2015年6月24日（水）に自身初となる配信限定音源『一色即発』をリリースし、全国ツアー「略奪2015 ～「一色即発」リリースツアー ～」真っ只中のENTHRALLS。その初日、6月17日（水）下北沢SHELTER公演を熱気そのままにフォトレポートでお届けしたい。
 
この日はSHELTERの義村店長の生誕祭としてチーナ、指先ノハク、ユナイテッドモンモンサンらが共演する中、ENTHRALLSは全出演者のトリを務めた。平日ど真ん中の水曜、既に時刻は22時半を回っていながら、会場には大勢の観客が残り、ENTHRALLSの登場を待ちわびていた。
 
「おめでとう！ありがとう！おめでとう！」ただただまっすぐに、激情、衝動、躍動を奏で、フロアを踊らすENTHRALLS。4曲目に新曲「一色即発」を投入。まさに一触即発なスリリングなサウンドに、これまでの彼らの楽曲を遥かに上回る、言葉の迸り（ほとばしり）。あっという間に心奪われる。
 
さらに彼ら屈指の必勝ナンバー「エスケープ」では、観客の反応を見た上でいたずらに煽ることなく、音だけで会場の空気を支配。大人の余裕たっぷりに色気を放つ鍵盤と、躍るドラム、うねるベース、ハイトーンに淑やかさが加わったボーカルとが一体感を見せると、フロアのあちらこちらから拳が挙がった。
 
「言いたいことを我慢すればする程どんどん汚い感情で満たされてゆく。”黒”はどんな色ももみ消してしまう」という「一色即発」のコンセプト通り、純黒の衣装でステージに立った4人。これほどまでにステージできらめく”黒”を目の当たりにしたのは、初めてだ。当日会場に足を運べなかったという方々に、その”視覚”だけでも当記事でお伝えできればと思う。”聴覚”はじめその他の感覚については、是非ともこの後のリリースツアーを訪れ、生で触れてほしい。

 ◆ENTHRALLS　メンバー：
井上佳子（Vocal）、青木康介（Keyboard）、中井傑（Bass）、吉田充利（Drums）