
![]() |
![]() 【NEWS】10代中高生パワーで走りぬいた! 渋谷で7日連続開催「爆女祭」最終日レポ2015年11月30日
GIRLFRIEND、ガールズロックバンド革命、Le Lien、ザ・ヒーナキャットも共演 TEXT:鈴木亮介
![]() Photo:山下弘毅 総勢26組・100名以上のガールズバンドやアイドル、女性シンガーソングライターが渋谷に集結!1週間連続で開催される企画ライブ『tkmk爆女祭 Vol.1~渋谷編~』が11月23日(月・祝)から29日(日)まで毎日、東京・渋谷CLUB CRAWLで開催された。 きのう・29日に行われた最終日公演は、次代を担うガールズバンドCREA、Caramelに加え、GIRLFRIEND、ガールズロックバンド革命、Le Lien、ザ・ヒーナキャットの合計6組が共演した。その模様を以下レポートする。 ■GIRLFRIEND 1組目は大阪から来たガールズバンド、GIRLFRIEND(がーるふれんど)。なんと現役の中高生だ。冒頭から威勢のいいギターサウンドに、SAKIKAが元気いっぱいの掛け声で観客をあおる。
2曲目「逆三角」は音階を上っていくギターが爽快感あふれる曲。初見の観客が多勢を占めるであろうフロアからは威勢のいい掛け声が上がる。それに応えるように間奏ではフロントの3人がきれいにフリをそろえ、サビでは一人ひとりがキュートな仕草を見せるなど、「魅せるステージング」が徹底されている。 MCでは一人ひとりが自己紹介。ギターのNAGISAが14歳、中学2年生であることを告げると、フロアからどよめきが起こる。12月12日(土)には地元・大阪の阿倍野ROCKTOWNでワンマンライブ開催が決定していることを、笑いを交えつつしっかり告知し、後半戦。 3曲目「4足歩行」では前半2曲とは少し表情を変えて、頭を振り乱しながらギターをかき鳴らしたり、情感をこめてフロント3人がサビをユニゾンしたりと、表現の幅を見せる。これに刺激されてか、観客の手拍子や掛け声がいっそう力んでいく。 終盤はエモーショナル全開、ハードさ全開。黒で統一した衣装の大人っぽさもあり、個々の指遣いや表情に色気が増す。MINAとNAGISAは長髪を振り乱し、挑発。スリリングなサウンドで、完全にフロアを掌握。トップバッターからいきなり豪快に先頭打者アーチを決めてきた。GIRLFRIEND、恐るべし。
◆GIRLFRIEND メンバー ◆GIRLFRIEND Twitterアカウント ■ガールズロックバンド革命 続く2組目も大阪からの若きホープ、ガールズロックバンド革命(がーるずろっくばんどかくめい)だ。平均年齢18歳、半年前に高校を卒業したばかりの4人はアリーナロック然とした、スケールの大きいSEに乗せて入場。バスドラをドコドコ決め、1曲目からトップギアの演奏!4人のパワーで観客を圧倒し、沸騰させる。
ダンサブルな4つ打ちナンバー「ランナーチェイス」でさらに心拍数は上がる。あさかっぺがさらに観客をあおると、コール&レスポンスはさながら朝市のような活気を呈する。 それでもなお、ガールズロックバンド革命はその攻撃の手をゆるめることなく、突き進む。最後は11月にリリースしたミニアルバムに収録している、「一番伝えたい曲」という、「声」。4人のパワフルな音と同じくらいか、それ以上に力強く歌い上げ、歌詞をしっかりと届ける。 男性ファンのみならず、女性ファンにも勇気を与える、エネルギーに満ちあふれたステージを披露したガールズロックバンド革命。4人を称えるべく、フロアからは長い長い歓声が起こった。
◆ガールズロックバンド革命 メンバー ◆ガールズロックバンド革命 公式サイト ■Le Lien 3組目はLe Lien(るりあん)だ。大手芸能事務所・スターダストプロモーション初のガールズバンドとして2013年に結成。現役モデルを含む15歳から18歳の4人で構成され、9月にメジャーデビューを果たした。ちなみにバンド名はフランス語で”絆”という意味があるのだという。
