演奏

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TEXT:桜坂秋太郎

 
00PERSONZは30周年を記念したメンバーセレクトのベストアルバム『ALL TIME BEST』を2014年9月にリリースし、『DREAMERS ONLY SPECIAL 2014-2015 [ROAD TO BUDOKAN COME TOGETHER !]』というタイトルの全国ツアーを実施。今回はその最終日、2014年11月30日のツアーファイナル、渋谷クアトロのレポートをお届けしよう。
 
2CD+DVDの中に、30年間を詰め込んだ『ALL TIME BEST』は、本当にお薦めのアイテムだ。2014年、買って損の無いアイテムの一つと断言できる。そしてその発売にともない、本誌でも特集「ROCK ATTENTION 36 ~PERSONZ~」として、インタビューしているので、まだアイテムを手にしていない人は、ぜひそちらの記事も合わせて読んでもらいたい。
 
さて、『DREAMERS ONLY SPECIAL 2014-2015 [ROAD TO BUDOKAN COME TOGETHER !]』というタイトルにある通り、「“もう一度あの場所(武道館)”へ!」と目標を掲げて全国を回ってきたPERSONZ。ツアー最終日のサプライズで、あの場所(武道館)の公演日程(2015年6月26日)が、ファンへ発表された。
 
ついにあの場所への夢をつかんだ、邁進するPERSONZの白熱したステージを前に、ソールドアウトの客席は熱気に包まれる。

PERSONZJILL(Vocals)、渡邉貢(Bass)、藤田勉(Drums)、本田毅(Guitar)

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ステージが暗くなり、登場したのは渡邉貢。まずは来場のお礼、そしてオープニングアクトの5minutesを紹介する。今回の『DREAMERS ONLY SPECIAL 2014-2015 [ROAD TO BUDOKAN COME TOGETHER !]』の全国ツアーでは、各地のオープニングアクトを募集する企画を立てたPERSONZ。オープニングアクトはもちろんメンバーが選んだ。スターダムを駆け上がり、キャリアがあるバンドにしかできない企画だ。1組目に登場した5minutesは、女性ボーカルに男性ギタリストが2人の編成で「MATERIAL MONSTERS PANIC!」を披露。相当な緊張が想定されるステージで、実に堂々としたパフォーマンス。
 
続いて2組目のオープニングアクトが登場。ツアーファイナルという事で、プロミュージシャンにおける特別プロジェクト、石垣愛PERSONZtributeBANDだ。メンバーは、元THE MAD CAPSULE MARKET’S石垣愛(Guitar)を中心に、売れっ子セッションドラマーのかどしゅんたろう(Drums)、WILD FLAGでデビュー後、日本のハードロックシーンで活躍する満園庄太郎(Bass)に、R&Bシンガー傳田真央(Vocals)という編成で、「DEAR FRIENDS」を披露。多忙なミュージシャンゆえ、おそらく1,2回の音合わせで本番に臨んでいるはずだが、その高い演奏力はプロがプロたる所以。2組のオープニングアクトで会場はヒートアップ!あとはPERSONZを待つだけだ。
 
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PERSONZのステージセットへ転換される作業を見ながら、スタートの時を待つ。準備が整った合図をスタッフがステージから出すと、照明は暗転しSEが流れる。メンバーが登場し、1曲目は「MIDNIGHT TEENAGE SHUFFLE」。野太いコーラスハーモニーで「NO-NO NO-NO NO NO!」と叫ぶメンバーとオーディエンスは、初っ端から物凄い一体感だ。続いて本田毅が「LUCKY STAR」のイントロを弾くと歓声があがる。そしてここでも「Top Of The World!」と叫ぶメンバーと客席。長年のファンとバンドの間には、微妙な気持ちやその日の調子までも、ぴたりと合わせる事が出来るかのような、まさに阿吽の呼吸。「どんな事も乗り越えてく勇気あれば~」と歌うJILLに、今まで、どれだけ励まされたファンがいたことだろう。藤田勉の叩き出すPERSONZビートに、本田毅の空間系ギターサウンドがたまらない!
 
