演奏

Paul Di’Anno

TEXT:加藤伸太郎 PHOTO:ヨコマキミヨ

世界最高峰のロックバンド、IRON MAIDENを語る上で外せない初代ヴォーカリストPaul Di’Anno。イギリスから世界のロックシーンに飛び出した頃、重要なフロントマンを担っていた男!彼の来日ライブがあるというので、2010年11月19日、渋谷サイクロンへ足を運びます。今回の来日では、日本の重鎮メタルバンドUNITEDをバックバンドに従えてのライブ。そして三日間連続のライブ!を繰り広げるというパワフルな男。まだまだ勢いの衰えなど感じさせないPaul Di’Anno。BEEASTでは初日公演をレポートします。

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オープンと同時に、多くのメタルファンが会場内に押し寄せます。まずはオープニングアクトのCOCOBATのライブ。会場を沸かせます。見渡すと、すでに満員の酸欠状態!カモン!Paul Di’Anno!という空気が充満。そしてオーディエンスは、僕を含めてIRON MAIDENのTシャツをファンも!同士が居るとテンションもあがりまくりです!僕、伸太郎は、筋金入りのIRON MAIDEN大ファン!Tシャツだけでも30枚はもってます!でも今日はBEEASTのレポート。見に来れなかったファンに、少しでもライブの臨場感を伝えなければ…などと一人で自問自答を繰り返す中、ライブが幕開け!

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ゴッドファーザーのテーマが会場に流れ、バックバンドを務めるUNITEDが登場し、爆発しそうな会場のテンションは、すでに最高潮!オープニングはインストナンバー「The Ides Of March」。そうです、今回の来日はIRON MAIDENの1stアルバム『IRON MAIDEN』と2ndアルバム『KILLERS』からのセットリストなのです!これはたまりません!Paul Di’Anno登場と同時に「Wrathchild」!IRON MAIDENを初めて聴いたあの頃に、逆戻りしているのは僕だけじゃないはず!見渡す限りのオーディエンスがそうだと確信!

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スタートから、とんでもない盛り上がり!そして「Prowler」。セットリストが本当にヤバい!感激の眼差しでステージを見ると、そこにそびえ立つようなPaul Di’Anno。熱唱する彼の歌声はまったく衰えず、IRON MAIDEN当時のあの声が!こんなに間近で聴けるとは涙もの!周りを見ると、会場ではエアギターをプレイする人たちが続出!会場内にギタリストがあふれます!サラリーマンからお姉さんまで!とにかくどこを見渡しても、“メイデンギター”が爆裂!オーディエンスも熱い!このPaul Di’Annoとオーディエンスの一体感が最高です!エネルギッシュ!

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5曲歌いきったところでやっとMC!少しおちついてからの「Strange World」はじっくり歌い上げられ、思わず見入ってしまいます。フレッシュなIRON MAIDEN当時と比べて、今のPaul Di’Annoの風貌は、かなり変わってしまったかもしれません…でも、歌うPaul Di’Annoの情熱は、何も変わってないことをライブで証明!何か、ひしひしと伝わってくるものがあります。今のIRON MAIDENも最高ですが、Paul Di’Annoが在籍していた初期のIRON MAIDENは独特の雰囲気があり、カッコよい曲ばかり!です。

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「Genghis Khan」に続き、「Remember Tomorrow」僕の大好きな曲ばかりですが、それは僕だけではないことは、会場のムンムンした熱気からあきらかです!あがるコブシの数がすごい!オーディエンスの声援もすごい!まさにこれがライブだぜぃ!途中の掛け合いでも、オーディエンスの大歓声にPaul Di’Annoご満悦!「Charlotte The Harlot」が始まると、もうあふれ出る感情が止まらなくなってきて、僕、伸太郎もだんだん声が枯れてきました!かれてきました。仕事しろよ!と編集長に突っ込まれそうですが、いや、それほど圧倒的なパフォーマンスなんです!「Killers」
「Phantom Of The Opera」という流れで、もうどうにでもして!状態。“メイデンハイ”へ突入です!

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感動をありがとう!といういわんばかりの瞳が、ステージを見つめている感じで、後方のオーディエンスまで完璧あの頃に戻っています!それにしても、Paul Di’Annoという男はすごい。ファンが待っていたPaul Di’Annoの歌を全身全霊で歌ってくれる。会場はほぼ酸欠状態なのに、それに応えようと笑顔でコブシをあげる。そして「Iron Maiden」。そうこれがメイデン!アイアンメイデン!ラストは「Running Free」。本家IRON MAIDENのライブに比べたら、小さな小さなライブ会場だったかもしれないけど、そこには大きなステージで何万人も相手をするPaul Di’Annoの姿が僕には見えます!

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Paul Di’Annoがステージを去り、アンコールにUNITEDが「Transylvania」をプレイ!Paul Di’Annoへのリスペクトが感じられる素晴らしい演奏にも本当に心を打たれます。再びPaul Di’Annoが出てくると、何とRAMONESの「Blitzkrieg Bop」。選曲に驚きながらも、会場は盛り上がり、最後の最後は「Sanctuary」にて大興奮のライブ終了。連続3日間の来日公演で、初日からこんなにハイテンションにぶっ飛ばしていいのだろうか?というくらい、最高のライブを展開!

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終演後、楽屋にてBEEAST 用にプレゼントのサイン色紙をいただきに行くと、ライブで散々疲れたあとにもかかわらず、気さくにも応じてくれたそのPaul Di’Annoに、心の底から“ありがとう”と伝えました。IRON MAIDENは文句なしに世界のロック史に残るバンドですが、初代ヴォーカリストPaul Di’Annoも、間違いなく歴史に刻まれるヴォーカリストだと認識できた一日です。こんな最高な経験を出来るのは、やはりライブしかない!と思います。生で!その目で!その体で!読者の皆さんも、出来る限りロックのライブへ足を運んで体感してください!

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◆Paul Di’Anno 公式サイト
http://www.pauldianno.com/
◆セットリスト
M01 The Ides Of March
M02 Wrathchild
M03 Prowler
M04 Marchal Lokjaw
M05 Murders In The Rue Morgue
M06 Strange World
M07 The Beast Arises
M08 Children Of Madness
M09 Genghis Khan
M10 Remember Tomorrow
M11 Faith Healer
M12 A Song For You
M13 Charlotte The Harlot
M14 Killers
M15 Phantom Of The Opera
M16 Iron Maiden
M17 Running Free
M18 Transylvania(ENCORE)
M19 Blitzkrieg Bop(ENCORE)
M20 Sanctuary


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