演奏

the CYCLE 主催 『FACE TO BATTLE』

TEXT:加藤伸太郎 PHOTO:ヨコマキミヨ

2010年12月10日、渋谷の広いライブハウスといえばココ。O-EASTです。開場と同時にファンがステージ目がけて駆け寄り、あっという間に女性ファンに埋め尽くされます。今夜はthe CYCLE主催のイベント。開演を今か今かと待つオーディエンスの姿に、本当に楽しみにしていたことが伝わってきます。伸太郎も 『FACE TO BATTLE』、かなり期待してやってきました!楽しみです。

イベントのスタートは演奏…ではなく、theCYCLEのメンバーが普通に登場。村井研次郎(Bass)・JOE(Drums)・PANTHER(Guitar)の3人が、マイクを持っています。 のんびりしたトークから始まり、今回のイベントが、なぜ『FACE TO BATTLE』になったのか?との説明が。なんでも「フェイストゥーバトル・・・フェイストゥーバトル・・・フェスティバル!」ということで、驚きです!フェスティバルということは、楽しいイベントになること間違いなし!

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おだやかなムードの中、前座を務めるthe CYCLEKouzy(Vocal)が、Kouzyセッションバンドとしてアコースティックスタイルで登場です。しかし…マッスルコージーと称した人物が、プロレスマスクを被って、サイクリングパンツのような短パン一丁で登場です!ざわめく会場の空気。腹部には、マジックで“肉”と書かれています!オーディエンスに暖かく見守られてライブスタート!

マッスルコージーは、アコースティックギターを持ち、ファンキーな曲からアップテンポな曲、しっとりとしたバラードまでを聴かせてくれます。JーPOPのような聴きやすい楽曲にも驚きましたが、Kouzyの歌い方がthe CYCLEとはまったく違って、綺麗な歌声なのにビックリ!ミュージシャンとしての幅の広さを感じるKouzyセッションバンドです。

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転換中は幕が張られ、次の村井研次郎セッションバンドでは、始まる前にPANTHERがマイクを持って登場。やはりのんびりとした感じで暖かい雰囲気のMC。今日はフェスティバル!待ち時間すらも楽しませてくれるこのイベントは、ファンの事を第一に考えて構成されています。オーディエンスと一緒に、出演者も思いっきり楽しもうとしているようです。いつもとは違う一面に、イベントならではの楽しい雰囲気が会場を包み込みます。

村井研次郎セッションバンドがスタートです。村井研次郎はバンドメンバーとコーラスの男性を一人従えて登場。 どこか大人のバンドという感じがします。曲は何とCCBです!「ないものねだりのI WANT YOU」などのメジャーなナンバーは、80年代を知らないファンも聴きおぼえがあり、ノリまくっています。ラストソングには沢田研二の「おまえにチェックイン」。村井研次郎が、とても楽しんで演奏しているのが印象的です。

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今度はJOEがMCで、PANTHERを紹介しています。ギターを抱えたPANTHERが登場すると、カラオケを使ってギター1本でインストソングを奏でます!たった一人で大舞台!PANTHERに男を感じます!SEから「Miracle」「AIR」。セクシーなルックスから放たれる強烈なギターインストに、会場のオーディエンスはただ酔うばかり。

2011年に、ソロ名義で6年ぶりとなるアルバムが発売となるそうです。こちらもPANTHERファンは待ち遠しいですね。もちろん伸太郎もCHECKします!聴きやすいメロディーラインに、ギターテクニックが満載で、観て良し!聴いて良し!のパフォーマンス。今回のライブを観ちゃうと、NEWアルバムには大きな期待を持てます!ラストは「DEJA VU」でシメ!

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続いて、村井研次郎の紹介でBlack DASEINが登場。DASEINのファンで、コピーしている、どう見ても本人達のようなBlack DASEIN。幕の向こう側で1曲目を歌い続け、幕が途中で開くと黒い衣装に身を包み、サングラスをかけた男達が。全身真っ黒の正装を観ると、会場は大爆発!これはすごい盛り上がり方です。本家DASEINと比べると、バンドアレンジされていて、昔からDASEINを聞いていた伸太郎にとっても、とても新鮮です!

オーディエンスは、かなり興奮してライブを楽しんでいます。途中のMCでは時事ネタで笑いをとりつつ会場をしっかり盛り上げ、「NO BLACK NO LIFE」では会場が見事に一つに!来年の彼らの活動だけでなく本家もぜひ盛り上げていきたいと思う伸太郎です!そして、DASEINのライブ会場にも、必ずBlack DASEINのメンバーが居るはずです!

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そしてマッスルコージの紹介により、JPKの登場。theCYCLEは、もともと村井研次郎JOEPANTHERの3人で、インストバンドとして始まったのが始まり。その流れから、今日はその3人でインストナンバーを披露!3曲のうちの2曲はtheCYCLEとなってからのナンバーですが、細かいことは気にしない!すでに会場はヘッドバンギングの嵐です!ものすごい歓声も上がっています!

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そしてJPKは、そのままKouzyが加わり、4人のtheCYCLEへ!いよいよ本日のメインライブ!オーディエンスは半狂乱状態で半端なくエネルギッシュです!熱気ムンムンです!女性ファンが多いオーディエンスならではの、長い髪がブンブン振り乱れる風景は、まさに圧巻!すごい状況です。少しでもこの臨場感をお伝えできればいいのですが!

それにしても、本気の全身全霊でファンにぶつかってくるtheCYCLE!凄すぎで腰が砕けそう!さっき観た暖かいMCのバンドとは、雰囲気がまったく別物!このギャップがたまらない!「AIR FORCE」では大きいO-EASTが大きく揺れているのがわかるほどの熱さ!これぞライブ!これがライブ!ライブ大好き伸太郎の目頭が熱くなっています!

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◆the CYCLE 公式サイト

http://cycle-beat.net/

◆セットリスト


●JPK
M01. MANDA-LA
M02. Trash
M03. Slap Shot
●the CYCLE
M01. Krazy Kramer
M02. Ki-Ki
M03. My⇔Me
M04. Air Force
M05. Eternal Rain
M06. JASON
M07. ラブポーション
-encore-
M08. 核ファイター

◆インフォメーション

2011年01月30日(日)【渋 谷】O-WEST
2011年02月25日(金)【新木場】1stRING
2011年03月06日(日)【新 宿】MARZ
2011年03月19日(日)【大 阪】club MERCURY
2011年03月25日(金)【名古屋】HeartLand STUDIO

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イベント終了後、鳴りやまないアンコールに、出演者全員ステージへ。「核ファイター」を披露!ただBlack DASEINのメンバーだけは、悪ぶって出てきたものの、本物のJOEの前では萎縮し小さくなるという徹底振りも、フェスティバルならではの楽しさ!オーディエンスと出演者が一体となり、素晴らしいイベント。心に残るイベントです。こんな素敵で楽しいイベントを主催したtheCYCLE。彼らの熱いライブを未体験の人は、迷わずライブへGO!GO!