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そして「SPECIAL SPARKLING HEARTS」へ。「とどまることなく夢見てる瞳~」、そうまさにそんな瞳が集った会場の渋谷クアトロ。構造上スタンディング形式のライブなわけだが、幅広い年齢層のオーディエンスは、一体となり「ハイ!ハイ!」と立て続けに3曲、拳を振り上げる!子育てのMCをはさんで、「見たこともない空の下で」へ。渡邉貢による、実にPERSONZらしいメロディのナンバー。「さあ 見知らぬ自分に逢おう」、子育て中に作られた歌詞は、親の立場になったファンは、感情移入せざるを得ない。
 
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本田毅によるエスニックなギタープレイからスタートするのは、「CAT WALK」。JLLLが尻尾型のムチを振り回し、猫のマスクをつけて歌う。「天使も悪魔もマスクの上からじゃわからない~」そうなのだ、マスクの下の事は、子供の頃にわからなかった世界。JILLの世界観に、PERSONZ節のロックンロールが最高だ!そして「月の輝く夜に」。渡邉貢のうねるベースがメロディをより引き立てる。JILLは三日月形のミラーを手に、「YOU BELONG TO ME 暗闇さえ ふたりなら耐えられるわ~」と歌う。今、何か辛い事があるファンには、心に染み入るナンバーだ。そして30年を振り返るMC。JILLが語るその年月に、オーディエンスが大きくうなずく。涙ぐんでいるファンもいる。気持ちはよくわかる。私も、PERSONZに自分の人生を重ねてきたからだ。
 
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静かに「GENERATION X」がスタート。「失われた視界の中で未来を今 もう一度描こう~」、こんな時代だからこそ、私たちが考えなければいけない事は山ほどある、とJILLが語りかけるよう。この30年に起きた様々な問題は、解決できていない事が大半だ。「Do You Remenber?」JILLが叫び、「REMEMBER(Eyes Of Children)」へ。まさに“本田楽譜”(※参照:ROCK ATTENTION 36 ~PERSONZ~)なナンバー。本田毅の空間に広がるフレーズが会場に響き渡る。「~Eyes Of Children」、誰もが子供だったことを忘れてはいけない。
 
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一回一回のライブを大切にしているMCの後、客席上部にあるミラーボールが照らされ、「MIRRORBALL」へ。あらためてPERSONZには名曲が揃っていることに驚く。次から次へと、極上のメロディに身をゆだねられる幸せ。後半の転調後、切なさが倍増してJILLの歌が心に突き刺さり、会場全員、身動きが出来なくなる。間髪入れず「PRECIOUS LOVE」へ。我に返ったオーディエンスは、大きな声でシンガロング!「~愛して愛されたいと願う VOICES」、まさにファン渾身のVOICESをバンドへ送る。俺たちは、私たちは、PERSONZが大好きなんだ!そう「~FOR YOUR LOVE」「~FOR MY LOVE」の声には、たっぷりの愛情が注がれている!
 
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次は「BE HAPPY」。藤田勉の「~迷わずにAngel」「~くじけないAngel」のアクセントに合わせて、会場が揺れる!「~ここから飛び出したい」と口ずさむ本田毅は、終始にこやかで、ステージを楽しんでいる様子が伝わってくる。ここから藤田勉のドラムソロへと展開。ドラムソロの間も、オーディエンスは声援を送る。「クレイジーになりたいですか?」のJILLがタイトルコール、「MAYBE CRAZEE」へと繋がる。このアップテンポのナンバーに、ギターオーケストレーションを持ち込む本田毅の才能とセンスは本当に凄い!そしてPAからのバンド演奏に負けないほど、客席の「~maybe I love you」が熱い!激熱だ!さらにジャンプ!エンディングでは「愛しています!」を繰り返すJILLに大きな歓声が送られる!
 
勢いそのままに「TOKIO’S GLORIOUS」。Aメロの「Ha-Ah!」の掛け声も完璧なオーディエンス。サビではバンドメンバーのコーラスパートを歌うオーディエンスに、渡邉貢も笑みがこぼれる。アドレナリンの分泌が止まらない!JILLが七色の羽をまとうと「7 COLORS (Over The Rainbow)」がスタート。イントロと同時に大歓声。「教室の片すみで 花咲く夢物語~」の歌詞を聴いて、会場に来ているだろう女子高生のJILLご息女の話(※参照:ROCK ATTENTION 36 ~PERSONZ~)を思い出す。客席では、見渡す限りの男女がシンガロングを続けている。その姿は、実に感動的だ!力の限りを尽くして歌いきると、何とここで本編終了。舞台袖へと消えるメンバー。すぐさま「アンコール!」の声が会場中に響き渡る。
 

