演奏

PHOTO:ossie
KAO=S アルバムリリース記念ワンマンライブ
Dawn of the Planet Chaos
2015年11月20日(金)@吉祥寺 STAR PINE’S CAFE

本誌連載「新譜るLIFEダイアリーKAO=S『Dawn of the Planet Chaos』でも取り上げた和アートロックバンド、KAO=S(カオス)。2015年9月の中国及びブラジルでのイベント出演の成功を経て、満を持してのアルバムリリース記念ワンマンライブ「Dawn of the Planet Chaos」が2015年11月20日に東京・吉祥寺 STAR PINE’S CAFEで開催された。
 
KAO=Sはボーカルと日本刀剣舞をこなす川渕かおり、津軽三味線と”黄泉線”担当の寂空/JACK、ギターとボーカルの山切修二という3人編成のバンド。”黄泉線”とは寂空/JACKが開発した三味線型フレット付四弦楽器のことである。
 
和アートロックバンドとはいえ、メンバーが影響を受けた70年代洋楽のテイストが色濃い。ときにはLed Zeppelinをほうふつとさせる瞬間すらあり、”和”という言葉だけにとらわれて聴くと強烈なカウンターを食らうことになるだろう。
 
また、通常のライブではこの特殊な編成にサポートドラムを入れたベースレスの編成で行っているが、ベース不在を感じさせないサウンドを繰り出してくる。アコースティックギターがベースとリズムギターの役割を 津軽三味線がリードギター的な役割を担っているとのこと。それを実現するために山切修二のギターは低音域を強めに出すよう工夫がなされており、寂空/JACKの三味線もエフェクトを駆使した多彩な音色を出せるようにしている。この日のライブのために寂空/JACKは12種類もの音色を用意してきたそうだ。
 
対して、パフォーマンスの大きな要素を占めるボーカルの川渕かおりは、「海月」では少女のような表情でシャボン玉を眺め、「黒田節」では黒い着物を身につけキリリとした表情で歌い上げ、「桜の鬼」では鬼神のごとき剣舞を見せ付けた。歌もパフォーマンスも実に表現豊かでオーディエンスを魅了していた。
 
アンコールでは山切修二のボーカルで1曲、さらに和楽器バンドなどで活躍中の尺八奏者・神永大輔をゲストに迎えて2曲を披露。神永大輔につられるように、メンバーも本編以上の激しいパフォーマンスを見せた。最後には「桜香る」のタイトルにふさわしく桜吹雪の舞い散る中、艶やかに川渕かおりが歌いきった。
 
そんな音も演出も多彩であったワンマンライブの模様を、フォトレポートにてお送りする。写真に写らないものも感じ取っていただければ幸いである。

 


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◆セットリスト
M01. CHAOS
M02.地割れ
M03.舞夢
M04.海月
M05.津軽じょんがら節
M06.荒城の月
M07.黒田節
M08.幻
M09.CRADLE
M10.狐火
M11.松明
M12.桜の鬼
-encore-
M13.ONE
M14.朔
M15.Roaring Tokyo
M16.桜香る
◆KAO=S 公式サイト
http://www.kaos-japan.com/
◆KAO=S Facebookページ
https://www.facebook.com/kaos.japan
 
◆ライブ情報
・2016年02月28日(日)【東京】南青山MANDALA
 
◆リリース情報
KAO=S ニューアルバム
『Dawn of the Planet Chaos』

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【連載】新譜るLIFE ダイアリー KAO=S『Dawn of the Planet Chaos』
http://www.beeast69.com/serial/simple/142701