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【ピックアップ!】クリストファー・オウエンス来日&新作を語るインタビュー!

2013年02月04日

昨年自身のバンドGirlsを脱退、そして年明け早々にソロアルバム『リサンドレ』をリリースしたクリストファー・オウエンス。さらに待望の来日公演が決定した。春の訪れのような優しい音を奏でるサウンドが、春に直接耳にできるチャンスだ。是非チェックしておいていただきたい。
また、クリストファーが自身のアルバムについて語るインタビューが到着した。


 
_MG_1006_04—今回の新作を聴いた印象の中で、Girlsと比較すると、新しい表現の幅を広げられているイメージもあります。ソロとして活動していくにあたりやりたいことの幅を広げたいという意向があったのでしょうか?逆に、Girlsで活動していく上で何らか制約はなかったのでしょうか?
 
クリストファー・オウエンス(以下、クリストファー):いや、別にGirlsでの制約は全く感じなかったね、ソングライティングとしては。クリエイティビティに関してGirlsに制約があったことはなかった。ただ、違う点としては一つのテーマ曲があって、それが全ての曲をつなげるのは初めてだったし、フルートやサックスを使ったのも初めてだったというところかな。
 
—脱退からすぐこのリリースとなりましたが、Girls在籍時からこういった作品を作りたいという思いはあったのでしょうか?
 
クリストファー:そうだね。曲自体のアイデアはもう何年も前から、それこそGirlsを始めた頃からあってそれを暖めていた。だからすぐに作れたと思う。Girlsの後すぐに次の仕事に取り掛かったから、すぐのリリースになったんだ。
 
—たとえばこのリサンドレという女性の存在が、何かクリストファー自身の次のステップに踏み込むための後押しをしてくれるような存在だったと思いますか?
 
クリストファー:いや、彼女自身の周りにいたのはもう何年も前の話しだし、彼女自信がバンドを脱退するとかいったことにはまったく関係ない。彼女はただこのストーリーを書くためのインスピレーションになったというだけだね。
 
—2曲目「HereWeGo」と5曲目「HereWeGoAgain」は、タイトルやメロディの印象からも何らかのつながりを感じますが、曲のコンセプトとして何らか共通する部分がありますか?
 
クリストファー:というよりも、自分に語りかけているような曲なんだよね。まあこれに限らず自分の曲は常に自分に語りかけているようなものなんだよ。このストーリーの中で、次の冒険に旅立つ出発点がこの二つに共通するところなんだよ。もちろん、あとは同じ台詞「Here We Go.」「Here We Go Again」を曲の中で言っていることが共通点だと思うけど、もちろんこの一つの出発点がこの大きなストーリーの中でこの二曲になっているんだ。
 
_MG_0973_04—6曲目の「Riviera Rock」をはさんで、なにか前半は内面的なこと、後半はもっと具体的にリサンドレという人とのことについて描かれている印象を受けます。
 
クリストファー:自分にとってはこの三年くらい前に起きたことを振り返って作ったレコードなので、全体的に内省的なイメージなんだよ。本当に自分に起きた順にそのストーリーを書いただけだから、別に何か構成を計画するとか、それをなにか前半/後半に分けたという意識はないね。ただそう言われてみるとそういうイメージもある気もする。そういう見方をしてもらえるのは面白いね。
 
—このアルバムのテーマとされているリサンドレという人物は、あなたにとってどんなイメージを持った人なのでしょうか?
 
クリストファー:彼女はもちろんフィクションではなく実在する人物で、この物語も実際に起きたことを書いているものなんだ。だから本当にリアルだけどだからといってどうということはなくごく普通の女の子なんだよ。自分としてはストーリーに書く内容が特別なものというよりはむしろ普通に生きていて知り合って、という人について語り合うことが面白いと思っていて、作品はそんなことを書いたほうが自分にとって面白いと思う。ただどんなに普通の人でも、もちろん恋に落ちたらそこに何か自分の思いや感情が起きてきて、いろんなことを考えるようなこともあって、作品を書く切っ掛けにはなるだろう。だから勿論僕が彼女と恋に落ちたこと自体が、この作品を作るきっかけになった。
 
—曲の最後に流れるリサンドレのテーマのメロディ このアイデアはどのような発端なのでしょうか?
 
クリストファー:あのメロディは、全体的のバックドロップになるようなもので、それ自体にイメージや意味は特にないんだよ。すごくムーディーで美しいというだけで。ただあのそのひとつのものをもとに、曲を発展させて、それをどんな感じで元に戻るかという部分は考えたし、どういう風に纏めていこうというというのも考えたけど、アイデア自体はすぐ思いついたし、とても自然に出てきたんだ。そこからどういう風にしようというところもいろいろ考えたよ。
 
—このアルバムから次は、どのような作品作りを展開していきたいと思っていますか?
 
クリストファー:いや~まだこのアルバムをリリースしたばかりなので、どういうアイデアがあるか、どういうものにするかは秘密、自分がどんなことをするかも分からないので、まだ言えないな(笑)。ただ、アイデアがたくさんあるのは事実だ。
 


 
【来日公演情報】
2013/04/20 東京・代官山UNIT
OPEN 17:00/ START 18:00
TICKET¥5,500(オールスタンディング/税込)別途1ドリンク
一般プレイガイド発売日:2/9(土)
<問>クリエイティブマン 03-3499-6669


 
Christopher Owens 『Lysandre』
発売中
■YRCU-98000
■2,300円(税込)/2,190円(税抜)
■解説/歌詞/対訳付
★日本盤ボーナス・トラック収録
[収録曲目]
01. Lysandre’s Theme / リサンドレのテーマ
02. Here We Go / ヒア・ウィー・ゴー
03. New York City / ニュー・ヨーク・シティ
04. A Broken Heart / ブロークン・ハート
05. Here We Go Again / ヒア・ウィー・ゴー・アゲイン
06. Riviera Rock / リヴィエラ・ロック
07. Love Is In The Ear Of The Listener / ラヴ・イズ・イン・ジ・イア・オブ・ザ・リスナー
08. Lysandre / リサンドレ
09. Everywhere You Knew / エヴリホェア・ユー・ニュー
10. Closing Theme / クロージング・テーマ
11. Part Of Me (Lysandre’s Epilogue) / パート・オブ・ミー (リサンドレのエピローグ)
※他、日本盤ボーナス・トラックを追加収録予定