【NEWS】絵夢「浅草狂宴vol.7 屑から瓦落多レコ発ライブ」

2016年08月18日

R&B、ROCK、HIPHOP、etc.　バラバラな個性が融合したユニット絵夢（エム）。所属レーベルから、絵夢「浅草狂宴vol.7 屑から瓦落多レコ発ライブ」のセルフレポートが到着した。

※このニュースは、S4MGレコーズ提供の情報を掲載しています。

絵夢牡丹セルフレポート
絵夢「昭和の心」

2016/06/25　浅草ZINC　（PHOTO：渡邊真　TEXT：非情牡丹）

朝草は雷門を交差点を挟んで右手側ビルの8階、今宵の絵夢のお座敷（ライブ）はミニアルバム「屑から瓦落多」の配信発売レコ発ライブです。サポートではありますがほぼレギュラーメンバー化したドラムの啓ちゃん、ギックリで腰を痛めての会場入り、セッティングやリハーサルでは見ている我々他のメンバーにも痛々しさが伝わってきましたが、無事に開幕、開宴開始です。

お客様あっての絵夢でございます。開演時間が来ようとも、ご予約頂いたお客様が揃うまでは開演は致しません。約15分ほど押しての開演です。

派手なキモノ衣装に黒いコルセット、レザーパンツ、ニーハイブーツ、そしてそれぞれのヘアスタイルの白いウィッグ。お女郎三人、センターにはメインボーカルの清丸、その左右には上手から三味線＆ボーカルの菖蒲、アルトサックス＆ボーカルの牡丹、並ぶと中々の壮観、ライブバー浅草ZINCの狭いステージが更に狭く感じる（実際狭いのですが）総勢6名。

楽器隊＆フロント、ギター侍神楽亭山吹は本日の出で立ちは薄緑の着物に白い女モノの羽織、更には帽子から覗く髪の毛はオリジナルのものではなく紛れも無いフェイク。前回のZZでやった飛び道具です。そんな格好をしていますが、実はfホールのtattooを両腕に彫った改造フルアコースティックギター人間。それともお好みはセミアコでしょうか。私、牡丹の道具はアルトサックス、その為、電気モノも弦モノにも疎いのですが、今日の神楽亭の武器は自宅を出発間際に改造したというローズ指板な道具ジャズマスター。その為に会場入りは大遅刻でしたが。

同じく弦部隊の絵夢の殿、裏方獅子丸もこれまた前回のZZでの重量級電気式アップライトベースでなく、ジャーマンヘビーサウンドを奏でるwarwickを手にしています。そしてもう一人、弦を手にした菖蒲さん、三味線をアンプにつないで、立ち姿もキレイドコロなエレキ三味線。

絵夢で演っているオリジナル楽曲はほぼ、殿の裏方獅子丸が作曲していますが、これがまた、作っている本人が分からなくなるくらい構成が複雑。更に今回のミニアルバムではその上をいく程の複雑難解なパズルのような構成。強烈なリズム隊＆ギターが何をやるのか分からない苦難多重奏での、絵夢のメインボーカルは清丸姐さん、三味線ボーカルの菖蒲さん、アルトサックスボーカルの私牡丹のフロント三人はなんとか摺られまいと必死で前に出ようとします。

先ずはいつも通り小文字の「tattoo」からの開幕。ブラスのJazzスケールのテーマが印象的なイントロ、入れ墨を背負った男に対して妄想的なアバンチュールを描く身勝手女が歌う愛欲歌。

そして昭和歌謡調の「regret」。前々回までは、「Trick」という楽曲の後に演奏していた曲なので、いつもとはライブの流れが違って少し大人なバンド感を感じます。

続いての曲は「abondoned child」。直訳して「捨て子」と清丸姐さんはじめ、絵夢メンバーではそう呼んでいます。歌詞の内容もその通り「過去に歌舞伎町に置き去りにされた幼い女の子が数年を経て一人で母親を捜しに繁華街を徘徊し母との思い出を浮かべながらも何日も彷徨い歩き行き倒れてしまう刹那的な歌詞」なので、本来ならこれこそ正に「THE・昭和歌謡！！」の筈ですが、この曲こそが構成が難解で厄介な楽曲なのです。刹那的でなければいけないところ、刹那感というよりは必死感が滲み出てしまう、まだまだ精進が課題な曲です。

絵夢の楽曲は比較的に昭和歌謡を要素を取り込み、出で立ちではキモノ衣装や羽織で和の要素も出していますが、実のところは呑んだくれ新宿歌舞伎町系極悪チンドン爆音バンドで、演奏しながら呑む、いや、呑みながら演奏する、演奏する時間より喋ってる時間の方が長い。そんな呑気で破天荒な楽団でございます。

