特集

BEEAST密着取材_RSSP3

TEXT:桂伸也 PHOTO:ヨコマキミヨ、桂伸也

 
新たな時代の風雲児となるべく奮闘を続けているロック男子たち。その姿を追う新しい特集「ROCK SAMURAI STORY」。記念すべき第1弾は、「江戸前四重奏」というキャッチフレーズからも本特集にふさわしいサムライ4人組快進のICHIGEKIを、四回のシリーズでお送りする。最終回となる第四回は、前半に快進のICHIGEKIを取り巻く人たちから見たバンドの姿を語ってもらったインタビューをお送りする。
 
第一回ではバンドのインタビュー、第二回ではライブでの彼ら自身の姿に迫り、第三回では彼らがライブで使用する機材や、ライブで行うパフォーマンスに注目し、バンドの内面から彼らを探ってみたが、果たして第三者的な立場からバンドはからどのように見られているのだろうか?今回はそのバンドを取り巻く立場として、彼らと同じミュージシャンとしての立場にあるANCHANGSEX MACHINEGUNSザ☆メンテナンス)、機材サポートを行っているローランド株式会社の担当者、及びファンたちという三つの視点から見た彼らのイメージを、インタビューよりたずねてみた。
 
また、後半では6月に行われたザ☆メンテナンスとのカップリングツアー東京公演のステージと、6月29、30日に行われた『TOKYO GUITAR SHOW 2013』の模様と、7月6日に行われたエマージェンザ・ジャパン 2013決勝大会の模様をレポートする。
 
hana
 

1. 快進のICHIGEKIを取り巻く人たちのインタビュー

 

1).ANCHANG(ザ☆メンテナンス)インタビュー

 
快進のICHIGEKIはヘヴィメタルバンドSEX MACHINEGUNSとの対バンも数多くこなしている。快進のICHIGEKIのメンバーは皆そろって、リーダーのANCHANG、そしてSEX MACHINEGUNSに対し、アーティストとして強い尊敬の念を持っている。
 
後半でレポートするライブでカップリングツアーを行ったザ☆メンテナンスANCHANGがリーダーを務める新たなバンドだ。対バン相手の立場にあるANCHANGは、快進のICHIGEKIをどのように見ているのか?その思いを語ってもらった。

—最初に快進のICHIGEKIと出会ったのはいつごろでしたしょうか?また、そのとき彼らに対してどのような印象をもたれたのでしょう?

 
ANCHANG:もう3~4年前くらいだったかな。実は最初に見たときにはそれほど強いイメージはなくて(笑)、意識しだしたのはこの1~2年くらい。単純に「演奏が上手い」という印象。個々の演奏としてもそうだし、演出もしっかり作りこむステージとか、よくできているな、というのが印象ですね。
 

—今、いろんなバンドが活動している中で、彼らの存在をどのように感じられますか?

 
ANCHANG:決して流行りの音楽ではないと思います。ビジュアル系でもないし、かといってイマドキのギターロックでもなければ、フェス系の音楽という感じでもない。でも、ある意味独自な音楽ですね。似ているようなバンドを強いてあげるとしても僕は3つくらいしか知らない。そういう意味では本当に独特なバンド。音楽的なところではメロディ音階の中で和テイストがあるようなところとか。そういうバンドは他にもいるけど、衣装の具合とか、曲の完成度など、総合的に考えると本当に独特。
 

—ここ1~2年で気になり始めたところとは、具体的にどのようなところでしょうか?

 
ANCHANG:たとえば面白いなと思ったのは、演奏推しというところ。彼ら自身も思っているようだけど、一人ずつそれぞれがみんな上手なんです。上手なんでギターもドラムもベースも、プレイをキッチリやる。そこはある意味多くのバンドも見習うべきところだと思います。「できているのが当然」というところが彼らにはある、本当に彼らの面白いところですね。演出に凝っちゃうと演奏は散漫になるし、同期ものというか、極端なところiPod一つで踊っているような人もいてなんだかなというところもありますが(笑)。そういういろんなバンドがいる中で、彼らは本当に正統派だと思います。
 

—たとえば今回のカップリングツアーとか、「コイツラとなら、何か面白そうなことができるんじゃないか?」と思われるようなことはありますか?

