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TEXT & PHOTO:桜坂秋太郎
日本のロックの歴史は、最近単行本などが多く発売されているので、後追いで知るには良い環境が整っている。ロック好きな人には、歴史はぜひ読んで知ってもらいたいと思う。しかし今、現在進行形のバンドで物凄くカッコよいバンドが日本には存在しているのも事実。それは一部のロックマニアだけが知っているという状況を、現場に足を運ぶ機会の多い私はとても痛感している。MOSQUITO SPIRALはその代表的なバンドだろう。このカッコよさは半端じゃない。日本の音楽シーン、ロックシーンの文化的な成長を切に願う。 メンバーは、BAKI(Vocal)・KASUGA(Guitar)・ANAI NIKICHI(Bass)・KYO(Drums)。わざわざ説明する必要も無いメンバーだが、初めてMOSQUITO SPIRALを知る人のために補足だけしておこう。先のロックの歴史単行本などにも出てくるGASTUNK。リスペクトされているバンドとしては日本トップクラス。GASTUNKが活躍していた時代を知る者で、GASTUNKが嫌いというロッカーを私は知らない。それほどの大きなインパクトをシーンに与えたバンドの看板、カリスマヴォーカルのBAKIを中心に、2004年から本格活動している。すでに3rdアルバムまで発売していて、ライヴもコンスタントに展開。 KASUGAは、THE RYDERSを経てLAUGHIN’NOSEへ加入し、10年間を過ごした名ギタリスト。ANAI NIKICHIは、日本のロック史に輝くSHEENA & THE ROKKETSやTHE ROOSTERZで活躍し、THE WILLARDにも在籍。デビューは陣内孝則率いるTH eROCKERSなので、超がつくベテランベーシスト。KYOは海外でも注目されたMAD3を経て、MOSQUITO SPIRALの2代目ドラマーとして、KYOYA(元THE WILLARD、現LAUGHIN’NOSE)の後をしっかりと支えている。 間髪入れずに「REFECTION」それから「SHINING ON」。オーディエンスはすでにハイ状態。KYOのリズムに身をゆだね、ANAI NIKICHIのグルーブに腰を振る。今夜はワンマンなのでじっくりとMOSQUITO SPIRALを楽しめる。MCをはさまずに進行するステージは、「GO INSANE」から「SAKEBEODORE」、そして「(DON’T FORGET TO)BOOGIE」と「THE IN CROWD」。すでに汗だくのKASUGAが一心不乱にエモーショナルなフレーズをプレイ。何とも絵になる。すごくセクシーだ。
「LOVE IN VEIN」から「CYCO EATER COMES」へ。多くのオーディエンスが何かしらの声をあげている。MCレスのステージ展開ゆえ、曲間のわずかな隙間に「最高」「かっこいい」といった声が聞こえる。中盤は、「REBEL」に「END OF TIGHT」、「EVERLASTING FLOWER」へ。鼻をつく匂いがする。オーディエンスを見ると、髪の毛をぐちゃぐちゃにした汗だくの野郎がBAKIに手を差し伸べている。伝説のロッカーBAKIが、今もこうして最高の歌を届けてくれるという素晴らしさに、私も感動している。できれば私もBAKIに触りたい。触れるくらいの前列で暴れたい。
女性ファンが倒れる。しかしすぐ男性ファンがフォローする。そのようなオーディエンス同士でフォローする光景を何度も見かける。まるで「お互いに楽しみましょう!」と申し合わせているかのよう。この光景はなかなか見ることができない。思いやりの気持ちを持ちながら、MOSQUITO SPIRALを通じて、一つになっている。ロックの一つの理想郷を見ることができる。
「SILVER KROSS」でアンコール終了。この段階で20曲。しかしオーディエンスはさらなるアンコールを要求。しばらくして二度目のアンコールがスタート。メンバーが最後の力を振り絞って「SAVING GRACE」、そして「ISOLATION」。オーディエンスはすでに限界を超えているのではないか?と思うほどのハイテンション。22曲というワンマンならではのロングなセットリストが終了。
普段のMOSQUITO SPIRALは、バンド間の交流を大切にしているようで、対バン形式のライヴが多い。他のバンドからのリスペクトを考えると、当然の話かもしれない。私もバンドをやっていた頃に、「もしも」があるならMOSQUITO SPIRALと対バンがしたいので、その気持ちはよくわかる。そういう意味では、ミュージシャンズミュージシャンなバンドと言える。
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■MOSQUITO SPIRAL 公式サイト
http://mosquitospiral.com/ ■インフォメーション 2010年6月26日(土)【心斎橋】KING COBRA 2010年7月03日(土)【越 谷】EASY GOING 2010年7月04日(日)【高円寺】HIGH 2010年7月19日(月)【渋 谷】CRAWL 2010年8月07日(土)【新 宿】CLUB DOCTOR ■セットリスト M01. CAFE THE BLACK M02. REFECTION M03. SHINING ON M04. GO INSANE M05. SAKEBEODORE M06. (DON’T FORGET TO)BOOGIE M07. THE IN CROWD M08. LOVE IN VEIN M09. CYCO EATER COMES M10. REBEL M11. END OF TIGHT M12. EVERLASTING FLOWER M13. DARKSIDE MOON M14. FEAR M15. MONSTER M16. SPIRAL DREAM encore-1 M17. REBIRTH M18. L.J.T.J M19. NICK’S BOLERO M20. SILVER KROSS encore-2 M21. SAVING GRACE M22. ISOLATION
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