演奏

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NO MARCY FEST Vol.3
2016.6.4 @JAYLA ART HALL

 
韓国のバンドHAMMERING主催のイベント『NO MARCY FEST Vol.3』が、韓国はソウルにあるJAYLA ART HALLにて開催された。ヘッドライナーは、日本から出演したMoth in Lilac。韓国で開催されたこのイベントの様子が、Moth in Lilacのオフィシャルより到着した。その様子をレポートに編集してお届けしよう。

『NO MARCY FEST Vol.3』VIDEO

 

2016年6月4日『NO MARCY FEST Vol.3』、ついにこの日がやってきた。Moth in Lilacにとって、二回目の訪韓となるライブであり、前回にも増して会場キャパが1200人という大きなホール。主催BANDであるHAMMERINGを始めとした錚々たるラインナップ(HAMMERINGMESSGRAMMIDIANIN YOUR FACENovember The BridgeR4-19)という中に出演のMoth in Lilac。しかも、まさかのヘッドライナーという大役に緊張ばかりだった。

IN YOUR FACE(opening act)

1-11-2

◆IN YOUR FACE
チョン・ミヌァ(Vocals)
ユン・ヒョンジン(Guitar)
キム・ヒョジュ(Bass)
イ・ウンチャン(Guitar)
チャン・ガンイル(Sound Effects)

まずオープニングアクトとして登場したのは、昨年末、彗星のごとく来日。高円寺ショーボート『HPNY BREAK DOWN2015-2016』のカウントダウンに出演した、韓国でも若手BANDのIN YOUR FACEだ。彼等のサウンドはメタルコアベースのサウンドとクラブミュージックを融合させたジャンルを目指し、シンセサイザーとDubstep感を強調するトランスコアバンドで、見事に会場を瞬く間にヒートアップさせ、メウンカルビチム(辛いカルビチムの意)の様だ!

November The Bridge

2-32-42-5
2-22-1

◆November The Bridge
Mike Nolan(Guitar)
ヤン・イナク(Guitar)
パン・ヨンボム(Vocals)
チェ・ジヌク(Bass)
キム・ドンウォン(Drums)

 
◆Facebook Page
https://www.facebook.com/NovemberTheBridge/
◆Setlist
M01. We Fight
M02. The Hourglass
M03. Change For Me
M04. Though The Sun Is Gone
M05. Never Be Alone

続いての登場はNovember The Bridge。凄みのあるヴォーカルとギタリストを擁する叙情的なフレーズが響くメロディック・デス・メタル/メタルコア・バンド。攻撃的な鋭いリフがぐいぐいと重圧感で、観客を怒轟の渦へと巻き込んでいった。客席では早くもサークルモッシュが発生し、格闘コロシアムの様だった。

MESSGRAM

3-13-2
3-53-4
3-33-6

◆MESSGRAM
Jahnny Shin(Vocals & Sound Effects)
Soojin(Drums)
Yushik(Guitar)
Chanhyun(Bass)
Jiyoung(Vocals)

 
◆Official Website
http://www.messgram.com/
◆Setlist
M01. Every Moment
M02. Choking My Neck
M03. Avalanche (Bring Me The Horizon Cover)
M04. Into Oblivion
M05. Hollow Dream
M06. From Hatred to Apathy

激しさを増してきた会場に、可憐なJiyoungのクリーンヴォイスが響き、それをJahnny Shinのスクリーミングが、絡みつく様に牙をむく。あくまでも激しく、それでいてキャッチーで、POPささえ感じるメロディは、モダンヘヴィネスという新境地を開拓していくバンド。そしてこのMESSGRAMが9月来日する。9月2日が吉祥寺CRESCENDOでM.D.M.SMoth in Lilac、9月4日が新宿WILD SIDE TOKYOで666-Three SixMs.Red Theaterとの共演が予定されている。

