演奏

LAUGHIN’ NOSE NEW ROTE’KA

TEXT & PHOTO:桜坂秋太郎

『ラフィン・ロティカ・タンブリング・ツアー』と題されたショートツアーの後半戦最終日。2010年11月02日、下北沢Regに足を運ぶ。LAUGHIN’ NOSENEW ROTE’KA。このカップリングライヴが、楽しくないわけがない!火曜の夜、平日というのに会場はたくさんのオーディエンス。会話に耳を傾けると、LAUGHIN’ NOSEのファンと、NEW ROTE’KAのファンが半々な印象。それぞれの目当てバンドはもちろん、カップリングのバンドに対しても、興味津津といった感じ。

それもそうだろう。日本のパンクシーンで知らない者など居ない、歴史ある大御所バンドの2つを楽しめる。まさに一粒で二度美味しいとはこのこと!2010年10月02日は長野、2010年10月03日は富山を回って、東日本のPUNXをノックアウトしてきた。今夜の最終日、いったいどのようなステージを展開してくれるのだろうか。期待に胸をおどらせながら、取材用機材のセッティングをおこなう。

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1バンド目はゲストバンドのサタディナイトブレーメン新田英舟(Vocal & Guitar)と岡本彰夫(Bass & Chorus)を中心に、キャッチーなメロディをポップに展開。統一感のあるコスチュームと、安定感のあるステージング。MCでもオーディエンスをうまく乗せて、観ている者を飽きさせない!セットリストは短めだが、しっかりと個性を伝えている。ラストの「告知バスターズ」など、聴いてるだけで楽しい工夫が盛り込まれていて、よく練られたナンバーが多い。後に控える大御所バンドのために、会場を十分にあたためて終了。初めて観ても楽しめるバンドだ。

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■サタディナイトブレーメン 公式サイト

http://satabure.com/

■セットリスト
M01. 息抜いてブギー
M02. 青春キラリ
M03. ON&OFF
M04. 城下町PANIC
M05. HappyGang
M06. 告知バスターズ

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続いてNEW ROTE’KAの登場。待ってました!と熱心なファンが最前列へ集合。メンバーは言わずもがな、ATSUSHI(Vocal)・KATARU(Bass)・SHIZUWO(Guitar)・NABO(Drums)。私が前回観たのはたぶん数年前の新宿LOFT。数年ぶりの“ロティカ”に思わず興奮!DJ OZMAがカヴァーした名曲「DRINK’IN BOYS」でスタート!会場はすぐさま“ロティカワールド”へ誘われる。

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続けざまに「アイキタ」「悲しきラガー」、そして「絶叫ロックで踊りやがれ お前のスタイル GO & GO!」。オーディエンスも今夜のセットリストに興奮しているのがわかる。ヤバい!取材しながら、楽しんでいる私。脚立に立ちながら、手で撮影しつつ、足は本能的にリズムを刻み続ける。エンディングは「嘘になっちまうぜ」から「飾らないままに」で終了。かと思いきや、「Ponさんが、ツアーの最後だし、もう一曲やってこいって!(笑)」とATSUSHI。「絶対絶命のピンチに尻尾を高く上げろ!」をぶちかまして、熱いアンコール演奏。

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■NEW ROTE’KA 公式サイト

http://newroteka.com/

■セットリスト


M01. DRINK’IN BOYS
M02. アイキタ
M03. 悲しきラガー
M04. 絶叫ロックで踊りやがれ お前のスタイル GO & GO!
M05. DANCE DE NEW ROTEKA
M06. Punch Punch ruby ruby Runba
M07. 限界ギリギリ MY LIFE REVOLUTION
M08. To Be HARLEM
M09. 嘘になっちまうぜ
M10. 飾らないままに
M11. 絶対絶命のピンチに尻尾を高く上げろ!-encore-

