連載

神奈川大学湘南ひらつかキャンパス 軽音楽部

TEXT:鈴木亮介

Photo梅雨の鬱陶しい季節が続いていますが、読者の皆さんは体調を崩していませんか?この時期を乗り切れば、いよいよ夏!いやその前に学生はテストだよ、という声が聞こえてきそうですが、なにはともあれ来たる夏を楽しみまくりましょう!

ロック版箱根駅伝こと「キャンパスロック図鑑」、22校目となる今回登場するのは神奈川大学!1928年、横浜で働く勤労青年のために創設された横浜学院がルーツで、現在は横浜と湘南ひらつかに2つのキャンパスをもち、大学・大学院合わせて7学部・9研究科からなる全国有数の総合大学です。

そんな神奈川大学から今回ご紹介するのは、湘南ひらつかキャンパス 軽音楽部!経営学部国際経営学科3年の上原燎(うえはらりょう)部長に話を聞きました。

— まずはじめに、神奈川大学湘南ひらつかキャンパス 軽音楽部の特長を教えてください。

上原:神奈川大学湘南ひらつかキャンパスの軽音楽部には、邦楽・洋楽好きはもちろん、ジャズ出身の人からメタラー、さらにはオリジナルの曲を作りたい!という人まで…実に様々な強者が入部してきます。そうした個性豊かな部員が集まるため、自分の知らないアーティストやジャンルに触れることができ、ライブやバンド結成を通じて音楽に対する視野をどんどん広げることができます。ライブでは、インストゥルメントを演奏するバンドもあれば、ソロベーシストとして孤高のステージを飾る猛者もいたり…しまいにはコントを始めるバンド、ユニットも存在しています(笑)いずれにしても、基本的に「音が出ていればライブに出られる!」という自由な活動スタイルがこの部の特徴です。

— 部員数やバンド数はどのくらいでしょうか? また、主な活動についても教えてください。

Photo上原:現在の軽音楽部では、約100人の部員が活動しており、学年関係なくバンドを組むことができます。多い人では30バンドほど掛け持ちで組んでいる人もいますが、個人差があり、平均的には一人5~10バンドほどの活動となっています。活動頻度は、各バンドメンバーで相談し、授業がない時間やアルバイトがない時間などに「リハ割」というスケジュール表を部に提出して、それが通ればその時間が各バンドの活動時間となります。リハ割が通る基準としては、メンバーに4年生の割合が多いバンドから順に入ることとなりますが、例外として新歓ライブ(=1年生の初めてのライブ)前のリハ割では、1年生の割合が多いバンドから順に活動に入ることができます。活動場所は、大学のキャンパス内にある2箇所の施設を、大学の使用許可を得て利用しています。

— ライブやイベントにはどのようなものがありますか?

上原:一年の最初のイベントは新歓ライブです。1年生には、ここで練習の成果を発揮してもらい、バンド活動の楽しさを知ってもらいます。また、年2回行う定期演奏会があります。これは、オーディションを行い、得票数が多かったバンドが出演できます。定期演奏会への出演は各バンドの大きな目標であり、普段以上に練習に励むため、切磋琢磨できる好機となっています。そしてメインイベントは、毎年9月に行う夏合宿です。長野県の北志賀方面に3泊4日で行くのが伝統となっています。くじ引きで組んだバンドでライブをしたり、様々な人とセッションをしたり、バーベキューをしたり、深夜まで語り合ったりと、楽しい企画が盛り沢山です。最高の想い出として、全部員の心に刻まれます。その他、大学祭やお楽しみ会、クリスマスライブなど、演奏を披露するライブも数多くあります。