MIDIAN

4-14-2
4-34-4
4-54-6

◆MIDIAN
SIN(Vocals)
Jay(Guitar)
イ・ナムウ(Guitar)
オム・ハヌル(Bass)
パク・サンゴン(Keyboards)
キム・テホ(Drums)

 
◆Official Website
http://cafe.daum.net/bandmidian
◆Setlist
Intro. Bring Me The Darkness Part-1
M01. Bring Me The Darkness Part-2
M02. Bubble Destroyer
M03. Shadow Pain
M04. The Wall Of Oblivion
M05. Falling For Freedom

いよいよMIDIANの登場!クサメロ炸裂!ドラマティック!シンフォニック!カリスマ的なヴォーカルと、絡みつく様な旋律が漆黒の美しさを繰り広げる新世代の叙情派メロディック・デス!哲学的な歌詞を、強く胸を叩きながら訴えかけるステージングは独自の世界感で、オーディエンスの感情を強引に切り開いていった。「Falling For Freedom」では、November The Bridgeバン・ヨンボムが参加し、またとないコラボというシーンも飛び出した。この7月には韓国でGYZEと共同主催のイベントを開催した。

R4-19

5-15-6
5-25-5
5-35-4

◆R4-19

キム・ミョンシク(Vocals)
チェ・ジェハク(Drums)
チョン・ヨンソン(Guitar)
キム・ボムテ(Guitar)
イム・グニョ(Bass)
カン・テミン(Keyboards)

 
◆Facebook Page
https://www.facebook.com/bandR419/
◆Setlist
M01. 안심하라 (Feel easy)
M02. BREAK IT DOWN
M03. ET TO BE WILD
M04. DON’T LIE
M05. GAME SET

イベントの後半戦で登場したのがR4-19。ダイナミックなリズムと重々しいリフ、エレクトロニックサウンドが観客を包み込むや大きなトルネードの様にサークルモッシュが発生し、そのセンターではツーステで暴れる観客!「お前たちの暴れる場所は俺達が作ってやる!」と言わんばかりに激しく観客を煽っていった。

HAMMERING

6-16-2
6-36-4
6-56-6

◆HAMMERING
キム・ギチャン(Vocals)
ヨム・ミョンソプ(Guitar)
ユ・ジナ(Bass)
キム・ヨンフン(Drums)

 
◆Facebook Page
https://www.facebook.com/hammeringband/
◆Setlist
M01. FIGHT
M02. GET AWAY WITH MURDER
M03. BREACH OF TRUST
M04. NO MERCY
M05. D.O.A
M06. POISONING

観客の興奮が渦巻く中、このイベントの主催であるHAMMERINGの登場だ!彼等は、Groove Core / Metal coreサウンドを全面に押し出したバンドで、まさに強靭なハンマーで打砕く様な、強いグルーブ感と重圧感を併せ持っているが、繊細なメロディーも同時に放ってくる。演奏開始と共に、観客との鬩ぎ合いの応酬だ!KOREA METAL四天王に相応しいステージを魅せつけた。