■インフォメーション

2010年12月11日(土)【札 幌】Sound Lab mole
2010年12月12日(日)【札 幌】Sound Lab mole
2010年12月18日(土)【名古屋】QUATTRO
2010年12月19日(日)【心斎橋】BIG CAT
2010年12月25日(土)【新 宿】LOFT
2010年12月31日(金)【新 宿】LOFT
2011年01月09日(日)【熊 本】Be-9
2011年02月11日(金)【高円寺】Club Mission’s
2011年02月27日(日)【新 宿】LOFT

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最後はもちろん、泣く子も黙るLAUGHIN’ NOSE!SEが流れると同時に、会場は奇声と歓声に包まれる!神がかりなオーラに包まれて、Belley(Guitar)・Pon(Bass)・Kyoya(Drums)が登場。そして最後にCharmy(Vocal)。メンバーが登場しただけで、オーディエンスはもう半狂乱状態。「GO FOR IT」でスタート。続けざまに「C’MON EVRYBODY C’MON」「PISSEN’ASS」。文句無しにカッコイイ!

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中盤へむけて「A SAIN REVOLUTION」「REGENERATION」「ブットバセ」をプレイ。会場は過熱して、前方のオーディエンスにチラホラとダイバーの姿が。でも後方のオーディエンスも、腕や拳を振り上げて、LAUGHIN’ NOSEへエナジーをぶつけている!「気違いパピヨン」「LONDON NITE」「HELL HOME」になると、私も撮影している手が汗だく。熱く暑い!これがライヴハウスで観るLAUGHIN’ NOSE!そして「LAUGHIN ROLL」のお約束のフレーズは…ATSUSHIだ!

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■LAUGHIN’ NOSE 公式サイト

http://www.laughin.net/

■セットリスト


M01. GO FOR IT
M02. C’MON EVRYBODY C’MON
M03. PISSEN’ASS
M04. A SAIN REVOLUTION
M05. REGENERATION
M06. ブットバセ
M07. 気違いパピヨン
M08. LONDON NITE
M09. HELL HOME
M10. FALLIN’FALLIN
M11. LAUGHIN ROLL
M12. BROKEN GENERATION
M13. PUNKMAN
M14. PARADISE
M15. CLASH St. RULES -encore-
M16. GET THE GLORY -encore-

■インフォメーション

2010年12月12日(日)【千 葉】LOOK
2010年12月21日(火)【高円寺】HIGH
2011年01月09日(日)【熊 本】Be-9
2011年01月10日(月)【山 口】周南TIKI-TA
2011年02月11日(金)【福 岡】CB
2011年02月13日(日)【大 阪】KING COBRA
2011年02月19日(土)【名古屋】QUATTRO
2011年02月26日(土)【新 宿】LOFT

「BROKEN GENERATION」からの後半、もう会場中がヒートアップ。サタディナイトブレーメンのメンバーも会場からステージを見つめてる。「PUNKMAN」の後は「PARADISE」。もうステージの終わりが近いことを察知したオーディエンスが、クライマックスに向けてパワー全開でステージに吠える!演奏終了後、手拍子とアンコール。戻ってきたメンバーは「CLASH St. RULES」と「GET THE GLORY」を全力でプレイして、今夜のライヴはフィニッシュ。

終演後の感想。『ラフィン・ロティカ・タンブリング・ツアー』は実にお得なライヴだ。大型イベントのようなショートプログラムではなく、しっかりしたセットリストのプログラムで、LAUGHIN’ NOSENEW ROTE’KAを楽しめるというのは、本当に満足度が高い。終演後の会場、ビールを片手に歓談するオーディエンスの顔は、走り終えたランナーのよう。機材を片づけて会場の外に出ても、そこには熱冷めやらぬファンの姿。そんな中、私は悩んでいる。、Ponが最後に投げた水入りコップを、下半身でまともに受けとめてしまい、股間だけが大きく濡れているのだ。…さて、どうしたものか。どうすればいいのか!