演奏

lead_dendai

TEXT:Yuko Ishiyama PHOTO:株本和美

2015年4月に発売された2年ぶり4枚目のオリジナルアルバム『Δ4th』を引っさげ、まだ少し肌寒さの残る4月の仙台からスタートした電大のライブツアー『電大 presents “55(ゴーゴー) 川西 CARNIVAL”』。
 
合間にメンバー3人の所属する別バンド ユニコーンの活動を挟みながら、全国13カ所(16本)を巡るこの旅は、そのツアータイトルが表す通り「55歳を迎えた最年長メンバー・川西幸一(以下川西:Drums)を、みんなでお祝いしながら楽しもう!」というテーマで展開されてきた。
 
アラフィフからついに“アラ還”へと足を踏み入れた川西を筆頭に、51歳の手島いさむ(以下手島:Guitars)と今年50歳を迎えるEBI(Bass)という広島電機大学(現・広島国際学院大学)出身の3人が、熱い演奏とユル~いトークを繰り広げる電大のライブ。
 
今回はツアーも終盤に突入した6月14日、新代田FEVERでのライブの模様をレポートする。電大の魅力をできる限りお伝えすべく、当日のMCを再現し、楽しさが伝わるようにしたいと思う。
 
電大 メンバー:
川西幸一(Drums)、手島いさむ(Guitar)、EBI(Bass)

As
tate-EBItate-KKtate-TS

フロア後方までギッシリとオーディエンスで埋め尽くされた、満員御礼の新代田FEVER。大半は女性客だが、ちらほらと男性の姿も目につく。
 
そして、メンバーの登場を待ちわびる彼・彼女らの視線の先にセッティングされているのは、「会場後方にいてもプレイが見えるように」との配慮から、30cmほどの高さの台に乗せられたスケルトンのドラムセット。ステージ左右に置かれた手島のギターとEBIのベースが、今回のツアーの主役であるドラマー・川西を支えているかのようだ。
 
そんな開演前の緊張感溢れるステージに登場したのは、お笑い芸人のたいがー・りー。同じ所属事務所ということもあって電大の3人とは旧知の仲である彼が、大先輩のライブの前説を務める。
 
「今日、楽屋ではストレッチの専門の方を呼んで、皆さんストレッチを念入りにされてたんですよ。で、思ったんですけど、こっち(観客)側もやっといたほうが良いんじゃないかと。拳を上げたり普段やらない動きをした時に、“グキッ”っていったら最後まで楽しめないですからね!」
 
こうして、たいがー・りーのストレッチ教室がスタート。「後ろに手を組んで~肩甲骨を寄せるイメージで~」などの指示に従い、観客たちが腕や肩、首などを伸ばす光景はシュールだが、案外実用的なストレッチで、これから始まるライブに備えるにはナイスなアイデアだったかも知れない。
 
さあ、筋も伸ばして準備万端!たいがー・りーが「OK!電大!!」とコールして姿を消すと、ビートの隙間に川西の声を散りばめたポップなSEが流れ、EBI手島がステージに登場した。ところが、今ツアーの主役・川西は姿を見せず、ドラムにスタンバイしたのは、手島のソロライブでお馴染みのドラマー・服部かなめ。一体何が起こるのか…?!
 
川西不在のまま、SEのリズムに被せて1曲目「ようこそ」のイントロが始まる。その時、なんとハンドマイクを持った川西が姿を見せ、「ハロー!東京!!」と叫びながらステージ中央へ。
 
「ただいま戻ってきたよ TOKIOの皆さん」と始まるこの曲は、ライブのオープニングにもってこいの、底抜けに明るいロックナンバー。この日“TOKIOの皆さん”と歌った部分、本来は「故郷の皆さん」が正しい歌詞だが、ツアー中はその土地の地名に変えて歌われている。
 
曲が終わり、川西がドラムにスタンバイするまでのタイムラグを、ハードロックの血が騒ぐような手島のギターソロでカバー。そのまま2曲目の「炎のモーニングコール」へと流れていく。
 