 
ANCHANG:僕は単純にどんどん対バンをしたいと思っているんです。僕もSEX MACHINEGUNSTHE 冠なんかでカップリングをしていますが、単純に両方のバンドで盛り上がるんですよね。だから彼らと「なかよしフェス」みたいな感じではなく、本気でバトルをしたい。
 

—余計なことより、ストレートな部分で勝負、ということでしょうか。

 
ANCHANG:そうですね。彼らと話をしたときに、「快進のICHIGEKIにウィークポイントがあるとすれば、上手すぎることだ」と言ったことがあるんです。演奏寄りにステージングが行ってしまう傾向があるんじゃないか、ということ。対バンをすることでそういうことは緩和することもよくあるんです。対バン相手の出方を見ながら「こう来ればこう行こう」みたいなね。本当に彼らは上手すぎるけど(笑)
 
そういう意味ではリアルな本気の対バンは、お互いのためになると思うんです。今回みたいなツアーは、僕らもすごく相手を意識します。やっぱり演奏も上手いし、ガッチリ決めるところは決められるし。その良さは聴く人が素人でもわかることじゃないですかね。だからそうじゃない部分を僕らは頑張ろうとする。トークとかセコさなんか(笑)。
 
だから僕らが面白いことをやれば、逆に向こうもさらに本気を出してくる。そんな相乗効果。お互いにしのぎを削るというか。で、結果的にどっちも伸びていくというところが目指せたらいい。古いけど、昔のジャパメタの人たちが切磋琢磨して、均衡した立場で活動を続けた結果、ジャパメタフェスみたいな一つのブームになり、ブランドになったじゃないですか。それが面白いかどうかもありますが、僕はそういう感じに進んでみたいですね。
 

—では、自分たちと快進のICHIGEKIだけ、という狭い内容ではなく、彼らと普通のバンドとして切磋琢磨していくことで、和を広げていきたいということですね。

 
ANCHANG:そうですね。だから先程のジャパメタフェスに対して「快進のICHIGEKIフェス」みたいなことができればいいなと思う。快進のICHIGEKIの雰囲気に近いバンドが集まって、そういうブームが少しずつでも広がっていけば。その中にザ☆メンテナンスも入れてもらって(笑)。でも、僕はその中でも「ひっくり返してやろう」とたくらんでいるタイプなので(笑)、そういう感じがいいですね。
 
ひっくり返しても、逆にひっくり返されて。それも切磋琢磨。イマドキのフェスに出るより、そういうところを目指したい。たとえばビジュアル系のファンって、自分のお目当てのバンドが出終わると、わざとフロアから出て行っちゃう人がいるんです。そういうのを応援のスタイルにしているというパターンなんですよね。でも、ザ☆メンテナンスのファンのお客さんにも快進のICHIGEKIを見てもらいたいと思う。「快進のICHIGEKIがすごいからザ☆メンテナンスはイケてないな」と思われると僕らは逆に燃える!その逆もあると思いますしね。

 
hana
 

2).武岡篤史(ローランド株式会社)インタビュー

 
後半でレポートする『TOKYO GUITAR SHOW』、BEEASTでもレポートした『EffEXPO ~見て、聞いて、弾いて、学べる、エフェクターの祭典~』の出演や、数々の楽器メーカーとのサポート契約など、プレイヤーとして非常に高い評価を得ている快進のICHIGEKI。実際に普段彼らと接している楽器メーカーのスタッフは、彼らのサウンドやスタイルをどのように感じているだろうか?今回は彼らとの親交も深いローランド株式会社の武岡篤史(国内営業部・西日本エリアプロモーター)に、彼らに対する印象などをたずねてみた。

快進のICHIGEKIを初めて見られた際に、どのようなイメージを感じられたでしょうか?

 
武岡:最初にライブハウスで聴いたときは、それぞれのパートが「うまいな!」と思いました。佑一くんの図太いバスドラム、久雄くんのギターソロ、くんのテクニック、コータくんの楽器に負けない声量がそれそれ良い調和を生んでいたという印象がありましたね。でも、それ以上にオーディエンスとの一体感がとても良かった。私も久しぶりに拳を上げて参加させてもらいましたし。最近ではなかなかない「THEライブバンド」という感じで新鮮でした。ただ、最初のころは音量バランスが毎回違っていて、ギターが聴こえなかったりベースが聴こえなかったりと。多分、ステージ上の楽器の音量が大きすぎたんだと思いましたね。
 

—そのころと比較すると、今現在ではどのような印象をもたれていますか?

