2013年2月27日、シングル「さよなら大好きだったよ」でメジャーデビューを果たしたケラケラ。幼なじみのふるっぺ（Bass）と森さん（Drums）が、MEME（Vocal）という抜群の笑顔と歌唱力の持ち主に出会って結成した大注目の新人バンドだ。
 
フジテレビ系連続ドラマ「ラスト・シンデレラ」主題歌の「スターラブレイション」でヒットを記録し、YouTube動画再生数は1000万回を突破、2013レコチョク上半期新人ランキングでは2冠を獲得。“恋愛臆病系ユニット”として共感度の高い歌を精一杯届けるケラケラのデビューイヤーを締めくくる「ケラケライフツアー」東京公演は、笑顔溢れる素晴らしいひとときとなった。

 

 

 

待ちに待った瞬間。歓喜の声が響きわたり、「スターラブレイション」のイントロが流れる。温かい手拍子の中、キュートな衣装をまとったケラケラの3人、そしてサポートメンバーの2人が登場。そして真っ白なライトに包まれたMEMEが、いきなり透明度100％の歌声を全開でほとばしらせる！1曲目は「スターラブレイション」、会場はあっという間にケラケラワールドに突入！
 
そしてそのまま立て続けに「虹色ハートビート」。息ピッタリの掛け声で会場はすっかりハイテンションに。ここでMEMEとふるっぺから笑顔全開でファンへのあいさつ。観客も嬉しさいっぱいの笑顔で応える。森さんはすでに汗だくでブルーのジャケットを脱ぎ捨てる。
 


3曲目はMEME作詞・作曲の「笑ったもん勝ち」。歌手になる夢が叶わず悩んでいた頃に作った曲だという。ちょっと前に落ち込んでいた時にはファンから「笑ったもん勝ちだよ」と励まされたそうで、この曲はもうMEMEとファンとの絆を結ぶ曲になっているようだ。「全て捨てて逃げ出せたらどんなに楽になれるかな？」。だけどそれでも、「辛い時は笑ったもん勝ち」。そんなひたむきなMEMEの言葉にファンたちは頷きながら聴き入っている。
 
そして4曲目はちょっとせつないメロディの「ナミダフレンズ」。ケラケラの作詞・作曲のほとんどを担当しているふるっぺが同じようにデビュー前の苦しい時に、地元・大阪の友人を支えにして作った曲。「涙以上に溢れるものが僕たちを繋ぐよ」というフレーズが印象的な名曲だ。
 
実は、ケラケラのファンはびっくりするほど層が厚い。10代初めの少女から白髪交じりの男性ファンまで、性別年齢問わない様々なファンが駆けつけているのだ。こんなに様々な人がケラケラに惹きつけられるのは、きっとケラケラの世界に「涙以上」のものが溢れているからなのだろう。
 
続いて静かに始まったのは「君となら」。穏やかな幸せを素直に歌い上げるMEME。その声は歌えば歌うほど伸びやかになっていくようだ。
 
 

 

 

ここでデビュー以来、あっという間の日々を振り返るMEMEのMC。そして次の曲「ありがとう君に出会えたこと」は「結婚をイメージした曲」ということで、ふるっぺの友人・”小池くん”、MEMEの友人・”まほさん”にも会場から盛大な拍手が贈られる。
 
ここでふるっぺと共に作詞に関わった森さんが本日初めてのMC。森さんとふるっぺは実は前身のバンド・HUNGRY DAYSで高校時代に映画出演を果たしており、森さんはその後俳優業に取り組んでいた時期がある。その頃のこと、そして今こうしていられることに感謝の想いを語る森さん。そしてMEMEが「みんなに出会えて良かったよ、ありがとう！」と叫んで軽快なテンポで盛り上がる。
 
  

そしてここから、ある意味この日一番の見せ場が訪れる。激しいアレンジで幻想的な恋を歌いあげる「ゆらり花火」、ピアノ伴奏のみで静かに悲しい恋を打ち明ける「STATION」、ケラケラの路上ライブ時代を支えた名曲「友達のフリ」、ロックな掛け合いが楽しい「ピッピッピッ」とテイストもバラバラな4曲が息つくヒマもなく演奏され、新人バンドとは思えない聴きごたえある展開を魅せてくれた。
 
特にふるっぺがアレンジャーに感動してもらえたと語った「ゆらり花火」の演奏は、ギターとベースの厚い軋みが耳を離れない圧巻の見せ場。それまで笑顔、笑顔だった会場が、いつしか陶酔感に包まれていた。
 
 

 

 

ここでケラケラらしいファンとの交流タイム。「スターラブレーション」に合わせたダンスコンテストを募集していたということで、見事優勝を勝ち取ったダンスユニット「E-SPYS」と一緒に、なんともう一度「スターラブレイション」を演奏した。
 
 

 

 

そしていよいよライブは大詰めに。MEMEが常日頃、大阪出身のふるっぺ＆森さんに「大阪人なのに面白いことを言わない」と不満を抱いているということで作られた「たこ焼きソング～大阪で生まれたからって～」、「恋花火」とノリのいい楽曲で盛り上がり、ラスト「ろーりんぐでいず」ではコール＆レスポンスにタオルぐるぐるで観客も大暴れ。
 
 

アンコールではまずはケラケラＴシャツに着替えた3人が登場。ファンと共に記念写真をパチリ。そして大切なサポートメンバーを紹介して、アンコール曲はデビュー曲「さよなら大好きだったよ」、そして2月1日封切の映画『僕は友達が少ない』の主題歌に選ばれた新曲「ひとつだけ」。
 
「親友のようなバンドでいたい」と語るケラケラの3人は、最後の最後までファン一人ひとりに笑顔を向け、手を振り続けていた。2014年はいよいよ全国ツアーも決定。優しさと笑顔に満ちた、そして確かな実力と共感力を持つケラケラにとって、2014年は間違いなく飛躍の年になるだろう。