アウトロで「ハァ~FEVERノンノン!」と、ザ・ドリフターズのビバノン音頭と会場名のFEVERをもじった合いの手をEBIがコール。「風呂入ったか?」「宿題やったか?」と、加トちゃん的な問いを投げかけながら、最後に「また来週!!」で曲を締めた。
 
3曲目「なかったことにして」は、Aメロ=川西、Bメロ=手島、サビ=EBIというかたちでボーカルをリレーしていくタイプの曲。電大は固定のボーカルは決まっておらず、この曲のように3人が代わる代わる歌ったり、全員で合唱したりするのが基本だ。曲が終わると手島が口を開き、電大名物の“ユル~いMC”が始まる。

0102
0304
0506

■MC【ストレッチ】
手島「電大でーす!前説のたいがー・りーが、いい空気を作ってくれましたよ!」
EBI「ストレッチやってたね。今日、楽屋でストレッチしてたんだけど、ちょっと胸が出てきた(笑)」
手島「今の発言は誤解を招くぞ!女の子がストレッチやったら胸が大きくなると」
EBI「いや、なりますよ!姿勢が良くなるから、自然と胸が出てくる」
川西「テッシー(手島)、出たんじゃないの?」
手島「ちょっとね…いや、元からちょっとおっぱい出気味や俺は!」

 
■MC【スケルトン】
手島「今回ツアーTシャツが白いのだけど、前回の白Tは生地が薄くて若干透けてたんで、ちょっと厚めにしてみました」
EBI「(前回は)セクシー路線だったからね」
手島「おしゃれ着路線だったんです。今回は実用路線」
川西「僕のドラムはセクシー路線ですよ。透けてる」
手島「透けとるん!」
三人「スケトルン!」
手島「でも、スケルトンて使い方おかしいんだよね。(本来は)骨のことだから。」
EBI「なんでスケルトンになったのかな?」
川西「透けとるん、からきたのかな?」
手島「透ける、ってとこからきてるのかもね」
EBI「ウッソ!日本語なの?(笑)」
川西「トンってなんなの、トンって」
手島「最初iMacが出た時に透明だった。それをスケルトンボディって言い始めて。…別にここ雑学を言うコーナーじゃないから!」
川西「雑学王の手島くんです!!」
手島「はいはいどうも~。そんな紹介のされ方ってある?」

 
■MC【CEO】
手島「ツアーも後半に入っておりますから、少しリフレッシュしないとね。ストレッチとか」
EBI「ちょっと胸が出た」
手島「またそこに戻る?!」
川西「CEOの手島くんです!!」
手島「超(C)、エロ(E)、オヤジ(O)でございます」
EBI「周りに言われる前に言ったね」
手島「先に言っといた」

 
■MC【加齢臭】
手島「ストレッチやってもらってる時、僕は全体的なことはいいから首と肩だけ伸ばしたいと。耳の後ろあたりを伸ばしてもらってたんですけど、“加齢臭ここから出るんだよな”って思って」
EBI「え、マジ?!」
手島「そう。だから、“この人の親指は今、俺の加齢臭がついてるな、かなわんなー”って」
川西「(流れを遮って)じゃあそんなとこで次の曲行こうかな!」
手島「アカン、俺、おっさん化してる!…ということで、おっさん化してる曲を」
EBI「オッサンマーチ?!(※ユニコーンの手島ボーカル曲)」
川西、手島、EBI「・・・・・」
川西「入りにくくなったよ!(笑)行くぜTOKIO!!」
手島「せーの!!」

 
オープニングからいきなり長くユルいMCを展開した後、始まったのは電大のテーマ曲ともいえる「D-SHOCK」。ノイジーなギターのリフに続いて、「D・E・NDAI D・E・N・DAI!!」とメンバーとオーディエンスが繰り返す。
 
続く5曲目「すぎゆく日々」では一転して爽やかなサウンドと切ない歌詞が心に沁み入り、そうかと思えば、6曲目「愛の陽炎」ではマイナーかつヘヴィな世界観から、川西のポジティブな掛け声が希望を思わせるサビへと展開していく。
 