1曲目「Be My Boyfriend」の演奏を終えると、一人ずつお立ち台に立ってアイドルチックに自己紹介をする。2曲目「Every time~きらいのはんたい。~」はサビでタオルをぐるぐる旋回。曲調から歌い方まで、往年の正統派アイドルを踏襲するような楽曲だが、そこにメンバー最年少、15歳のHikariの芯のあるドラムと、高校2年生・17歳Karinの滑らかなベースが加わることで、Le Lienらしさを出す。フロアからの歓声も勢いを増していく。 Karinのリードでイントロとアウトロのコールを練習し、4曲目「がんばりDoki」。王道のポップスに、Shioneの親近感のある歌声が乗る。5曲目はアップテンポでリズム隊の重低音が存在感を示す「抱きしめてアンセム」。観客はいっそうヒートアップし、拳を高く挙げる。 最後は「虹色ハイジャンプ」で観客もメンバーもジャンプ!フレッシュさと懐かしさの共存で、会場はキュートでポップな多幸感に包まれた。
◆Le Lien メンバー ◆Le Lien 公式サイト ■Caramel 転換中、BGMにCaramelの「スナイパーガールZ」が流れると、フロアから自然と掛け声が起こった。その輪の中心にいるのは、Nakiたち、CREAのメンバーだ。最終日、盛り上がる準備はすでに万全だ。
気合いがその表情に、右手の拳に現れている。気合い入りまくりなのはルミだけではない。モモのドラムは破壊力抜群。これまで見たこともないほど全身全霊、ぶつかっていく。 ユウミとモモが動きをシンクロさせ、その音で空気を掌握すると、フロアにはサークルピットが出現。2曲目「スナイパーガールZ」ではもはや全員が入り乱れて、さながら格闘場のような熱気に包まれる。サビを歌いきったルミのもとをめがけて、観客が圧迫し、なだれ込む。ここにいる全員、五感をフル動員してこの瞬間を楽しみ尽くそうとしている。アドレナリン放出しまくりの、祭り状態だ。 少しの沈黙を挟んで、Caramel屈指のエモキュンナンバー「Lovers Moment」へ。観客も心得ていて、前曲までの絶叫モードとは打って変わって、手拍子に専心。曲の世界観を皆で作り上げる。さらにバラードナンバー「月下のナミダ」へと続く。ユウミはその小柄な身体を大きく傾け、長髪を振り乱し、泣きのコードを弾く。
こうなったら勢いはもう止まらない。ユウミがお立ち台に立ってリフを聴かせ、沸かせると、「恋愛少女2」を投入。シンセのシャープな音も効力を発揮し、観客の体を揺らす。 「この曲で始まった爆女祭、最後はこの曲で!」爆女祭初日にまさかの6連続リピートという衝撃デビューをさせ、日を重ねるごとに形が仕上がっていった新曲「ブラララビュー(仮)」だ。爆女祭7日間とともに歩み、ともに笑ったこの曲でお別れ!観客の合いの手、拍手もタイミングバッチリだ。 爆走のライブも、とうとう終了。集まった観客へ深々頭を下げるルミ、ユウミ、モモ。3人がステージを降りると、感極まった観客たちが互いにハイタッチ。なんとも形容しがたい達成感がフロアに生まれた。
◆Caramel メンバー ◆Caramel 公式Twitterアカウント ■ザ・ヒーナキャット 5組目に現れたのはザ・ヒーナキャット。ひーちゃんとひなの2人組は、80年代ハードロックから昭和歌謡ゴシックまで幅広いジャンルを融合し、懐かしさと物新しさ、ハードでメロディアス、物悲しくもかわいらしいというミステリアスなバンドで、ファンからは”可愛いかわいそう”と形容され親しまれている。
ひーちゃんが挑発的な眼差しでフロアを見る。右手を挙げ、掛け声で応える観客。勢いそのままに2曲目「あの日カラ」。快速ロックに会場のボルテージがグングン上がる。 MCはナレーションが喋り、ステージの上2人はアンドロイドのように一礼。独自の世界観を作ると、3曲目「シャテキオトメ」はひーちゃんがキーボードを弾き、耳馴染みの良いメロディで叙情的に歌い上げる。 フロントの2人がお立ち台に立って、パラパラを披露。フロアから掛け声が上がると、それに応えてシャープなギター、ゴリゴリのベースがうなる。4曲目は「夢中毒」だ。さらにアップテンポな5曲目「恋がしたい」へと続く。大歓声の中、ひなもベースソロで見せ場を作る。 最後は「あげは」を情感たっぷりに、かつ、ミステリアスに歌い上げる。アゲハ蝶のひらひらと舞う様をその歌声で表現。ザ・ヒーナキャットは最後まで自らの世界を貫いた。
