演奏

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TEXT:野村佳緒理 PHOTO:Mariko-sun

gucrベース・吉田建、ドラム・村上“ポンタ”秀一。日本最強のリズムセクションが、スペシャルプロジェクトを結成した。その名もThe Guitar Crusaders。ギター3本・ボーカル3人をフロントに据えるという、想定外の期間限定ユニットだ。
 
フロントに立つのは、宮原学原田喧太ichiro──ギターテク・ルックス・声という三物を天から授けられた男たち。彼らの共通点である「特性」と、異なった「個性」にフォーカスし、彼らが影響を受けた音楽のルーツ、彼らの生み出す今の音楽、そして憧れ続ける音楽の三軸をコンセプトに、吉田建の完全プロデュースにより実現したこのプロジェクトは、単なるセッションにとどまらない極上のコラボレーションだ。神戸、名古屋に続いて東京・渋谷のTSUTAYA O-EASTで行われたファイナルステージは、日本が誇る規格外のアーティスト・泉谷しげるをスペシャルゲストに迎え、至極贅沢な布陣で行われた。
 
◆The Guitar Crusaders メンバー:
宮原学(Vocal & Guitar)、原田喧太(Vocal & Guitar)、ichiro(Vocal & Guitar)、吉田建(Bass)、村上“ポンタ”秀一(Drums) ゲスト:泉谷しげる(Vocal & Guitar)
 

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まず現れたのは、日本屈指のリズム隊、村上“ポンタ”秀一、そしてプロデューサーの吉田建。ドラムとベースが弾きだす一音一音の鮮烈さに、一瞬にしてステージが華やいだ。そこに黒いスーツをまとった3人の男が現れる。真ん中に宮原学、向かって右に原田喧太、左にichiro。センターに立つ宮原学は、髪を切ってMick Jaggerを彷彿とさせるいでたち。オープニングはThe Guitar Crusadersのオリジナル曲にして、iTunes Bluesチャート1位獲得済みの「Theme of The Guitar Crusaders」。ギター3本、ボーカル3人に最強のリズム隊、思った以上の迫力に観客は言葉を失い、見入っている。
 
続いて歓声をあげる隙間もなく演奏されたのは、「見張り塔からずっと」。Jimi Hendrixにカバーされたことでも知られるBob Dylanの名曲を、The Guitar Crusadersの名にふさわしい重層的なギターアレンジで聴かせていく。3曲目は「HELPLESS」。Neil Youngのアコースティックな原曲とは全く違った、エレクトリックギターの物悲しい響きが際立つ演奏。サビで重なる3人のハーモニーの美しさは、とても期間限定のユニットとは思えない。
 
ここで本日最初のMC。宮原学のどこか照れくさそうなしゃべりをichiroがフォローすると、和やかな笑いが起きる。続いて、フロントマン1人ずつが自分のルーツと今を表現する<ROOTS & NOW>のコーナーへ。
 
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まずは、日本人初のGibson USAエンドースアーティストであり、THE SONS長渕剛との活動でも知られるichiroから。1曲目は史上最強のギタリスト・Jimi Hendrixの「Angel」で、ブルースギターの美しすぎる音色が全開に。2曲目はデビューアルバムから「Want Your So Bad」。長身を崩さずギターを操り、艶のある高音を響かせる姿にすっかり見とれてしまう。
 
2人目は10代でCBSソニーにスカウトされて以来、ロックスターとして歩み続ける宮原学。15年ぶりとなるフルアルバム『#2245』を発売したばかりだ。1曲目は泉谷しげる with LOSERの代表曲から、「長い友との始まりに」。宮原学の骨太な歌唱を、吉田建のベースが惹きたてる男臭いアレンジ。続いて大人の男の色気と渋味がたまらない「Wish I Knew Satisfaction」。聴き入っていた観客の体が次第にほぐれ、自然に揺さぶられていく。
 
そして3人目は桑名正博のバンドに15歳で参加した原田喧太。1曲目は堂に入った歌いっぷりで、美空ひばりの「りんご追分」を披露。歌い終わると、「うちのパパが(笑)昔から歌っていた曲で、自分の中に沁み込んでいた」とつぶやく。父・原田芳雄の類まれな表現力は確実に彼の音楽に受け継がれているのだろう。2曲目は疾走感ある「白い雨」。心地良さげに操るギターリフが耳に残った。
 