ついさっき、あのユルいしゃべりを展開していたメンバーから繰り出されるハードで骨太なサウンド…このギャップが、電大ライブの醍醐味なのである。

0708
0910
1113

そして、まだ最初のMCからそれほど時間が経っていないようにも思うが、2度目のMCコーナー。
 
■MC【哺乳類】
EBI「僕達、哺乳類じゃないですか」
手島「なんかデッカイ枠だね」
EBI「子供をお腹の中で育てるじゃないですか。それは一億五千万年前位に始まりまして。…いや、俺、生きてないけど(笑)」
手島「EBIさんが小さい頃の話ですね」
EBI「一億五千万年前の話です!…で、母乳の起源は、最初は汗だったらしいんです」
客「へえ~~」
EBI「汗で卵を守る。まだ卵を産んでたんですよ、哺乳類のご先祖様は。それが、何か遺伝子のいたずらで…」
川西「なんかいいね、詩的な表現ですね!」
EBI「次の曲聴いてください、遺伝子のいたずら!」
手島「(ジャラ~ン)遺伝子はぁ~~~♪」
EBI「突然~~~♪……まだやるんですか?(笑)」
川西「(いきなり楽しげな16ビートを叩き始める)」
EBI「いやいやいやいや!」
手島「楽しげだな!」
EBI「ミステリアスな話なのに…」

 
■MC【コンプレックス】
手島「今回は川西さんのカーニバルということにして、ちょっと目先を変えようかなと。電大ツアーだと“何?また電大?”みたいな話になるとイカンと。ということで、川西さんのゆかりの人を」
川西「え?ゆかりの人?」
手島「川西さんが関わってるのがユニコーンでしょ、電大でしょ、PUFFYでしょ。あと、男の子のサポートをやってるんです。男の子じゃないな。男子?…メンズ?」
川西「青年ね」
手島「(セッティングされた)このマイクの高さがコンプレックスを生みますけどね」
EBI「コンプレックス?BE MY BABY 、BE MY BABY…(※COMPLEXのフレーズ)」
手島「(COMPLEXっぽいギターのフレーズを弾く)」
客「(笑)」
EBI「いや、コンプレックスっていうから。フリかな、と思って」

 
ここでゆかりの人として呼ばれたのが、『フジタユウスケとガラパゴス』で川西と共に活動しているシンガー・フジタユウスケ手島いわく「ベテランの若手」というフジタは、もうすぐ31歳になるということで、電大メンバーとは平均20も歳の離れた青年だ。ギタリストとしてPUFFYのサポートも行っている。
 
■MC【出会い】
フジタ「いつもお世話になってます。10代の時から!」
手島「俺がストリートライブやってた時に、京都の三条大橋の上で会って。バンドで観に来てくれたんですよ」
EBI「うわぁ、すごいね」
手島「えっ!今知った?」
EBI「今知ったよ!だって教えてくれないもん」
手島「大人になって上京して。川西さんが今サポートをやっているんですよ」
EBI「へぇ~~」
フジタ「そこは知ってるでしょ!」
EBI「あはは!(笑)そこは知ってた!ごめんね」
手島「で、PUFFYのサポートや楽曲提供とかもやっていて」
EBI「へぇぇ~!!」
フジタ「いや、そこも知ってる!」
EBI「知ってるね(笑)」

 
■MC【アンタ】
手島「(フジタは)僕と二人でアコースティックライブもやってます」
フジタ「またやりましょうよ。二人でやる話をここでするのもなんですけど」
手島「ユウスケ忙しいから」
フジタ「いや、忙しいって、それはアンタ…」
客「(爆笑)」
フジタ「今、アンタってつい言ってしまった(笑)」
EBI「だいぶ先輩なんだけど(笑)」
手島「いやもうこんな感じなんですよ、アコライブだと」
フジタ「3時間位あって7曲しかやらないですからね、僕ら二人でやると」
手島「ステージに上がったら歳とか関係ないですから」
EBI「今度二人がやるの観に行きたい」
フジタ「観にきますか(笑)」
手島「これから期待の新星、フジタユウスケをご覧ください!」
フジタ「頑張ります!よろしくお願いします!!」