さて、清丸姐さんは3曲目を終えて、そろそろ呑みたい呑みタイム。獅子丸、牡丹もステージから降り、菖蒲＆神楽亭のランデブータイムは始まります。三味線ボーカル＆ギターでの「籠女」です。

絵夢の音楽にはエロスは欠かせません。神楽亭の奏でるフィンガリング、菖蒲さんの弾く張りつめた三味線、そして甘くて切ない歌声、そんな二人のランデブータイムですが、そういえば啓ちゃんはステージから降りずドラムセット前でステイです。だって腰を痛めてそこから動くことも出来ないんですから。でも、衣装はLet’s極道スタイルなベルサーチの甚平風ジャージなのです。

これで4曲まで終了、本日の演目も後半戦に差し掛かり、絵夢恒例の押し売りタイム。この日配信発売のミニアルバム「屑から瓦落多」のライブ会場限定盤を会場で押し売り歩き周ります。実はこのライブ会場限定盤は配信盤とは違い1曲ボーナストラックが入ってます。このボーナストラック…実際に買って頂いた方々のみ知る事の出来る某有名曲のカバーです。

さて、実はここからが本日の本番、山場、メインイベントです。配信の新曲4曲中から3曲をノンストップ、ノン MCでのガチ演奏です。

解読不能難解絶壁でピースという形状すら無いジクソーパズル的な構成の「赤と黒」、話の内容的に申しますと不倫の結末。息継ぎすらする間もなく歌い続け、楽器隊は手を休める隙も無く、三味線とサックスは歌う弾くをこれまた隙間も無く繰り返す、只々体力と気力で真っ向勝負的な楽曲です。

そして恐らく、私が知る限りでは絵夢では初の演歌でもある「艶歌」（つやうたと書いてえんかと読む）です。たいてい、この手の歌は冬の日本海や北海道の最北端的なイメージですが、絵夢の場合は比較的関東内部から南部地域。

続いて、ラテン系な軽快なサンバリズムの「華亜似馬流」。楽曲を作った人や歌詞を作った人（あえて作った人と表現）が昭和のなめ猫や夜露死苦な時代の方々、「華亜似馬流」とかいてカーニバルと読む、乱々痴気痴気なお祭りソングです。

簡単なご説明でしたが、まだお聴きになられて居ない方々は是非とも、iTnuesやレコチョク、amazon等でお求めください。

後半戦は絵夢の本領発揮、比較的ねじれた歌詞の「Trick」です。アップテンポなのもあり、爆音を通り越してギャンギャン騒ぐ轟音へ。中低音も前に出るのでこれまた清丸姐さんのハイトーンが炸裂、絵夢ファンからの絶賛ラブコールのある曲です。

しかし、ここで客席からの真逆の「one4me」コール。初代ボーカリストが有線放送インディーズチャート初登場6位を獲得した楽曲です。そもそも、「one4me」は今回のお題目に入ってない曲です。つまり同期の仕込みがありません。んじゃ、生演奏でやろうか！と無責任発言をする獅子丸、Rapパートのある菖蒲さんは大慌て、清丸姐さんは歌詞を探し始め、そんな最中でも勝手にベースを弾き始める獅子丸、しかし、「one4me」って？何だけ？と真顔で凍り付く神楽亭と啓ちゃん。結局は演奏はしなかった「one4me」ですが、さすが有線放送インディーズチャート初登場6位だけあって、リクエストされる良い楽曲なのだなと、改めて感じました。

そして仕切り直しで今度は大文字「TATTOO」からのスタートです。もともとがビッグオーケストラアレンジにジャングルビートでアゲアゲの中森明菜さんの「TATTOO」です。更に絵夢のライブ用に獅子丸が４分の４拍子にアレンジしています。だものだから、あまり深くは考えずにとにかく歌う、吹く、弾く、叩く。そんなカバー曲ですが、お客様も皆、やはり昔聴いたことのある曲だとノリと盛り上がりに安心感があります。

さて、今宵のラストソングはいつもの「want a spice」。これが本日最後の演目と分かっている絵夢メンバー、後は暴れ回るのみ、です。リズム隊だけでなくギターもスウィングしまくりで、サックスは肺活量が足りず、瞬発力＆体力不足を思い知らされます。啓ちゃんも腰痛に負けずビート／スイングを上手く切り返してのFunk＆Jazz！

終演後はお客様との集合ショットと終宴会です。限定盤も売り切れサイン会で飛び交うジャケと黒マジック。

次回は9月24日、同じく絵夢のホームグランドの浅草ZINCにて、またまたミニアルバムのレコ発ライブ、お楽しみに！今度はどんな曲がお題目に上がるのか？乞うご期待！

追記、絵夢は現在、9月24日配信のミニアルバムの絶賛レコーディング中です。難解を通り越して未知の世界を出口を探して漂ってる感じです。

■絵夢
Lead Vocal : 清丸（きよまる）
Syamisen & Vocal：菖蒲（あやめ）
Alto Saxophone & Side Vocal : 牡丹（ぼたん）
Guitar：神楽亭山吹（かぐらていやまぶき）
Bass : 裏方獅子丸（うらかたししまる）
Drums : 啓ちゃん