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そして次のコーナーはフロントマンが2人ずつ組んでの<CORABORATION>。まずは宮原学&ichiroB.B.Kingの「Rock Me Baby」。ブルースの名曲をギター2本で絶妙に料理。宮原学はたっぷりと間合いを取って野太い声を響かせる。2曲目はichiro&原田喧太で、Paul Mauriatの編曲で有名な「Love Is Blue(恋はみずいろ)」だ。名手2人が技を競うギターの魅力全開の演奏に、大きな拍手が巻き起こった。続いて原田喧太&宮原学Freeの「Wishing Well」で、ブリティッシュロックの本道を披露。この<CORABORATION>コーナーを聴き終えて、The Guitar Crusadersでアルバムを出してほしいと強く思ったのは、おそらく私だけではないだろう。
 
そしていよいよスペシャルゲスト・泉谷しげるが登場!前触れもなくステージに現れて「眠れない夜」、「火の鳥」を立て続けに披露。宮原学と互いのギターに手を伸ばして乱暴にじゃれまくり、演奏終了とともに見事に風のように、ステージを去る!宮原学泉谷しげるに触発されてか、いっそう存在感を増すパワフルなギターで会場を沸かす。泉谷しげるwith LOSERのリズム隊でもある村上“ポンタ”秀一吉田建が遠慮なく重低音を刻み、会場はこの日一番の大音量に包まれる。
 
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興奮冷めやらぬまま、ステージは後半戦<RESPECT>のコーナーへ。宮原学ichiroとリードボーカルを入れ替えて、Stevie Ray Vaughanの「Couldn’t Stand The Weather」、Freddie Kingの「Going Down」とブルースナンバー2曲で疾走。原田喧太はアコギに持ち替えてJohnny Winterの「heap Tequila」をしっとり歌い上げる。
 
そしてここで吉田建エキゾティクスとしてバックバンドを務めた沢田研二の「気になるお前」、若き日の桑名正博が結成したファニー・カンパニーの「僕もそのうち」とご機嫌なロックナンバーが続き、最後は「Detroit Medley」で大いに盛り上がった。
 
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メンバー全員が一旦下がるが、すぐに再登場。宮原学によるメンバー紹介のあと、「Theme Of The Guitar Crusaders」をロングバージョンで再披露。ここでお別れかと思ったら、鳴りやまぬアンコールに応えて再々登場。特別サービスで「見張り塔からずっと」を再度、演奏してくれたのだった。
 
全員主役級の男たちがタッグを組んだThe Guitar Crusaders。プロデューサーを務めた吉田建と、スーパードラマー・村上“ポンタ”秀一を要(かなめ)に繰り広げられたこの日のライブは、極上の音の世界に思わず目を閉じそうになっては、もったいなくて目を開く…そんな夢のようなひとときだった。どうか必ずや再結成を!そして、さらなるオリジナル曲やアルバム発売もぜひ実現していただきたい!
 
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◆セットリスト
M01. Theme Of The Guitar Crusaers
M02. 見張り塔からずっと(Bob Dylan
M03. HELPLESS(Neil Young
ichiro ROOTS & NOW>
M04. Angel(Jimi Hendrix
M05. Want Your So Bad
manabu ROOTS & NOW>
M06. 長い友との始まりに(泉谷しげる
M07. Wish I Knew Satisfaction
kenta ROOTS & NOW>
M08. りんご追分(美空ひばり
M09. 白い雨
<CORABORATION>
M10. Rock Me Baby
M11. Love Is Blue
M12. Wishing Well
<GUEST CORNER w/泉谷しげる
M13. 眠れない夜
M14. 火の鳥
<RESPECT>
M15. Couldn’t Stand The Weather(Stevie Ray Vaughan
M16. Going Down(Freddie King
M17. Cheap Tequila(Johnny Winter
M18. 気になるお前(沢田研二
M19. 僕もそのうち(ファニーカンパニー
M20. Detroit Medley
-encore-
E01. Theme Of The Guitar Crusaders(Long ver.)
E02. 見張り塔からずっと
◆The Guitar Crusaders 特設サイト
http://theguitarcrusaders.jimdo.com/?logout=1
◆The Guitar Crusaders 公式ブログ
http://blog.goo.ne.jp/guitarcrusaders2014
 
◆宮原学 公式サイト
http://www.manabu-miyahara.com/
◆原田喧太 公式サイト
http://www.kenta-harada.com/
◆ichiro 公式サイト
http://www.ichiro-net.com/
◆村上“ポンタ”秀一 公式サイト
http://www.ponta.bz/
 
◆泉谷しげる 公式サイト
http://www.wagasha.co.jp/
 

 

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