1516
1718
1920

こうして始まったフジタユウスケの曲「グッドモーニング」は、一日の始まりに聴くとじわじわと力が湧いてくるような、ミディアムテンポの感動的なロックチューン。
 
そしてもう一曲、フジタユウスケPUFFYに曲を提供し、大貫亜美が詞をつけたという知る人ぞ知る名曲「欲望」のセルフカバーも披露され、疾走感溢れるビートと爽やかなフジタのボーカルが会場を満たした。
 
「ありがとうござました!」とVサインを掲げながらフジタユウスケが立ち去ると、再び電大3人による貫禄のステージが始まる。
 
デビューアルバム『Δ結線』のオープニングナンバー「風天」から最新アルバム『Δ4th』のラストを飾る「ハピネス」へと続く流れに、電大のバンドとしての熟成度が垣間見えるようだ。
 
そして、「川西のために作った曲」というこの「ハピネス」のアウトロに組み込まれた約1分半にわたる渾身のドラムソロでは、まさに「55(ゴーゴー)川西!」を体現する、アグレッシブでパワフルなドラミングがオーディエンスを魅了した。
 
ここで、2組目のゲストである上杉周大が呼び込まれる。先ほどのフジタユウスケが「川西ゆかりの人」であったのに対し、上杉周大は「手島川西に紹介したい人」として選ばれたらしい。
 
銀ラメのド派手なスーツに身を固めた上杉周大は、THE TON-UP MOTORSというソウルロックバンドのボーカリストであると同時に、地元北海道ではTV・ラジオで人気のタレントでもある。
 
■MC【北海道縦断】
手島「バンドをやってらっしゃって、もう、東京で結構長いことやってますけども」
上杉「そうですね」
手島「でも、月の1/3くらいは北海道に帰って番組の企画でいろんな難題を押し付けられて引きずり回されているという」
上杉「北海道を南から最北まで850km歩いたりとか。よくわかんないことをやってます」
川西「それ何時間ぐらいかかったの?」
上杉「何時間とかじゃないです!何十日間っていう感じです(笑)。35日くらいかかりましたねえ」

 
そんな上杉周大電大とのコラボレーションにセレクトしたのは、ジェームス・ブラウン屈指の名曲「I Got You (I Feel Good) 」。上杉周大のソウルフルなボーカルと華麗なステップは、初めて彼のステージを観たと思われる多くのオーディエンスのハートを鷲づかみ!“電大がソウルミュージックを演奏する”という貴重さもあいまって、会場は大いに盛り上がる。
 
さらに、自身のバンドの曲「不死身のこころ」では、ブルースハープやマイクスタンドを駆使した圧巻のライブパフォーマンスを披露。曲のシメでは、滞空時間が驚くほど長いジャンプからの見事なスプリット(股割り)で強烈なインパクトを残し、上杉周大は満面の笑顔でステージから去っていった。
 
さあ!この熱い流れのまま、ラストまで駆け抜ける!!…かと思いきや、ここでまたクールダウンタイムを挟む、それが電大。開演前まで会場受付近くに設置してあった「電大目安箱」に投稿された質問に、メンバーが答えてしまおう!という、ユルいことここに極まれり!なコーナーの始まりである。

2122
2324
2526

■MC【目安箱の質問:もうすぐ二十歳になるのですが、彼氏ができたことがありません。どうしたら良いでしょうか】
EBI)「じゃあ、テッシー(手島)にお願いして」
手島)「何を?誰か紹介する?」
質問者)「お願いしまーーす!!」
手島)「今、なんか若い声が聞こえたね!…どうすればいいですかね」
EBI)「出会いですからねえ」
手島)「いや、女の子はなんとかなるやろ、ハードル下げれば。これでええかぁって」
EBI)「理想の男性は違うんでしょうね」
手島)「理想の人にいくより…ちょうどいい人がいるんですよ。ちょっと垢抜けないほうがいい。真面目な人がいいです、男性は」
川西)「カタギの人がね」
手島)「ワシらみたいなのは、ろくなもんじゃないです!はい!」