◆ザ・ヒーナキャット メンバー ◆ザ・ヒーナキャット 公式サイト ■CREA 総勢26組、100名以上の女性ミュージシャンが連日熱演を繰り広げた「tkmk爆女祭」。その大トリを飾るのは、今回の主催バンドにしてCaramelとともに7日間毎日ステージに立ち続けたガールズロックバンド、CREA(くれあ)だ。
そのHirokaのスラップから、全員でジャンプジャンプ!心地良い重低音に体を預け、踊る。さらにアップテンポな「ダリア」が始まると会場にはタオルの波しぶき。フロントの3人は互いに見つめあったり、ステージ最前ギリギリまで身を乗り出したり、とにかく今を全力で楽しむ。それがフロアに伝播し、掛け声がさらに大きくなる。 「爆女祭!最後だよ!」Nakiが強調する。演奏はノンストップで4曲目、力強く飛翔するナンバー「GO MY WAY!」へ。サビでの大歓声がこだまする。 ちなみにこの曲はミュージックビデオがYouTubeで公開されているが、海上自衛隊全面協力のもと、インディーズバンド史上初となる館山航空基地内での撮影。曲に合わせたスケールの大きい映像に仕上がっているので必見だ。
5曲目「GO+ON」は再びHirokaがスラップし、Mikuが豪快に叩き、そしてAikoの轟音とNakiの合図で、スイッチオン。「頭振れ!」Mikuが叩くタムは今にも爆発してしまいそうだ。フロアにも無数の拳が飛び交う。そしてついに、最後の曲、新曲「GO+AHEAD」。Aikoの凶悪なフレーズが幕を破り、全員で、全力で暴れる。もはや言葉はいらない。最後の一秒まで叫び続け、頭を振り続けた観客と、CREA。笑顔あふれる中、演奏が終了した、 7日間の、全ての戦いが終わった。号泣するCaramelメンバーもステージに上がり、集まった観客へ何度も感謝の思いを伝える。 トリはプレッシャーだったと語るNaki。目に涙を浮かべながら、「Caramelちゃんと、励ましあって楽屋で一緒に泣いてくれてここまでこれた」と互いを称え合い、たくさんの愛に詰まった7日間のステージに幕を下ろした。
◆CREA メンバー ◆CREA 公式サイト 「tkmk爆女祭」は、23日(月・祝)から29日(日)まで7日間連続開催された。現在年100本ペースでライブを続けるCaramelと、正統派ガールズバンドとして「NAONのYAON」にオープニングアクト出演したCREAがホストバンドを務め、2組は7日間毎日出演。そこに凸凹凸凹‐ルリロリ‐、BAND-MAID(R)、がんばれ!Victory、SORAMIMI、Split BoB、たんこぶちんなど若手ガールズバンドを中心に、アイドルや女性シンガーソングライター等、総勢26組100名を超える出演者が日替わりで登場した。 なお、爆女祭の感動をもう一度、さらに大きな会場で味わいたいという人に朗報だ。このイベントの「後夜祭」が12月11日(金)に東京・新宿ReNYにて開催されることが決定した。イベントにはCaramel、CREA、HEAD SPEAKER、逢瀬アキラ、がんばれ!Victory、まなみのりさ、凸凹凸凹‐ルリロリ‐が出演。バンドの枠を超えて当日限りのスペシャルバンドも組まれるという。 ◆ライブイベント情報
▼タイトル:tkmk 爆女祭 vol.1~渋谷編~ ▼料金: 前売/当日:¥3,000/¥3,500※入場には、別途ドリンク代¥500が必要です。 ▼開場/開演 ▼各日出演者 ※全ての日程にCaramel、CREAが出演します。 ▼タイムテーブル(クリックで拡大) ![]() ▼ドリンク特典 【BEEAS関連記事】 ◆tkmk爆女祭 イベント公式サイト |