日本武道館6.26決定!
2015年6月26日 DREAMERS ONLY SPECIAL 2014-2015 ROAD TO BUDOKAN FINAL

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【ライブ情報】
「DREAMERS ONLY SPECIAL 2014-2015 ROAD TO BUDOKAN FINAL」
【日時】2015年6月26日(金)
【開場】日本武道館
【時間】開場 18:00 / 開演 19:00 (予定)
※開場・開演は予定であり、変更になる場合もございます。
 
【座種・料金】
1)プレミアムシート:15,000円(税込)
2)一般指定席:8,000円(税込)
3)ファミリーシート:8,000円(税込)
 
【公演に関するお問い合わせ】サンライズプロモーション東京 TEL:0570-00-3337

 
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21ツアーTシャツに着替えたメンバーが、アンコールに応えてステージへ。20本のライブツアーのお礼を言う藤田勉渡邉貢。そしてJILLが重大発表、「私たちの夢が叶いました!6/26!」。武道館へ行くまでは泣かないというJILLが目頭を押さえる。バンドが渾身のパワーで「DREAMERS」を始める!驚くことに「ひび割れたハートを抱きしめて~」のサビは、バンド演奏よりオーディエンスの声が大きいのではないか?と思うほど!「~We’re All Dreamers!」の掛け合いも、武道館ライブが決まった今、より現実味を帯びたフレーズだ。
 
あらためてお礼をいうJILLのMCから「SINGIN’」へ。「幾つの夜 越えて今は 重い扉 開けて歩き出そう」とあるように、PERSONZにとって24年ぶりとなる武道館公演への道は、想像を超える重い扉だったのではないだろうか。しかし、彼らはそれを見事に叶えた。渡邉貢は、やっとスタートラインに立てたと表現したが、そこへ行くまでのバンドの軌跡を考えると、大変な事だと思う。昨今、多くのバンドが活動●●年という形でイベントを打っているが、実際は途中に休止期間や停止期間がよくある。しかしPERSONZは、不動に近いメンバーで、30年間を突っ走ってきた。同じ事を同じ人間達で続ける難しさは、社会人を長くやっていれば、よくわかるはずだ。PERSONZは、偉業を成し遂げていると私は思う。
 
アンコール最後のナンバーと紹介され、「DEAR FRIENDS」。お約束の「Who Who Who My Best Friends!」にありったけのパワーで歌うオーディエンス。日本中がPERSONZ色に染まった名曲中の名曲は、これからも色あせることなく、生き続ける事は間違いない!メンバーが手を振り、舞台袖へと消える。さらなるアンコールを求める声に応え、ダブルアンコール!来年の予定をMCした後は「MIGHTY BOYS – MIGHTY GIRLS」へ。どこにそんな力が残っていたのか?と思うほどのジャンプで「MIGHTY BOYS!MIGHTY GIRLS!」。もっと高く飛べるでしょ!というJILLにあおられて、客席はすごい状況へ!明日は大丈夫でも、明後日からたぶん筋肉痛になるだろう!続いてのMCでは、今回のツアースタッフを一人一人紹介。すべてのスタッフを紹介するのも、実にPERSONZらしい。
 
PERSONZは止まらないよ!というJILLのコールで、「CANT’ STOP THE LOVE」。泣いても笑ってもこれが最後のナンバー!思い残すことの無い時間を、今、過ごしている。PERSONZは止まらない、君はどうだ?とバンドが問いかけてくる。時に激しく、時に繊細なプレイをしながら、メンバーやJILLを常に見ている藤田勉PERSONZの極太グルーブを生み出す渡邉貢。会場中を舞い、自在に形を変化させる音の妖精使い本田毅。歌い続ける毎にその魅力を増す、歌う女神JILL。再び夢を手に入れた無敵の4人に、もう怖い物は無い。今までの30年が、まるで助走だったかのような活動を、これからもしてくれるはずだ!
 

祝・日本武道館決定!
PERSONZ DREAMERS ONLY SPECIAL 2014-2015
[ROAD TO BUDOKAN COME TOGETHER!]