 
武岡:その後、メンバーと色々と楽器のこと、音作りのことなどをお互いに相談しながら今に至っていますが、現在の彼らのライブでは、実は案外ステージ上の音量がそれほど大きくないんですよ。これが、結果的に他のパートの音をちゃんとバンドサウンドに混ざるようになり、客席で聴いているとラウドなサウンドに感じさせてかつ、ちゃんと各パートが引き立てられるようになったと思います。そんなサウンド面を含めた成長もあってか、今は、本当にライブにも余裕がありますし、お客さんとの一体感がさらに増したと感じてます。
 

快進のICHIGEKIとともに、今後どのような新しいことができそう、あるいはやってみようと考えられていることがありますか?

 
武岡:我々は電子楽器メーカーですので、この快進のICHIGEKIのサウンドを全てデジタルで再現して、さらにデジタルならではのパフォーマンスを加えられたらと思っています。ラウド系のサウンドにはなかなか接点がない印象を持っている方も多いと思うんですが、今の技術は本当に進歩していて、すでに快進のICHIGEKIのサウンドの中に色々と組み込まれています。特にドラムは、佑一くんがGUITAR SHOWのデモの際に語ったとおり、当社のV-Drumsを使って実際にレコーディングもしてもらいました。多分、言わないとわからないくらいのサウンドになっています。そんな面白い可能性を、今後も彼らと探っていければと思っています。

 
hana
 

3).快進ソルジャー(「快進のICHIGEKI」の熱曲的なファン達)へのインタビュー

 
最後に、快進のICHIGEKIの熱烈なファンである快進ソルジャーたちに、5月に行われた東名阪ワンマンツアーの会場にてバンドとの出会いや彼らに対する思いなどを語ってもらった。

1)大阪
 
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一組目は、大阪のファン。この後も、名古屋、東京と各会場で見かけた熱烈なファンだ。(写真左)
快進のICHIGEKIは去年の7月ごろに知りました。もう名古屋も東京も行きます。エマージェンザの予選にも行きました。気合いが入っています。去年の7月に車の中でCDを聴いていたんだけど、曲を聴いた段階で車の中でノリノリになって「このライブを見にいきたい!」って思ったんです。私なんかはもう歳なんで(笑)英語なんかだと頭の中で理解できないんですけど、快進のICHIGEKIは日本語というだけでなく、すんなり頭にも体にも入ってくる感じがあるんです。遠征してそこの人たちと会うのも楽しみだし。うちには娘もいて、今日は娘とその彼氏も引き連れてライブ参戦!無理やり!(笑)」
 
大阪のガールズたち。(写真右)
「ある日対バンのライブを見てすごくカッコイイ!って思ったんです。それでこっちに来るときは必ず見に来ています。東京にも必ず行きます!彼らの曲は歌詞がとてもいいんです。カッコイイし。彼らのライブは熱くて、素の自分が出せる感じもあって、楽しいんです。」
 


 
2)名古屋
 
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大阪から来たというファン。(写真なし)
「ライブは本当に言葉になりません!最高!こう言うと何ですが、もう他のライブと次元が違う。魂を削っているような感じがとても惹かれるんです。結構いろんなバンドのライブも見ているんだけど、やっぱりカッコよかったです。毎回違う魅力があるし、快進ソルジャーさんも優しいし。そんな皆さんの様子を見ているのも楽しい。暖かいです。「快進のICHIGEKIは暖かい」!初めて会った人でもとても優しくしてくれるし。彼らの魅力って、一生懸命叫んでるというか、叫び声一つで涙が出ちゃいそうな感じがするんです。大阪から来た甲斐がありました!」
 
長野から来たという3人の男性ファンたち。(写真右)
「最初に会ったときはアルバム『ダイアモンド』のレコ発ツアーで長野に彼らが来たときで、対バンをさせていただいたことがあったんです。もうライブは参加5回目。今日は友人二人を連れて長野から参戦しました。僕はギタリストなんですが久雄さんのギターは本当に好き。音に関しても独特なサウンドがあるし、歌メロのキャッチーさ、コミカルな要素とのギャップなんかは個人的に好きな感じ。このバランスがたまらないです。」
 