— 活動の苦労や困ったことなどがあれば教えてください。

Photo上原:毎度苦労することは、ライブの時間管理、トラブルへの対処があげられます。場所を借りていたり、ライブ後に打ち上げの予定を入れていたりすると、所定の時間内にライブをどうにかして収めなくてはなりません。しかし、ちょっとしたトラブルがあると、どんどんスケジュールが押していってしまうので、それをうまく予定の時間内に収めることがとても大変です。最近で大変だったのは、先輩の送別会ライブをやった時にあったトラブルです。その時は当初4日間ライブを行う予定だったのですが、学内施設の使用許可について手違いがあり、2日目だけライブ会場が使用できなくなりました。そのため、急遽2日目だけ他の教室を使ってやることになったのですが、1日目を終わって機材をすべて片づけてその教室に運んで設営をし、2日目が終わったらまたすべて片づけて当初の会場で組み立てるという作業をしました。あれはもう二度とやりたくないですね(笑)しかしライブは、そんな苦労も吹き飛ぶくらい最高のものでした!

—上原部長にとって神奈川大学湘南ひらつかキャンパス 軽音楽部はどのような存在ですか?

上原:私にとってこの部はとても居心地の良い空間であり、大学における私の居場所です。好きな音楽をやりながら、様々なイベントを通じて部員との親睦も深まり、日々充実しています。音楽好きが集まっているので今まで知らなかったバンドやジャンルも聴くようになり、より音楽が好きになれました。この部に入ったことで出会った先輩や同期、後輩は私にとってかけがえのない存在です。入部当初から軽音楽部は私の大学生活の中で、必要不可欠なものとなっています。これから入部する人にとってもそんな部であってほしいと思います。

Photo

— 最後に、今後の目標を教えてください。

上原:団体、個人ともに一番の目標は、学外の方々に見せても恥ずかしくないような演奏ができるようにすることです。各々が自身の技術を磨くことで、バンドとして合わせたときの完成度も結果として高まるため、日々の練習の積み重ねが重要だと考えます。また、現在軽音楽部では、ほとんどの人が部内でのみバンドを組み、活動しています。今後の団体の目標としては、他大学の軽音楽部の方々と合同ライブを行うなど、関わりを持っていけたらいいなと思っています。いつもと違った環境の中でライブができれば、演奏のモチベーションも上がり、いい刺激になると思います。定期的に行われている演奏会などでも、見に来てくれる人は主に部のメンバーや関係者なので、音楽に少しでも興味のある人が、もっと気軽に見に来てもらえるよう、宣伝等にも力を入れたいと考えています。

※神奈川大学よりメッセージ

大学公式Twitterアカウント、facebookページを開設しています。ぜひチェックしてください!
 
*神奈川大学公式 ツイッター
http://twitter.com/ku_official
 
*神奈川大学公式 Facebookページ
http://www.facebook.com/kanagawa.univ
 

◆神奈川大学
湘南ひらつかキャンパス 軽音楽部

◆PR
大学祭や定期演奏会などで定期的にLIVEをおこなっています!
初心者、経験者など関係ないです。大事なのはルールを守れること!みんなで楽しく演奏しましょう!
新入生、在学生共にいつでも入部可能です。興味ある方は見学にぜひお越しください!
 
Photo

◆神奈川大学 プロフィール
・ 大学住所
【横浜キャンパス】
神奈川県横浜市神奈川区六角橋3-27-1
【湘南ひらつかキャンパス】
神奈川県平塚市土屋2946

・ 創立年
1928年
・ 学生数(2012年4月1日現在)
18763人
・ 大学HP
http://www.kanagawa-u.ac.jp/

◆ビースト推薦文
およそ100人の大所帯を抱える軽音楽部のイベントとあっては、トラブルも付き物なのでしょうが、そういう時にこそ真価が問われますよね。お話を聞いていると、とてもいい仲間に恵まれて切磋琢磨しながら互いを高め合っているのだなぁと感じます。音楽的な知識や力はもちろんのこと、社会で生き抜く力もしっかりと蓄え、活躍してほしいと思います!


 
◆関連記事
【連載】キャンパスロック図鑑 バックナンバーはこちら
http://www.beeast69.com/category/serial/campus