KUT_KEION
・大学HPにも簡単な紹介が記載されています。
http://www.kochi-tech.ac.jp/kut/campus_life/culture_dokokai.html#keion
 
◆PR
今現在確定している同好会のイベントは、10/19-20に開催される大学祭「Flying Fish Festival」でのライブです。両日とも出演予定ですので、お時間のある方は高知工科大学にぜひお越しください。高知県内では毎月ほぼ4~5回ライブしているので、高知県にお住みの方だけでなく、遊びに来た方にも一度高知県の音楽シーンを体感してほしいです!
 
Photo
◆高知工科大学 プロフィール
・ 大学住所
〒782-8502
高知県香美市土佐山田町宮ノ口185
・創立年
 1997年
・学生数(平成24年5月現在)
 約2,300名
・ 大学HP
http://www.kochi-tech.ac.jp/

◆ビースト推薦文
大友部長の「僕にとって軽音同好会はおそらく人生最後の遊び場」という言葉にハッとさせられました。だからこそ、適当に流すのではなくその「遊び」に本気で取り組み、本気で「遊び場」を楽しくしようと努めている様子がうかがえます。ライブを月に4~5本、週1回ペースで開催しているというのはすごいですね。全国的に見ても非常に活動頻度が高いのではないでしょうか。
 
左の「日本にない軽音。」というインパクト絶大なマークは、高知工科大学軽音同好会のTwitterで使われているアイコンです。地元・高知の小学校でライブを行うこともあるという彼ら。土佐・高知を是非、自分達のスタイルで盛り上げていってほしいと思います!


 
◆関連記事
【連載】キャンパスロック図鑑 バックナンバーはこちら
http://www.beeast69.com/category/serial/campus