演奏

RockGuild presents「MMA -Mixed Martial Arts-」

TEXT:鈴木亮介 PHOTO:株本和美

RockGuild(ロックギルド)という制作会社をご存じだろうか。森重樹一THE MODSMADBEAVERSALvino44MAGNUM…といったロックスターをサポートし、激アツなライブイベントを制作する、文字通りロックのギルド(=職人集団)だ。そんなRockGuildによる夢のようなライブ祭典「MMA -Mixed Martial Arts-」がこの春、東名阪の3箇所で開催された。本誌BEEASTではこの最終日である東京公演をレポート。写真メインでお届けしたい。
 
「MMA -Mixed Martial Arts-」東京公演のステージはLIQUIDROOM。お洒落な街・恵比寿が今宵はいつもに増してキラキラ輝いている。それもそのはず、会場には溢れんばかりの観客、それも、着飾った若い女性ばかりだ。もちろん男性客も少なくないのだが、これほど客席をキラキラにできるのは、ロックスターにしかなせない業だと言えよう。

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午後6時半を回り、待ちに待った豪華ライブがスタート!トップバッターは本誌特集ROCK ATTENTION 13にも登場したMADBEAVERS!大歓声に包まれて、KIYOSHI(Vocal&Guitar)、EBI(Bass)、JOE(Drums)の三勇士が登場。真っ赤な照明の中、切り裂くギターリフ、心底までビシビシえぐるベースの重低音、そして無条件に全てをゆだねて首を振りまくれる安心感のあるドラムロール。そこにもう、言葉はいらない。体が勝手にビートを刻み始める。

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MCを挟むことなく、イナヅマのような高速サウンドからスローテンポまで様々展開されたが、7曲目の「MORNING GROLY」が中でも心にグッと来た。3人の一体感というか、並走感はまさに職人芸!個々が個々の世界観を創り自分の走路を滑走しているのだが、合わせているなんていう次元ではなく、自然と3人とも同じスピードで走っている。あうんの呼吸で、一寸も乱れることなく彼らの高速ドライブは進む。

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◆MADBEAVERS 公式サイト
http://madbeavers.com/

 
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◆セットリスト
M01. CULT DIVER
M02. ANGELA
M03. HISTERIA
M04. DEVILS
M05. VENOM A GO GO
M06. BENNY
M07. MORNING GROLY
M08. SPUNKY
M09. BLACK SUNSHINE

 

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2組目は本誌初登場のALvino。メンバーは翔太(Vocal)、KOJI(Guitar)、(Guitar)の3名。バンド名にはどこにでもある(normal)ものを3人の想像力(vision)と力で錬金(Alchemy)し、価値ある音楽を創ろうという思いが込められている。今宵のステージにはLEVIN(Drums)、(Bass)がサポートに入る。

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ポップな楽曲に前向きで明るい歌詞に、客席の女性陣も一気に満開の笑顔に。KOJIの軽やかな早弾きも、小川のせせらぎのようで心地良い。6曲目「たからもの」では「君の笑顔は世界一だよ」「涙の数だけ優しい君が笑顔になれるように」といったキュンとくる歌詞に、優しく包むブランケットのような翔太のボーカルが絶妙にマッチ。KOJIも全開の笑顔で観客をリード!アイドル顔負けの黄色い声援が止むことなく飛び交う。

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◆ALvino 公式サイト
http://alvino.tv/

 
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◆セットリスト
M01. ナミダクロニクル
M02. Close to you
M03. ココロフィルム
M04. 幻
M05. 運命はこのように手をたたくのだ
M06. たからもの
M07. WB

 

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午後8時を回り、いよいよ大トリの出番だ。森重樹一(Vocal & Guitar)がKIYOSHI(Guitar)、満園英二(Drums)、今井隼(Keyboard)、(Bass)を率いて登場だ!「ロケンロール!」絶叫とともに右手を高々と上げて、観客を煽る。やはり女性が大多数の客席にあって、レスポンスは絶叫とも悲鳴とも異なる、歓喜の雄叫びならぬ「雌叫び」がこだまする。絶好調の森重樹一はマイクスタンドを勢いよく振り上げて「カモン!」さらに煽る!
 
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冒頭、「一緒に回ったメンバーとのセッション感を楽しみたい」と語りメンバー紹介する森重樹一。「根無し草」「涙のNIGHT TRAIN」などファンにはおなじみの「外さない」セットリストが続き、6曲目。なんとhide with Spread Beaverの大ヒット曲「Pink Spider」森重樹一バージョンを披露!ギタリストは当時のメンバーKIYOSHIという、なんとも豪華すぎるカバー!森重樹一の高音シャウトに妖艶なサウンドが絶妙!
 
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アンコールはメンバーを少し変えて登場。満園英二(Drums)、今井隼(Keyboard)に加えて、ギターはALvinoよりKOJI!そしてベースはMADBEAVERSよりEBI!そして奏でられた曲は…イントロが流れた瞬間、本日最高潮の大歓声!EBIにちなんで、ユニコーンの看板曲「大迷惑」だ!客席からの「エビく~ん!」コールに応えて、軽やかにステップを踏むEBI。そして森重樹一のパワフルなボーカルが最強にかっこいい!たまらない!叫ばずにはいられない!!
 
続いてアンコール第2部では、ALvinoより翔太がボーカリストとして森重樹一とともに登場。さらに、ギターはMADBEAVERSKIYOSHI、ベースはサポートのと、「キヨシ共演」!キーボードに今井隼、そしてドラムはJOE!こちらもまた豪華な組み合わせだ。大先輩との競演にやや緊張気味の翔太だったが、ZIGGYの大人気ナンバー「I’M GETTIN’BLUE」をともに、楽しそうに熱唱。
 
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そして、今宵ひそかに注目を集めていたのは女性ベーシストのだ。森重樹一が「俺より元気なんで悔しい!すごいベースがうまくてびっくりした。女性プレイヤーと一緒にステージに立つ機会は少ないので緊張するけど、すごく楽しい!」と大絶賛していたように、彼女のプレイは、その華奢な腕と清楚な白ドレスからは想像がつかないほどパワフルで荒れ狂い、百戦錬磨の男たちであふれるステージにおいて、強烈に存在感を示していた。
そして最後に、今宵これだけ最高に熱い「オールスターズ」の競演を実現させた「RockGuild」に、拍手を送りたい。これからもさらに「職人」たちの値千金のステージが生み出され続けることを願ってやまない。
 

◆森重樹一 公式サイト
http://www.morishigejuichi.jp/

 
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◆セットリスト
M01. POISON CHERRY
M02. 根無し草
M03. La Vie en Rose
M04. 涙のNIGHT TRAIN
M05. DEAR MY FRIEND
M06. Pink Spider(hide with Spread Beaver)
M07. RIVER OF TEARS
M08. ROCK & ROLL SiNGER
M09. Rusty Voice
-encore-
M10. 大迷惑(ユニコーン)
M11. I’M GETTIN’BLUE

◆RockGuild 公式サイト
http://www.rockguild.com/

◆今井隼 公式サイト
http://www.imajun.net/
◆LEVIN 公式ブログ
http://ameblo.jp/levilimit/

◆清 公式ブログ
http://ameblo.jp/kiyoshi-manii/