Moth in Lilac

韓国公演でヘッドライナー!いよいよMoth in Lilacがステージに登場!!
7-17-2
7-37-6
7-57-4
7-77-12
 

Moth in Lilacを観た感想 (韓国BAND/関係者/観客)
▼HAMMERING Guitar,ヨム・ミョンソプ
Moth in Lilacは韓国での一般的なガールズバンドの先入観を持っていた私は思い切り後頭部を打ったような感じがした、ガールズな外観からは想像できない破壊的なサウンドそして観客を圧倒させるパフォーマンスに大きな感動をうけた。
▼HAMMERING Bass,ユ・ジナ
韓国では珍しい女性HEAVINESS BANDでショーマンシップ/実力/美貌など特に完璧に近い壮大なライブサウンドでとても幸せな気持ちになった。
▼HAMMERING Drums : キム・ヨンフン
かわいいルックスとは異なるパワフルなボーカルと演奏、観客を圧倒するステージングで目を離す隙がなかった。今回のドラマーはカリスマ性とその洗練されたドラミングが目立った。 劣悪で短いリハーサル状況でも余裕を持って準備する姿に感動した。
▼MIDIAN Bass,オム・ハヌル
リズム感のあるリフ、ヘビーなサウンド、パワフルなアクションが人々のからだを揺らさせる。 特に見た目とは正反対のボーカルのヘビーなgrowlingとscreamingは確実にインパクトがある。 新しいメンバーたちと呼吸がよく合った。昨年見たときよりもっと一つになった感じだった。引き続き発展してると感じた。NO MERCY FESTでHIDEのPinkspiderをカバーしたけど、Moth in Lilacだけの色が見えて印象的だった。
▼IN YOUR FACE Vocals,チョン・ミヌァ
2015年12月に日本で共演した後、縁があって再会出来てよかった。変わらない良好なサウンドを聴かせてくれてありがとう。珍しい女性METAL BANDだが今後もパワフルな演奏を継続して行くと思います。
▼November The Bridge Vocals,パン・ヨンボム
Moth in Lilacは韓国では見られないスタイルのBANDで、そのルックスと相反するユニークなスタイルと観客と一つになるステージングに興奮しました。昨年以来ぐんぐん成長した姿を見せてくれて衝撃を受けたが、来年の姿も大変期待させてくれます。Moth in Lilacにとっても韓国が楽しい時間だったことを願います。
▼MESSGRAM Vocals, Jahnny Shin
90年代のアメリカのNumetal音楽の熱心なマニアだった私は、Moth in LilacはGirl BandにもかかわらずKorn・Deftonesのような、PowerfulでGrooveな偉大なメタルバンドであった。小柄だが残酷なほど印象を受けるayanoさんの声は、男性に劣らない破壊力と観客を魅了する音色を持っていた。Darkしかし、切なさがついているMoth in Lilacの音楽は、高レベルの音楽性。西洋Girl Bandに負けない舞台パフォーマンスで韓国の舞台(No Mercy Fest Vol.3)を捕らえた。世界へ伸びて、アジアの底力を見せる代表Heaviness Girl Bandとして位置づけしていただきたい。
▼PinkfunniAde Vo,Sabi
可愛いお顔で凄くパワーフルな演奏!!しかもパフォーマンスまで!!実に驚きました。是非とも必見なバンドです!
▼Rachel KIM(STAFF)
公演リハーサルがとても遅延されたにも関わらず、他のBANDを配慮しながら最善を尽くす姿に感動しました。女性で構成されているのでサウンドや演奏力が弱いかと予想していたが、意外にも強烈な破壊力を持ったサウンドと見事なパフォーマンスに驚きました。これからのこのBANDに期待ばかりです。
▼Teran Park(Photographer)
まず、この女性METAL BANDを見て良かった。まれにみるフロント女性4人のグループでありながら強力なパワーを元にPush for wardする音楽に魅了されました。更に発展する姿に期待します。
▼チコリータ(韓国留学生)
Moth in Lilacを見るのは去年に続いて2回目だった大幅なメンバーチェンジもあったしYoutubeでは見ていたが自分の目で確かめるまで半信半疑 ショーが始まった途端 今までの不安は吹き飛ばされた 以前より数段パワーアップしていた これからも色々変化して見続ける価値があるバンドだと思ったこれからも関心を持って彼女達の活動を待っているつもり!7月から日本へ留学するので見る機会も増えそうだ。
▼玄知哲{ヒョン・ジチョル}(通訳スタッフ)
演奏前に彼女達を見た時はただ可愛い女子達がバンドをやってるんだと軽く思いましたが、彼女たちのヘヴィーな音楽を聞いて考えを変えました。甘く見てはダメなバンドだと。何気もなくハマってしまい、何気もなく惚れてしまいました。今後の今後の活躍を期待できるバンドだと思います。
▼ヨム・ジョンミン(観客)
キュートなルックスと違って巨大なエネルギーが溢れる公演でした。韓国にはこういったガールズバンドはいないので、とてもそのギャップが不思議で印象的でした。次の韓国公演が楽しみです。
▼ソン・ソニョン(観客)
可愛さ、シック、パワフルさ、洗練されたエネルギー溢れるバンド!女性四人全て各自の個性溢れるキャラクターで舞台で魅力を発散してくれた。ドラマーのトビーさんはこのバンドに強いビート感を満たした。優れた舞台とファンサービスで韓国のファン達に良い印象を残してくれた、これからも発展して、次の公演に期待するところが大きい。