 
3)東京
 
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東京の「ベテラン」快進ソルジャー女性4人組。一人は10年、二人は4~5年来のファン。(写真左)
「ライブハウスでは快進ソルジャーのみんなと知り合って顔見知りとなっています。彼らの魅力はやっぱり気持ちがブレていないところ、芯の部分が変わらなくて、引っ張られる感じかな。」
 
愛知からの参戦組。(写真右)
「対バンで初めて見ていいなと思いました。見ているうちに連れられて行ってまた好きになって。それが伝播を繰り返して今に至ったという感じですね(笑)。彼らの迫力は本当にすごい。演奏力だけじゃなく、聴かせる音楽だと思います。人間的だし、パフォーマンスもいい。引きつけられて、本当に盛り上がれるし。薄っぺらくないと思いますし、なんともいえない素敵なカッコよさがありますね。」

 
hana
 
アーティストという位置の人間や楽器メーカーという立場でバンドを見ると、どうしてもその目線の中にはバンドの評価というものが表れがちだが、ANCHANG、メーカーの担当からも、これからという部分に対して非常に強い思いを持っていることが印象的だった。強く人の心を引きつける魅力を持った快進のICHIGEKIは、今に留まらない大きな可能性を持っているようにも見える。
 
また、ファンの声には彼らのステージや音から感じる感情のようなものが印象として出てきていることがわかる。彼らの音の秘密は、単なる凝った作りの楽曲でもない、屁理屈を並べた歌詞でもない。まさしく気持ちに突き刺さる音とステージング、それこそだ。
 
hana
 

2. ミニコラム~快進のICHIGEKIのライブをより楽しむための知識 Part2

前回に引き続き、「快進のICHIGEKIのライブをより楽しむための知識」をいくつか伝授しよう。今回は快進のICHIGEKIを表すいくつかの重要なアイテムを紹介する。
 

1)エンブレム
 
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もともとは「快進のICHIGEKI」というロゴをフォトレタッチソフトなどでデザインをゆがめた結果としてできたマークだという。一見漢字の「子」という文字に見えるが、一撃という文字をトライバルにデザインしたものだ。しかしこのエンブレムはバンドのイメージを表すものとして快進のICHIGEKIのオフィシャルサイトやグッズなどあらゆる場所で彼らを示すものとして存在している。画像は快進ソルジャーたちがフェイスペインティングにて頬(ほお)にこのマークを表した例。単純なマークであるが、よりバンドと一体となりステージを楽しめることは間違いない。
 


 
2)刀
 
「江戸前四重奏」というキャッチフレーズを持つ快進のICHIGEKI。その中で「武士」というイメージを持つギタリストの久雄は登場のシーンやクライマックスでのパフォーマンスに刀をかざす。ライブを「戦場」と語るバンドにとっても、快進ソルジャーにとってもこのアイテムは気持ちを鼓舞してくれる重要なアイテムの一つだ。特にオープニングSEが鳴り始める際に、フロアで観衆が光る刀をかざしている光景は圧巻。画像右は大阪会場にいたキュートな快進ソルジャーの一人だが、セクシーさと刀が絶妙にマッチしている。
 
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3)ヘアースタイル
 
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何といっても特徴的な、コータのヘアースタイル。髪を頭の上に結い、エクステのように巻きつけ、垂らした赤い紐。そのヘアスタイルは、見た目のインパクトもさることながら、ヘッドバンギングなどの激しいアクションでも髪がわずらわしくならないなどの利点もあるようだ。ステージのバンド側との一騎打ちにこのヘアースタイルを模すれば、ソルジャーとしての気持ちも高揚していくことは間違いない。

 
hana
 

3. ライブレポート

 

1).ザ☆メンテナンス×快進のICHIGEKI 2MAN SHOW~渋谷総攻劇~(2013/06/20 @渋谷Star Lounge)

 
年間何十本というライブスケジュールをこなす快進のICHIGEKIのツアー。その中でいつでも熱くフロアを引き込むステージの完成度の高さは、彼らのタフさを物語っている。東名阪ワンマンツアーを終えた後、次に彼らが取り組んだミッションはザ☆メンテナンスとのカップリングツアー。秀でたパフォーマンスセンスを持ち味としているザ☆メンテナンスとの対バンはそれこそ大きなプレッシャーであるが、彼らはあくまでも果敢に攻めの姿勢を見せた。この日に先立って行われた名古屋公演ではザ☆メンテナンスが先攻であったが、今回レポートする東京公演では入れ替わり、快進のICHIGEKIが先攻。

