ラウドロックシーンの中で、国内のみならず、海外での活動にも果敢にチャレンジを続けているバンド、HEAD PHONES PRESIDENT。彼らが現在ターゲットとしている国の一つ、台湾で朋友となったバンド恕solemnを日本に招き、『SOLEMN JAPAN TOUR w/ HEAD PHONES PRESIDENT』を開催した。今回は2014年10月12日に行われた東京公演『CONNECT NOTE』の模様をPHOTOレポにてお届けしよう。
 
最初にステージに現れたのはAngers。重々しい音の中に響くメランコリックなsamiのボーカルが、会場に程よい緊張感を作った。続いて登場したのはVorchaous。近年、ラウドロックシーンで多くの注目を浴びている成長株。この日は前日の悪天候の影響でボーカルのJunが出演をキャンセルというハプニングに見舞われながらも、溌剌としたプレーを披露し会場の熱気を誘った。
 
3バンド目はGoofy Style。浮遊するような感覚をかもし出す独自のスペーシーなサウンドは、イベントの絶妙なアクセントとなり、新鮮な空気を会場に吹き込んだ。続いて登場したのはSoundWitch。完成度の高いパフォーマンスと、デジタルサウンドを絶妙に取り入れた個性的なサウンドで、観衆の興奮をさらに高めた。
 
後半に入り登場したのは、EACH OF THE DAYS。ツインドラム、ツインギターの迫力サウンドと、激情感たっぷりのNorioのボーカルで観衆を力強く鼓舞した。続いていよいよ登場したのが恕solemn。初の日本ツアーという重圧をものともせず、心からステージを楽しみ、自らのサウンドに酔いしれていた。そんな彼らのパフォーマンスは、確実に日本の観衆の気持ちを揺り動かし、大きな興奮を呼び起こした。
 
そしてトリとして登場したのはHEAD PHONES PRESIDENT。最新アルバム『Disillusion』をリリースし、さらに勢いを増している彼らは、同アルバムの「A New World」にて初っ端より観衆を猛追撃。10曲という短いセットながら、彼らならではの世界観を十分に表現し会場を魅了。個性的な6バンドのバラエティに富んだそれぞれのステージを、しっかりと一つのストーリーとして纏め上げるような、珠玉のパフォーマンスでイベントを締めくくった。

◆関連記事
HEAD PHONES PRESIDENT『Disillusion』
http://www.beeast69.com/serial/simple/110906
ANZA SOLO LIVE
http://www.beeast69.com/report/105453
HIRO SOLO LIVE『REVENGE OF THE SHRED』
http://www.beeast69.com/report/93776
Editor’s Note…PASSION Mind16（桂伸也）
女性達の輝く場所 Part III ～ロックから人生を切り開いてきた女性たち～
http://www.beeast69.com/feature/96335
Editor’s Note…PASSION Mind15（桂伸也）
HEAD PHONES PRESIDENTの新たなチャレンジ～ロックとファッションの融合（Part 3）
http://www.beeast69.com/feature/87461
Editor’s Note…PASSION Mind14（桂伸也）
HEAD PHONES PRESIDENTの新たなチャレンジ～ロックとファッションの融合（Part 2）
http://www.beeast69.com/feature/87464
Editor’s Note…PASSION Mind12（桂伸也）
HEAD PHONES PRESIDENTの新たなチャレンジ～ロックとファッションの融合（Part 1）
http://www.beeast69.com/feature/83035
Editor’s Note…PASSION Mind8（桂伸也）
ライブサウンドの新たな試み ～HEAD PHONES PRESIDENTのチャレンジの一幕より～
http://www.beeast69.com/feature/64097