 


 
Moth in Lilac韓国公演を終えて感想
◆Lisa 13(Guitar)
韓国の盛り上がりはすごかった!熱かったです!すばらしいイベントに呼んでもらえて感謝!日本でもこれくらい皆と楽しい熱い場がつくれるように、MiLをもっとたくさんの人に知ってもらいたい~!
◆Haruuna(Guitar)
私は初めての韓国公演でした!ドキドキしていましたが、ステージに立って曲が始まるといつものように演奏できて頭振って、さらにお客さんの盛り上がりが激しかったです!良い経験にもなってとても楽しめたライブでした!ありがとうございました!
◆Nalucharos(BASS)
新入りベーシストのNalucharosです!自分は韓国へ行くのも、韓国でライヴするのも初めてでした!出発当日からライヴを迎えるまで緊張していましたが、すっごく楽しんでライヴをする事が出来ました!そしてステージから見た景色は最高なものでした!ありがとうございました!
◆Ayano(Vocals)
去年は初めての海外で、すごくめまぐるしく時間が過ぎていった気がしました。今回はありがたいことに2回目。日本の外でもこんなにMiLをあたたかく迎えてくれて、こんなにも自分たちの音楽で体を揺らしてくれる人達がいるんだといううれしさをさらに噛みしめることができたイベントになりました。また、今回が初めてになる、はるーなとなるちゃんも大歓声を浴びていてすごくうれしくなりました。本当に韓国のみなさんありがとうございました!
◆TOBBY(drums)
Moth in Lilac 黒一点!Drummerの TOBBYです!私の海外でのプレイは、1993年にRec&Liveで行ったNEW YORK 以来で、23年ぶりでした。今回、初めての韓国でしたが、韓国の熱いHeavy Rock シーン、ヤバいです。演奏クオリティメッチャ高い!お客さんもメッチャ盛り上がってて感激しました! 日本のHeavy Rock シーンのバンドのみんなも、是非彼らの演奏を感じてもらいたいです。 今後Moth in Lilacは、韓国から日本にやってくるバンドとのライブもありますので、是非チェックしてください!

 
7-97-8
7-137-17
7-107-14
7-167-15

◆Moth in Lilac
Ayano(Vocals)
Lisa 13(Guitar & Vocals)
Haruuna(Guitar)
NaluchaRos(Bass)
TOBBY(Drums)

 
◆Official Website
http://mothinlilac.com/
 
◆Setlist
M01. Killogg
M02. Hates is all around
M03. Decay
M04. before-i-drown
M05. Fol
M06. Invisible
M07. Still Craving
M08. PINK SPIDER(hide)
M09. The words I’ve never said
M10. You never understand
M11. Everyone is going to die someday(encore)

◆Live Information
2016年08月06日【東京】高円寺ShowBoat
2016年08月24日【東京】高円寺ShowBoat
※Haruuna&Lisa 13
2016年09月02日【東京】吉祥寺CRESCENDO
2016年09月11日【東京】目黒鹿鳴館
2016年12月31日【東京】高円寺ShowBoat

 

 
韓国鋼鉄轟音-KOREA LOUD ROCK
http://vip-69.com/korealoudrock/
※韓国BAND来日情報サイト

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