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東北⼤震災以降「また、あの場所に」という願いを掲げて3年半、PERSONZの日本武道館ライブがついに来年6月26日に決定。今年6月に結成30周年を迎え、9月には初のオールタイム・ベストをリリース、NTV「スッキリ!!」などのテレビ出演でいま⼀度存在感を⼤きくしたPERSONZのライブDVD(2枚組)+CDのリリースが決定。
DVD Disc-1は先日11月30日に⾏われた「PERSONZ DREAMERS ONLY SPECIAL 2014-2015[ROAD TO BUDOKAN COME TOGETHER!]」ツアーファイナル・渋谷クラブクアトロでのライブ映像を収録、DVD Disc-2には9月にスタートした同ツアーのバックステージなどのドキュメンタリー映像を収録。さらにCDにはDVD Disc-1に収録されているライブ音源をから選曲したものを収録。

 

 

◆ニューリリース情報
【商品情報】PERSONZ
『PERSONZ DREAMERS ONLY SPECIAL 2014-2015 [ROAD TO BUDOKAN COME TOGETHER!]』
2015年3月4日(水)発売
価格:¥6,000+税
品番:TEBI-64350
商品形態:2DVD+CD
 
【収録内容】2DVD+CD
 
DVD Disc-1:TEBI-64350(120分予定)
「PERSONZ DREAMERS ONLY SPECIAL 2014-2015
[ROAD TO BUDOKAN COME TOGETHER!]」
ツアーファイナル:渋谷クラブクアトロ(2014.11.30)
01. MIDNIGHT TEENAGE SHUFFLE
02. LUCKY STAR
03. SPECIAL SPARKLING HEARTS
04. 見たこともない空の下で
05. CAT WALK
06. 月の輝く夜に
07. GENERATION X
08. REMEMBER (Eyes Of Children)
09. MIRRORBALL
10. PRECIOUS LOVE
11. BE HAPPY
12. MAYBE CRAZEE -I Love You-
13. TOKIO’S GLORIOUS
14. 7 COLORS –Over The Rainbow-
  <ENCORE>
15. DREAMERS
16. SINGIN’
17. DEAR FRIENDS
 <DOUBLE ENCORE>
18. MIGHTY BOYS – MIGHTY GIRLS
19. CAN’T STOP THE LOVE
 
DVD Disc-2:TEBI-64351(60分予定)
「PERSONZ DREAMERS ONLY SPECIAL 2014-2015
 [ROAD TO BUDOKAN COME TOGETHER!]」
ドキュメンタリー映像
 
CD:TECI-1452
「PERSONZ DREAMERS ONLY SPECIAL 2014-2015
 [ROAD TO BUDOKAN COME TOGETHER!]」
ツアーファイナル:渋谷クラブクアトロ(2014.11.30)
※DVD Disc-1中から選曲したライブ音源を収録

 
◆好評発売中
『ALL TIME BEST』
TECI-1420 / \4,980+税 / 2CD+DVD
◆セットリスト
M01. MIDNIGHT TEENAGE SHUFFLE
M02. LUCKY STAR
M03. SPECIAL SPARKLING HEARTS
M04. 見たこともない空の下で
M05. CAT WALK
S.E. MOON STRUCK
M06. 月の輝く夜に
M07. GENERATION X
M08. REMEMBER(Eyes Of Children)
M09. MIRRORBALL
M10. PRECIOUS LOVE
M11. BE HAPPY
M12. MAYBE CRAZEE
M13. TOKIO’S GLORIOUS
M14. 7 COLORS (Over The Rainbow)
-ENCORE-
M15. DREAMERS
M16. SINGIN’
M17. DEAR FRIENDS
-DOUBLE ENCORE-
M18. MIGHTY BOYS – MIGHTY GIRLS
M19. CANT’ STOP THE LOVE
 
◆PERSONZ 公式サイト
http://www.personz.net/
 
◆PERSONZ レーベルサイト
http://www.teichiku.co.jp/artist/personz/
 

 
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◆関連記事
【特集】ROCK ATTENTION 36 ~PERSONZ~(JILL&渡邉貢 1万字インタビュー!)
http://www.beeast69.com/feature/113558
 
 
 
 


 
 
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