 
■MC【目安箱の質問:ディズニーランドで好きなアトラクションは何ですか。好きなキャラクターはいますか】
川西、EBI)「・・・・・・・・・・・・・・」
手島)「なんでディズニーランドの話になったら急にシーンとなるの。行ったことない?」
EBI)「あるあるある」
川西)「20年位前に行ったかな」
EBI)「あの、猿の人凶暴よね」
手島)「猿の人??」
川西)「猿の人???」
EBI)「猿いるのよ」
手島)「そんなのできた?」
EBI)「昔からない?(客に向かって)あるよね?で、子供が大体泣いてるよね?」
手島)「全然、さっぱりわからない」
EBI)「猿はいるっていうのは決まってますから!猿はいるんです!」
川西)「テッシー(手島)は好きじゃん、ディズニーランド」
手島)「ぼーっとするのがいいですよ。金曜の夕方に行って、日が沈むのを見て帰るんです」
EBI)「あれ行きたいの、俺。ハリポ(ハリーポッター)」
手島)「それUSJだよね?質問が来たのは、ディズニーランドだから」

 
5つほどの質問にユルユルと答えた後は、いよいよ主役の川西をフィーチャーした「本日のメインイベント」がスタート!!
 
激しくドラムを叩きながら川西が歌い叫ぶ「豪快男児」で口火を切ると、オープニングで登場したドラマー・服部かなめが再び登場して素早く川西とチェンジ。
 
一旦ステージ裏にはけた川西を急かすかのように、電大ライブの定番曲「Body Guard」のイントロリフが響くと、次の瞬間、白いジャケットと白いマフラーを身にまとい、白いマイクスタンドを抱えた川西が、“矢沢永吉風”のウォーキングでステージ中央に戻ってきた。
 
そう、この曲は“タオル投げ”のお約束で有名な矢沢永吉の名曲「止まらないHa~Ha」をリスペクトして作られたもの。手島EBIが“永ちゃん”ならぬ、“幸(こう)ちゃんコール”でオーディエンスを煽り、「Ha~Ha!」のコーラスのタイミングでは無数のタオルが一斉にフロアの宙を舞う。
 
ジャケットを脱ぎ捨て、定位置に戻った川西がハネたビートを刻むと、これまた電大ライブ定番中の定番、歌詞がすべて電大の故郷・広島弁で書かれている“迷”曲「By The Way」へ。続く「チャレンジャー」のアウトロで、EBIが「僕達は、死ぬまでチャレンジャーだ!!」と声高らかに叫ぶと、会場の熱気は最高潮に達した。
 
本編最後のMCでは、「もうあと残り数本でツアーが終了」という話題に。手島が声をひそめて「あとで、ちょっと今後のことを言うから」とサプライズ発表を匂わせ、ファンの期待を引き上げた状態でライブはクライマックスに突入。
 
「よかった」「オートクチュール」「ガッツだせ!!!」と、息の合ったユニゾンやコーラスワークをポップに力強く聴かせるナンバー3曲が続き、本編ラストはゴキゲンなロックンロールチューン「ハレルヤ」で終了。ハッピーな空気が会場を満たす中、メンバーはステージから去っていった。

EN1EN2
EN3EN4

ほどなく、アンコールの手拍子に応えて3人が姿を現すと、さきほど匂わせていたサプライズ発表が手島の口から明かされる。「電大“アコースティック風”ライブ開催!タイトルは『おぉsit』」
 
電大初の“座り”アコースティックライブツアーが、2015年8月27日の手島誕生日を皮切りに、全国6都市で開催!!
 