■セットリスト【only 1st stage】
M-1. tattoo
M-2. regret
M-3. abandoned child
M-4. 籠女
M-5. 赤と黒
M-6. 艶歌
M-7. 華亜似馬流

■絵夢 Biography
2010年7月 Single “want a spice”でデビューしたシンガーEmuを中心にボーカル、ギター、ベースの３ピースの和製R&Bユニットとして結成。ユニット名を”絵夢”として活動。
2010年10月２nd Single “one4me”をリリース。
2010年12月USEN 総合チャートで2nd Single 表題曲”one4me”が初登場6位獲得。
2011年02月３rd Single “Bring Bling”リリース後にボーカルEmuが脱退。２代目ボーカリストとして紅音（AKANE）が加入。
2011年09月４th Single ”Trick”リリース。
2014年2月、3代目ボーカリストとしてエイム（aym）が参加。同時にドラムが加入、バッキングバンド名をD-Badとし、絵夢 feat.aym with D-Badとしてスタイルを一新して再スタート。
2014年04月アルトサックス兼サイドボーカルとして牡丹加入。
2014年06月エイム＆牡丹で４th Single ”Trick”のリテイクバージョンになる Re:Trick(M-1 Trick M-2 regret )をリリース。
2014年07月　4代目ボーカリストとして清丸加入。
2014年11月　4代目ボーカリスト清丸＆牡丹で6th Single ”Indulge”(M-1 Indulge M-2 Indulge -karaoke- )をリリース。
2015年01月　ギターが加入。
2015年03月　4代目ボーカリスト清丸＆牡丹で7th Single ”sick to be a love song”(M-1 sick to be a love song M-2 sick to be a love song -karaoke- )をリリース。
2015年04月　三味線兼サイドボーカルとして菖蒲加入
2015年08月　清丸,牡丹,&菖蒲で８th Single “モモとゼリー”(M-1 モモとゼリー M-2 kill kill peony )をリリース
2015年10月　1st Album”豚に娼妓”　-bitch ride on the pig-　をリリース
2016年02月　1st Album”豚に娼妓”　-bitch ride on the pig- 実盤ディスクユニオン限定販売
2016年06月ミニアルバム”屑から瓦落多”リリース
■絵夢 discography
絵夢 1st style singer Emu…／2010年7月23日　1st Maxi Single “want a spice”
絵夢 1st style feat. singer Emu／2010年10月28日 2nd Maxi Single “one4me”／2011年2月28日 3rd Maxi Single “Bring Bring”／
絵夢 2nd style feat. singer 紅音(AKANE)／2011年9月1日　4th Maxi Single “Trick”
絵夢 3rd style feat. aym ＆牡丹／2014年6月7日 5th single “Re:Trick”
絵夢 4th style feat. 清丸＆牡丹／2014年11月23日　6th single “Indulge”
絵夢 4th style feat. 清丸＆牡丹／2015年3月28日　7th single “sick to be a love song”
絵夢　feat. 清丸、牡丹＆菖蒲／2015年8月8日　8th single “モモとゼリー”
絵夢／2015年10月31日　1st Album “豚に娼妓”　-bitch ride on the pig-
絵夢／2016年02月06日　1st Album “豚に娼妓”　-bitch ride on the pig-　実盤リリース
絵夢／2016年06月25日ミニアルバム”屑から瓦落多”

emu_album_jacket ■配信情報
絵夢 1st mini album “屑から瓦落多” iTunes レコチョク amazom Line music AWA etc…配信中

■発売情報
絵夢 1st album　”豚に娼妓” bitch ride on the pig
ディスクユニオン発売中！
ディスクユニオン取扱い店舗【お茶の水/神保町/新宿/下北沢/吉祥寺/横浜関内/町田/柏/北浦和/高田馬場/池袋/大阪店/オンラインショップ】
http://diskunion.net/jp/ct/detail/1006979857
TOWER RECORDS 発売中！
TOWER RECORDSオンラインショップ http://tower.jp/item/4311813/豚に娼妓–bitch-ride-on-the-pig-
HMV 発売中！
ローチケHMV http://www.hmv.co.jp/artist_絵夢-Jp-indie_000000000675181/item_豚に娼妓-Bitch-Ride-On-The-Pig_7181302

garakuta_jacket ■ライブ情報
2016年09月24日（土）【東京】浅草ZINC
浅草狂宴 vol.8 “2nd ミニアルバム”（タイトル未定）レコ発ライブ

絵夢オフィシャルサイト
http://www.s4mg.co.jp
絵夢Facebookページ
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週刊斬殺牡丹
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