 
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この日のセットは、まだそれほどライブでもプレイされていなかった「君にBANG!」で幕を開けた。サビの特徴的なファルセットや導入部からブリッジ、サビへの展開など、新たな試みも見えるこの曲だが、キャッチーな作風が最初から快進ソルジャーたちの気持ちを一気にステージへ引き込んだ。特に頭からブチかますようにコータが「BANG!BANG!」が叫び、鉄砲を撃つような仕草を見せたパフォーマンスは、士気を高めるのに最高のお膳立てとしてスタートを盛り上げた。

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この日のセットは「MASAKAレボリューション」「華々しくパラリパッパ」といった、観衆が思わず腕を上げてしまうようなキラーナンバーと同時に、「斬り込み戦隊ブシデンジャー」「少年ダイナマイト」といったシリアスなテーマを要所に盛り込んだ布陣。コミカルさを売りとしたザ☆メンテナンスとは対照的なスタイルで勝負を挑もうとする作戦のようにも見られた。クライマックスの「華々しくパラリパッパ」では、飛び入りでNSDPATSUSHIが登場。オリジナルのレコーディングさながらに、コータと息の合ったパフォーマンスで会場を盛り上げた。トドメは定番の「音座芸夢」から、猛烈なコータの叫びを伴う「絶体絶命の愛の結晶」へ。観衆を興奮の渦へ突き落としてザ☆メンテナンスに強烈なプレッシャーを与えてライブを締めくくった。

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◆セットリスト:
M01. 君にBANG!
M02. 斬り込み戦隊ブシデンジャー
M03. MASAKAレボリューション
M04. 暴奏セッション
M05. ライライライ
M06. 少年ダイナマイト
M07. 大人子守唄
M08. キラキララ
M09. 華々しくパラリパッパ
M10. 音座芸夢
M11. 絶体絶命の愛の結晶

 
hana
 

2).TOKYO GUITAR SHOW 2013(2013/06/29,30 @ベルサール渋谷ガーデン)
※レポートは6/29分

 
1)ローランドブース
 
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『TOKYO GUITAR SHOW』へは去年に引き続いての出演。今年は二日にわたる出演を果たした。音楽性のみならず、ミュージシャン、パフォーマーとしての評価を、楽器業界という観点から高く評価された結果とみることができるだろう。
 
取材当日の出番はローランドのブースの中では最後の出演となったが、登場前よりステージには多くのファンが詰めかけ、彼らの出演を待ちわびた。そしていよいよスタート。彼らの登場をうながす清楚な司会の女性。しかし、彼らの名前を呼ぶ瞬間、それまで淡々と語っていた彼女の声が、必死の形相と共にまるでデスヴォイスのような声となった。「快進のICHIGEKI!」その叫び声に観衆は大きな歓声を上げて喜びをあらわにした。単なるユーモアを込めた演出だったが、その一幕は会場の雰囲気と合わせて、観衆と主催者側がバンドに対してかけている愛情のようなものを感じさせた。

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楽器ブースでの演奏ではしっかりと機材の解説も行いながらも、全く手を抜かなかった彼らのステージング。デジタル楽器を駆使しながらも彼らのプレイは全く変わることのないエネルギーで、デモとは思えない迫力の演奏を見せた。逆にこれらデジタル楽器を変わらぬエネルギーでプレイできたことにも、大きな楽器発展の可能性を見出すこともできたのではないだろうか。

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2)KTRブース

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上記のローランドブースでのプレイが終わると、まるで汗を拭く暇もないくらいにあわただしくKTRデモステージへ直行。コータ佑一のトークの裏で準備を行いいよいよ久雄のデモンストレーション&トークが開始。演奏のハシゴという特殊な状況にもかかわらず目一杯のパフォーマンスで観衆を楽しませてくれた。
 

 

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3).エマージェンザ・ジャパン2013 決勝(2013/07/06 @渋谷O=EAST)

 

世界規模を誇るバンドコンテスト、『エマージェンザ』その日本決勝大会が7月6日に行われた。決勝進出を決める予選では1位通過、そして事前のWeb投票でも1位を獲得した快進のICHIGEKIは、優勝を目指しこの日も強力なライブパフォーマンスを発揮した。
 
