連載

TEXT:鈴木亮介

Photoロック版箱根駅伝こと連載「キャンパスロック図鑑」は今回で25校目。お陰様で、読者の皆様からも「自分が通っていた大学が出た!」「友人の所属していたサークルだ」と反響をいただける数が増えてきました。千里の道も、一歩から。全国の大学のサークルを紹介できる、その日まで…今日もあなたの大学にお邪魔します!

というわけで今回も東京の大学から、工学院大学が登場します!工学院大学は、その名の通り工学技術者教育のパイオニアとして、世界に通用するプロのエンジニアを育てる大学です。1887年(明治20年)に日本最古の私立の工業実業学校として設立された工手学校を前身としています。新宿と八王子にキャンパスを持ち、工学部、情報学部、グローバルエンジニアリング学部のほか、2011年には国内初の建築学部が設置されました。

そんな工学院大学から今回ご紹介するのは、I部文化会音楽部!グローバルエンジニアリング学部機械創造工学科3年、島村翼部長に話を聞きました。

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— まずはじめに、工学院大学I部文化会音楽部の特長を教えてください。

島村:我々音楽部は自由に楽しくを信条として活動している部活です。きちんと節度を守ってさえいれば、割と何でもありな部活です。主に邦楽や洋楽のロックにポップスにメタル、アニソン等のバンド形態での演奏が主ですが、近年では管楽器の入部者が多く、ジャズやスカ等ジャンルは幅広く活動しています。それが軽音楽部ではなく、音楽部であることの特徴となっています。また、我々の所属している工学院大学は2012年で創立125周年を迎え、音楽部も昭和28年の設立から約60年経とうとしているので、長い歴史と伝統を持った部活でもあります。

— 部員数やバンド数はどのくらいでしょうか? また、主な活動についても教えてください。

島村:現在音楽部の総部員数はおよそ150人程で、これは学内では最多の部員数となっています。入部してまずは「録音会」と呼ばれる、学内の施設を借りて行う音楽部主催のライブイベントに出演する事を目標としています。部員数が多いということは、必然としてバンド数も多くなるので、音楽部が活動している学内スタジオを1バンド週1のシフト制で使用し、練習しています。最近では初心者の入部も多いので、まずは先輩達が機材の使い方について優しく説明し、後輩たちのフォローを大切にしています。

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— ライブやイベントにはどのようなものがありますか?

島村:先程の録音会の他に、夏の長期休暇では長野に1週間、泊まり込みで合宿を実施しています。合宿中スタジオを24時間借りているので、毎日好きなだけ練習でき、先輩後輩達と音楽について語り明かしたりと、1週間音楽漬けの日々を送れる楽しい合宿です。合宿の最後には1週間の成果をお披露目するライブも用意しています。ウケ狙いの一発屋から、部のオールスター達が集まった夢の様なバンドまで多種多様なバンドが演奏し、そして合宿の終わりを惜しみながら打ち合げではっちゃけます。他にも10月の八王子祭、11月には新宿校舎で行われる新宿祭などの学祭で学内施設を貸しきって演奏を行なっています。そして、12月には定期演奏会があり、1月には1年生のみで企画、準備、演奏をしてもらう1年生ライブという演奏会を毎年開催しています。八王子での活動は2年生が主体となって行うので、ここで1年生にはキチンと、先輩となって部を支える事を認識してもらうのです。そして3月、終結ライブと呼ばれる3年生の卒業ライブがあります。その他、冬休みにはスキーやスノボに行ったり、高尾山に登山に行ったりと音楽のイベント以外の行事も目白押しです。

— 活動の苦労や困ったことなどがあれば教えてください。

Photo島村:やはり150人もの人数がいると、部をまとめるのが一番大変です。様々な意見を持った人が集まっているので、その意見を尊重しつつ、またその反対の意見も聞くという難題をこなさなければなりません。その中で決断し、何が音楽部にとって一番為になるのか、部の皆を楽しませることが出来るのかを考えて行動していかなければなりません。でも、先代達が作り上げたこの楽しい部活を自分達でさらに楽しくしていくのだ!と考えると、少し苦労も和らぎます。

—島村部長にとって工学院大学I部文化会音楽部はどのような存在ですか?

島村:僕にとって、今までで最高に居心地の良い場所です。大学に入ってこんなに楽しい部活に巡り会えたことを誇りに思います。また、僕と同じような気持ちを部員達皆にも感じてもらうことが出来るよう、残りの学生生活で尽くしていきたいと思っています。

— 最後に、今後の目標を教えてください。

島村:僕個人の目標としては、様々なパートの人の気持ちが分かるよう、他の色んな楽器にも手を出してみたいですね。部としては、節度を守り、自由に、そして楽しくという音楽部のモットーをこれからも大事にしていきたいと考えています。また、音楽部の伝統も大切にしてOBの方々が部に遊びに来た時も「音楽部変わってねえな」と、良い意味で言ってもらえる様な部活にしていきたいです。音楽部の今後の活動にご期待ください。

Photo※工学院大学よりメッセージ

工学院大学は、2012年に創立125周年を迎えます。
建学以来の使命と伝統を守り、
未来を開く技術者の育成に努めてまいります。

創立125周年に向け、学園内では様々な記念事業が計画進行中です。
明るい未来のための技術者の育成や、地域・日本の発展を目指します。
 

◆創立125周年 特設サイト
http://kogakuin125.jp/
 
 

◆工学院大学I部文化会音楽部
http://www42.tok2.com/home/k-onngakubu/
◆PR
10月に八王子キャンパスで行われる八王子祭、11月に新宿キャンパスで行われる新宿祭は一般の方々にも広く開放して演奏しています。
もし、機会があれば一度聞きに来てください。楽しい音楽部のライブをお届けします。

 
 
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◆工学院大学 プロフィール
・ 大学住所
〒163-8677 東京都新宿区西新宿1-24-2

・ 開校年
1887年
・ 学生数(2012年4月現在)
学部:6066人/大学院:598人
・ 大学HP
http://www.kogakuin.ac.jp/

◆ビースト推薦文
60年続く伝統、150人の部員、増える管楽器パート…と、どこを取っても部長にとっては大変そうな要素ばかりですが、それでも楽しい!と思えるのは、本当にいい仲間やいい音楽に出会えているからなのだと思います。自分の知らなかったジャンルや、新たな楽器パートに挑戦できるのも音楽部ならではの魅力と言えるでしょう。そして、1週間、24時間スタジオ使いたい放題という合宿は素晴らしいですね!


 
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http://www.beeast69.com/category/serial/campus