「僕達は死ぬまでチャレンジャー」という、さきほどのEBIの言葉は伊達じゃないことを突きつけられたこのサプライズ発表。ライブハウスに椅子を用意しての開催となるため、必然的に席数は限られ、チケットは争奪戦になるに違いない。
 
告知を終えた手島が「最後、セッションをやって終わります」と再びフジタユウスケを呼び込み、4人で演奏を始めたのは最新アルバム収録の「未熟者」。
 
電大の真骨頂であるシンプルなロックサウンドに乗せ、現代のネット社会をシニカルに表現したこの曲の歌詞で、電大はこんなメッセージを伝えている。「会ってお互い笑って 空気も分けあって 触れ合える距離がいいね」…これはまさに、電大というバンドが結成されたコンセプトのひとつだ。
 
全国のライブハウスを回って、お互いの顔が見える距離で会って、触れ合って楽しめるライブツアーをやりたい。そんな思いから始まったプロジェクト・電大のアンコールに、これほどふさわしい曲もないだろう。
 
最後の最後に上杉周大も呼び込まれ、この日のアクト全員がステージ上に揃ってエンディング。フジタユウスケのシャウトと上杉周大の股割り、そして電大のパワフルな演奏とオーディエンスの熱気が一体となって、約2時間半のライブは幕を閉じた。
 
電大のライブは、いい意味で気負いがなく、とてもアットホームな雰囲気に包まれている。ステージの上でも楽屋で話しているような普段着のままの会話をすること、そんな様子を見せることが、彼らのファンにとってとても嬉しいことなのだと知っている。だから、そうする。シンプルだけれど、実はなかなか勇気のいることだ。
 
そして何より、彼らが飾りのないMCを披露できるのは、楽曲の良さや圧倒的な演奏力といった、ミュージシャンとしての実力があってこそだということは言うまでもない。これから電大が挑戦していく新たな試みでも、温かく、楽しく、ちょっと感動的な時間が、きっと待っているはず。期待して待っていよう。


 

◆セットリスト
M01. ようこそ
M02. 炎のモーニングコール
M03. なかったことにして
M04. D-SHOCK
M05. すぎゆく日々
M06. 愛の陽炎
M07. グッドモーニング(withフジタユウスケ)
M08. 欲望(withフジタユウスケ)
M09. 風天
M10. ハピネス
M11. I Got You (I Feel Good) (with上杉周大)
M12. 不死身のこころ(with上杉周大)
M13. 豪快男児~Body Guard
M14. By The Way
M15. チャレンジャー
M16. よかった
M17. オートクチュール
M18. ガッツだせ!!!
M19. ハレルヤ
-encore-
M20. 未熟者(withフジタユウスケ)
 
kawanishi
◆電大 Official Wesite
http://den-dai.com/
 


◆ライブ情報
電大アコースティック風LIVE おぉsit
【公式発表より】川西幸一が体調不良を訴え、検査を受けた結果、脳梗塞(ラクナ梗塞)と診断されました。医師の指示により、2か月程度の静養が必要なため『電大アコースティック風LIVE おぉsit』の全ての公演を中止させて頂くこととなりました。
2015年08月27日(木)川崎・Live House Serbian Night
2015年08月31日(月)広島・LIVE JUKE
2015年09月02日(水)大阪・Music Club JANUS
2015年09月03日(木)静岡・SUNASH
2015年09月07日(月)郡山・CLUB #9
2015年09月09日(水)新潟・Live House 柳都 SHOW!CASE!!

 
 
 
 


 
 
  コラムニスト
The HIGH
2017年11月10日更新
第5回「バンドマン」
mondo
中村 “MR.MONDO” 匠
2017年10月15日更新
第八回「一問一答」
PINK SAPPHIRE
PINK SAPPHIRE
2017年11月18日更新
第17回「HARUMI」
木暮“shake”武彦
木暮“shake”武彦
2017年12月10日更新
その7「Heart Of Gold」
高橋浩司
高橋浩司
2017年10月30日更新
第13夜「最終回」
永川敏郎
永川敏郎(Toshio Egawa)
2017年12月14日更新
Progressive Man 第39話