連載

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TEXT:鈴木亮介

Photo7月に入り、どんどん気温が上昇しています。今年の夏は「平年より涼しい」という長期予報がありましたが、その後「平年並み」に修正されたようです。暑さ対策は例年通りしっかりと行いましょう。
 
さて連載「キャンパスロック図鑑」、42校目となる今回は愛知文教大学が登場します。愛知文教大学は愛知北西部の小牧市に1998年に設置された比較的新しい私立大学で、人文学部のみが設置され、全学年合計の学生数はわずか282人。文字通り超少人数制により学生と教員との距離が近く、語学教育や留学支援、教職課程などが充実しています。英語はもちろんのこと、全専攻の2年次に中国語集中課程があり、これからのビジネスシーンで重要視される中国語もしっかり学ぶことができます。
 
そんな愛知文教大学から今回ご紹介するのは、「軽音楽部」!部長を務め、バンドではリードギター&コーラスを担当する人文学部3年生の鈴木翔太さんにお話を伺いました。

— まずはじめに、愛知文教大学軽音楽部の部員数やバンド数はどのくらいでしょうか? また、主な活動についても教えてください。

Photo鈴木:部員数は現在15名です。まったくの初心者から、個人でライブハウスに出ている学生までいます。イベントに合わせて柔軟にバンドを組みますが、固定したバンドとしては、2・3年生バンドと1年生バンドの2バンドがあります。各バンドは定期的には週1~2回の頻度で、部室で練習を行っています。が、イベントの前などは、集中して週4回くらい行うこともあります。近年、部として所有している楽器・機材が古くなり、故障するものも出てきました。そのため、順次、部費で必要な楽器・機材を購入、入れ替えを行っているところです。今年もマイクのミキサーが故障したので新調しましたが、新しいものが届くまで不自由し、楽器・機材のありがたさがよくわかりました。
 

— 愛知文教大学軽音楽部の特長を教えてください。

鈴木:小規模大学で部員数も少ないため、部室の使用時間を長く確保できることが愛知文教大学軽音楽部の強みです。といういのも、練習時間の調整がしやすいので、他のバンドが次に練習をするなど時間の心配をすることなく、納得できるまで練習することができるからです。部員の好きな曲のジャンルは、ポップスだったり、80~90年代の洋楽ハードロックだったりと、みんなそれぞれバラバラです。そのため、自分だけでは普段耳にすることのない曲に触れることができ、気がついたら、以前は全く聞かなかったジャンルの曲を聞いていたとか、弾いていたといったことがあります。また、積極的に曲作りを行い、オリジナル曲の演奏も行っています。
 
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— ライブやイベントにはどのようなものがありますか?

鈴木:オープンキャンパスや、学園祭などの学校主催のイベント行事に積極的に参加し、その都度イベントを盛り上げています。昨年の10月27日に開催された学園祭では、教員と軽音楽部の生徒がバンドを組みスペシャルライブを披露しました。このライブはとても盛り上がり、先生方の意外な一面が見られたと、たくさんの人から好評を得ることができました。また、その時に、本学の卒業者で声優の劉セイラさんのライブで私たち軽音楽部がバックバンドを務め、成功を収めました。さらに、ライブだけではなく、今年の学園祭では屋台を2店舗出店しました。これも楽しい体験でしたし、部員の結束がいっそう強まったと感じました。
 

— 活動の苦労や困ったことなどがあれば教えてください。

鈴木:私が1年生だった時には、今よりももっと部員が少なく、年度の途中で部長を引き受けることになりました。この時には、実は部員の少なさが幸いして、なんとか部をまとめることができました。しかし、今年は1年生が10人も入部してきました。そのため、人数が増えたことで、逆に私はとても不安を感じていました。実際、オープンキャンパスでライブを行う日に、連絡ミスで1年生が集合時間に遅刻し大学に多大なる迷惑をかけてしまったこともありました。が、部全体でそれをしっかり反省するなど、いろいろなことを乗り越えてきたおかげで、本学でも一二を争うくらいのまとまりのある部になっていると自負しています。
 

—鈴木部長にとって愛知文教大学軽音楽部はどのような存在ですか?

Photo鈴木:私にとってこの部はいろいろな人との出会いの場だと思います。私はこの軽音楽部に入部し、活動を通してたくさんの人と出会いました。先輩の紹介でオリジナル曲をレコーディングしてくれたエンジニアさん、ライブをするから是非来て下さいと手紙を送ってくれた他大学の部長さん等、書き切れないほどの出会いがありました。この出会いは音楽が好きという気持ちがないとなかった出会いだと思います。この素晴らしい出会いのおかげで、私の学生生活は充実したものになったと感じています。
 

— 最後に、今後の目標を教えてください。

鈴木:先ほど機材を充実させたと述べましたが、さらにさらに機材を充実させもっと演奏の技術をあげたいと思っています。そして、本学のイベントといえば軽音楽部のライブと周りから認められるくらい、軽音楽部の活動を大学の定番にするのが目標です。また、軽音楽部のホームページはまだありませんが、情報系の先生にアドバイスをもらいながら、立ち上げる計画にしています。

※愛知文教大学よりメッセージ
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本学は、真の国際人の養成、国際交流と生涯学習の一拠点となるべく1998年に国際文化学部の単科大学として開学しました。その後、社会の要請に応じて数回のカリキュラム改正を経て、2010年から「言語力の養成」を目標として外国語専攻と日本文化専攻を設置する人文学部に改組しました。人文学部の「ことば」を中心としたカリキュラムで基礎・専門知識はもちろん、語学力・国際力・人間力を身につけます。また、本学の教職課程では、教員養成を強力にサポートする拠点である「教職課程研究センター」を設置しており、資格取得および就職支援に加え、地域教育機関との連携も強化することにより、現場での実践力を身につけた教員の育成にも力を入れています。
 
 

◆愛知文教大学軽音楽部
 
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初心者、経験者、楽器の種類、好きなジャンル、なんでもありの愛知文教大学軽音楽部です。各自のできること、やりたいことを持ち寄ることで、新しい化学反応を経験できる、そのようなバンドを常に作っていきたいと思います。いつでも、だれでも大歓迎です!
 
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◆愛知文教大学 プロフィール
・ 大学住所
 愛知県小牧市大草5969-3
・創立年
 1998年
・学生数
 282名
・ 大学HP
http://www.abu.ac.jp/

◆ビースト推薦文
全学年合わせて300名弱のアットホームな大学ということで、部員数も15名。「新入生が10人も入部した」といった回答からも一見こじんまりとした活動のように思えますが、鈴木部長が「いろいろな人との出会いの場」と話した通り、小規模だからこそ自由にできることもたくさんあるのかと思います。学校の先生と一緒にバンドを組めるのもその一つ。教員&学生バンド、いいですね!そして、周りのたくさんの人の支えがあって部活動が成り立っていることを実感する機会も多いことでしょう。他校とも積極的に関わり、活動の幅を広げてほしいと思います。


 
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