連載

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TEXT:鈴木亮介

Photo5月に入り、同じ日に北海道では降雪、東京では夏日なんていう不思議な気候が続きましたが、ようやく夏らしくなってきた模様。大学生、高校生の軽音楽部・サークルでは新入生歓迎もひと段落し、本腰を据えて曲作りに練習に励んでいることでしょう。

さてロック版・箱根駅伝ことキャンパスロック図鑑、34校目は島根大学が登場します。島根大学は1949年に創立した国立大学法人で、法文学部、教育学部、医学部、総合理工学部、 生物資源科学部の5学部に、医学系研究科、生物資源科学研究科、法務研究科など6つの大学院で構成されています。山陰の文化拠点として「地域に根ざし、地域社会から世界に発信する個性輝く大学」として、日本マクドナルドの創業者藤田田元会長や『ズッコケ三人組』シリーズで知られる作家・那須正幹ら多くの識者を輩出しています。

そんな島根大学から今回ご紹介するのは、軽音楽部!部長を務める、総合理工学部物質科学科2回生の山崎斗生(やまざき・とき)さんにお話を伺いました。

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— まずはじめに、島根大学軽音楽部の部員数やバンド数はどのくらいでしょうか? また、主な活動についても教えてください。

山崎:現在の部員は70人ほどです。バンド数については、継続し続けるバンドもありますが、ライブ毎に次々と新しいバンドができます。そのため正確なバンド数が言えませんが、一回のライブの出演バンド数はだいたい20前後です。活動頻度としては、ほぼ毎月大学内の場所を一日貸し切ってライブをします。ただ、毎年12月に行う島根大学軽音楽部定期演奏会では、島根県民会館の中ホールを一日貸切りライブをします。
 

— 島根大学軽音楽部の特長を教えてください。

Photo山崎:自分たちの軽音楽部には、弾き語り、ロック、ポップ、オリジナルなどの様々バンドがあり、ほぼ毎月ライブを行っています。ライブ毎に新しくバンドを組み直して出演することができるので、いろいろな人とバンドを組むことができ、様々なジャンルに触れることができます。また、自分たちの部室にはアンプ、ドラム、ミキサーなど置いてあり、部室で各バンドが規定時間練習することができます。ライブの運営は、12月の島根大学定期演奏会を除き、PA(音響)や照明を自分たちで行います。島根大学にはいくつかの軽音サークルがありますが、この軽音楽部は「部」であるので、毎週開かれる部会に部員は必ず出席することを課し、無断欠席、遅刻を二回するとライブに出演できなくなるというルールがあります。また、ライブ当日に遅刻、無断欠席をした場合も、その次のライブに出演できなくなるという規則があります。そこは「部」として厳しくしているところです。
 

— ライブやイベントにはどのようなものがありますか?

Photo山崎:ライブはほぼ毎月、年間9回のライブがあります。そのほかにも、部員全員での球技大会や、ボーリング大会、夜光虫を見に港まで行くこと、夏に松江で行われる水郷祭を軽音部全員で見に行くこと、夏にコテージを貸切り部員で一日過ごすこと…など、年間を通して様々なイベントがあります!
 

— 活動の苦労や困ったことなどがあれば教えてください。

山崎:定期演奏会を除いて、ライブを大学内の場所で行うため、場所を使用していいか等の他のサークルと交渉をしなければなりません。また、練習する際に音が部室から漏れると大学や近隣住民の方々に迷惑をかけてしまうので、この点には細心の注意を払っています。
 

—山崎部長にとって島根大学軽音楽部はどのような存在ですか?

Photo山崎:自分たち軽音楽部はあくまで「部」であるので、しっかりとした規則をもって活動しているところですが、特にライブは大学の場所を貸切り、自分たちで作っていかなくてはなりません。幹部の学生だけではできることも時間的に限度があり、部員全員の協力のおかげでライブができているので、部員の人たちには大いに感謝しています。ライブ以外にもいろいろとサポートしてくれているので助かっています。自分たち軽音楽部は全員の協力のもとに成り立っており、自分にとってこの部は楽しい部員たちとともに協力して大きな力を発揮しライブやイベントを作り上げていくことのできる大切な存在です。
 

— 最後に、今後の目標を教えてください。

山崎:今よりももっと良いライブを作っていき、来てくれるお客さんに演奏面でも運営面でも満足して帰っていただけるライブにしていくことです。また部員がもっと充実した活動ができるようにしていきたいです。

Photo ※島根大学よりメッセージ

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◆島根大学軽音楽部
 
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4月に新一回生を対象に行われる新歓ライブがあります。
この軽音楽部は女子も多く在籍しています。性別問わず音楽好きな人大募集しています。
 
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◆島根大学 プロフィール
・ 大学住所
 島根県松江市西川津町1060
・創立年
 昭和24年5月
・学生数(平成24年5月現在)
 6,130名
・ 大学HP
http://www.shimane-u.ac.jp/


◆ビースト推薦文
島根と言えばスーパースター・山本恭司を生んだ県。40年前、松江南高校の同級生だった佐野史郎らと”題名のないバンド“を組んでいたというのは有名な話ですね。お話を聞いていると、「部活動」だからこそ、しっかりと規律を守って土台を作り、その上に楽しさを追究するのだという高い意識が伺えます。それにしても「軽音楽部の皆で夜光虫を見に行く」なんて、都会の大学ではなかなかできない経験。うらやましいです。


 
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