広い会場がよく似合う彼らのステージパフォーマンス。バンドコンテストというケースの中で、初めて彼らを見る観衆にも彼らの猛烈なアピールは気持ちをグッと引きつけたように見えた。残念ながら大会優勝は逃したが堂々の2位入選。さらに個人としてコータがベストボーカル賞を受賞と、ポテンシャルの高さを見せ付けた。

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『TOKYO GUITAR SHOW』のデモ演奏において、KTRの担当者が彼らの音をこんな風に語っていた。「私も彼らのライブでは30過ぎながら腕を振り上げたくなりました」彼らの音やパフォーマンスは、単なる若気の至りからにじみ出てくるエネルギーの産物ではない。彼らのライブでは非常に激しいステージを展開するが、観衆は若者に限らずそれなりに歳を重ねた人たちも多い。明らかに多くの人の気持ちに作用する要素をふんだんに持っている、それこそが快進のICHIGEKIの魅力の秘密といえよう。
 
さて、四回にわたって彼らの魅力の秘密を探ってきたが、読者の方は快進のICHIGEKIに対してどのような印象を持たれただろうか?彼らの魅力は沢山あるが、それを全て感じるにはライブに出向くしかない。繰り返しになるが、もしこの記事を見て、少しでも彼らのことが気になるようであれば、まずは一度でもだまされたと思ってライブに足を運んでみてほしい。
 
彼らのナンバー「暴奏セッション」の詞にこうある、「よいとまかせ(俺にまかせとけ)」と。全てを探るよりは、まずは「彼らにまかせて」、彼らを直接見てはいかがだろうか。「三歩前へ」と手招きをするコータと目が合えば、きっと三歩前に行かない自分に戸惑いを感じ、思わずステージ前面になだれ込まずにはいられない気持ちになることだろう。
 
◆ライブ情報
 
The 7th Music Revolution TOKYO AREA ミュージックランドKEY渋谷店大会 in RUIDO K2
2013年08月06日(火) 【東 京】渋谷RUIDO K2
ドロップキックvol.25 音×AiR 2nd Single「愛を唄おう」Release Tour
2013年08月11日(日) 【愛 知】豊橋 club KNOT
2013年08月18日(日) 【三 重】鈴鹿SOUND STAGE
Key Entrance Your Music
2013年08月24日(土) 【京 都】LIVE HOUSE 木屋町 DEWEY
2013年08月25日(日) 【愛 知】岡崎 CAM HALL
ヘブンズロックVJ-3 series0トライアングルアタック
2013年08月29日(木) 【埼 玉】さいたま新都心HEAVEN’S ROCK VJ-3
CLUB CITTA’ 25th ANNIVERSARY CHAIN the ROCK Festival 2013
2013年09月01日(日) 【神奈川】川崎CLUB CITTA’
HARVEST presents [TIGER PIT] -心斎橋CLUB DROP 10th ANNIVERSARY-
2013年09月07日(土) 【大 阪】心斎橋 CLUB DROP
快進のICHIGEKI 自主企画(詳細未定)
2013年09月14日(土) 【東 京】渋谷Star Lounge
Dreamer and Dreamer vol.1
2013年09月21日(土) 【滋 賀】守山Blue
AION 30th Anniversary LIVE 「鬼燃頼武 第二夜 ~暴獣狂鳴~」
2013年09月29日(日) 【東 京】新宿WildSide Tokyo
大江戸大決戦 尾張単独公演 ~大討ち入り冬の陣~
2013年12月14日(土) 【愛 知】名古屋ell.FITSALL

◆公式サイト
快進のICHIGEKI 公式サイト
http://k-ichigeki.com/

◆トピックス


 
1.企画イベント等、続々決定!※NEW※
9月14日に渋谷Star Loungeにて自主企画『快進のICHIGEKI presents【大江戸大決戦】』を行う。この日より新たな音源が会場限定で発売となるため、快心ソルジャー達は要チェックだ。また、対バンもザ☆メンテナンス/exist†trace/HARVESTと、豪華なメンツが揃っており、見逃せない内容となっている。
 
9月29日にはAIONの30周年記念ライブに出演することが決まった。ただしこれは単なる対バンではない。なんと、AION快進のICHIGEKIのメンバーによる混合バンドを2つ作り、それぞれのライブを行うというスペシャル企画。AION快進のICHIGEKI両ファンにとってもレアなイベントであることは間違いない。是非お見逃しなく。
 
また、2013年最後のワンマンショートして、名古屋での単独公演が決定した。6月にも東名阪ワンマンツアーで、ell.SIZEにてワンマンライブを行った彼らだが、今回はステップアップし一回り大きなell.FITSALL会場での開催となる。人気規模の拡大も見えてきた彼らは、ステージのほうでは次にどんな手を繰り出してくるのか?期待してそのときを待とう。
 
さらに、ホットなバンドとのカップリングツアーなど豪華なライブも目白押し、引き続き彼らから目が離せない。
 
『快進のICHIGEKI presents【大江戸大決戦】』
2013日09月14日(土) 【東 京】渋谷Star Lounge
 
『AION 30th Anniversary LIVE 「鬼燃頼武 第二夜 ~暴獣狂鳴~」』
2013日09月29日(日) 【東 京】新宿WildSide Tokyo
 
『大江戸大決戦 尾張単独公演 ~大討ち入り冬の陣~』
2013日12月14日(土) 【愛 知】名古屋ell.FITSALL


 
2.ギター&ベースのブランド[KTR]のサポートバンドに選出!
ミュージックランドKEYオリジナルギター&ベースのブランドである[KTR]のサポートバンドに快進のICHIGEKIが選ばれた。[KTR]とはミュージックランドKEY、ハイエンドギター&ベースのメーカーとして有名なCrews Maniac Soundと、こだわりの製品を提供し続けるピックアップメーカーのK&T MODERN VINTAGE GUITARSのコラボレーション。すでに久雄はこの楽器をステージでも使用、パンチのある強烈なサウンドを響かせている。彼らのサウンドの源に興味のあるフリークは、是非チェックしてみてほしい。
公式サイト:
http://www.musicland.co.jp/content/ktr/


 
3.ギターマガジン6月号で、久雄がデモプレイを披露!
ギターマガジン6月号(5/13発売)の付録CDに、久雄のエフェクターサンプル演奏が収録された。内容は、BOSS最新コンパクトエフェクターの特集企画として、各機種の多彩なサンプルサウンドを久雄の演奏により紹介するというもの。是非チェックしてみてほしい。
公式サイト:
http://www.rittor-music.co.jp/magazine/gm/



快進のICHIGEKI『其の四』
MCIC-0003~0004/2,500円(税込)
収録曲:
DISK1
M01. 暴奏セッション
M02. 華々しくパラリパッパ
M03. MASAKAレボリューション
M04. キラキララ
M05. 赤色の生命
M06. 欲しがりまshow勝つまでは
M07. Public Enemy#1
M08. 君にBANG!
M09. 斬り込み戦隊ブシデンジャー
M10. 少年ダイナマイト
M11. 本音ストリップ
M12. Public Enemy#2
M13. 居合斬り三重奏
M14. 前を向いて歩こう
M15. SHURABA音頭
 
DISK2 -ACOUSTIQUE-
M01. サンキューバイバイ
M02. 大人子守唄
M03. 四季-喜怒哀楽-
M04. ビューティーラバーStyle
M05. 人類デストロイヤー
M06. 乳母車

 

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◆関連記事
ROCK SAMURAI STORY 快進のICHIGEKI(Part4)Side B
http://www.beeast69.com/feature/74315
ROCK SAMURAI STORY 快進のICHIGEKI(Part3)Side B
http://www.beeast69.com/feature/65946
ROCK SAMURAI STORY 快進のICHIGEKI(Part3)Side A
http://www.beeast69.com/feature/65942
ROCK SAMURAI STORY 快進のICHIGEKI(Part2)Side B
http://www.beeast69.com/feature/70258
ROCK SAMURAI STORY 快進のICHIGEKI(Part2)Side A
http://www.beeast69.com/feature/66858
ROCK SAMURAI STORY 快進のICHIGEKI(Part1)Side B
http://www.beeast69.com/feature/66928
ROCK SAMURAI STORY 快進のICHIGEKI(Part1)Side A
http://www.beeast69.com/feature/66858
快進のICHIGEKI 江戸単独公演
http://www.beeast69.com/report/50458
BEEAST太鼓判シリーズ第5弾アーティスト『快進のICHIGEKI』
http://www.beeast69.com/feature/13479