特集

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TEXT:児玉圭一

 
2012年12月20日。茜色の夕陽が西空の彼方に沈み、宵闇が一日を支配する頃、日本武道館の入口には既に数千人の人々が集まっている。時は来た。あの3.11以降、被災地を訪れて救援ライヴを敢行し続け、閉塞した状況を打破する方法を日々模索していた佐藤タイジという1人のロック・ミュージシャンがふとした思い付きで発案し、2年越しの苦闘を経て実現させた100%太陽エネルギーだけで全ての電力を賄う前代未聞のロックフェス『THE SOLAR BUDOKAN』。彼の熱い意志に賛同した総勢22組のアーティストが参加する夢の武道館ライヴが間もなく始まろうとしている。
 

 
午後5時半、武道館に入るなり聴こえてきたのはBrian Jonesの美しいスライドギター。客入れのBGMは佐藤タイジRolling Stonesで一番好きなアルバムだと言っていた『Beggars Banquet』。2階南東スタンドの座席に着いてステージ方面を眺めると、ステージ・モニター前に置かれたアート・キャンドルの柔らかな炎にまず目を奪われる。灯火のように優しくステージを照らし出すCandle JUNEの手によるその大きなキャンドルは、まるでこのイベントの成功を約束する守護神のようだ。
 
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午後6時、武道館に駆けつけた人々が続々と入場して行く開演30分前のステージに現れたのは佐藤タイジ(Vocal & Guitar)、高野哲(Vocal & Guitar)、うつみようこ(Vocal & Guitar)のアコースティックユニット、インディーズ電力。「私ら前座ですから!」朗々としたよく通る声を武道館中に轟かせるうつみようこは「今日はアンタ社長やからね、しっかりせなアカンで!」と今夜の主役である佐藤タイジに愛情ある檄を飛ばす。苦笑する佐藤タイジは嬉しそうにアコギを掻き鳴らし、その傍らでは長野県おひさま発電所のマスコットキャラ、さんぽちゃんの着ぐるみが緩やかに踊っている。開演前の場内にピースフルな風を巻き起こしたインディーズ電力は持ち歌をメドレーで演奏し終えて素早く退場。
 
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続いてステージに登場したのは佐藤タイジ(Vocal & Guitar)と森俊之(Keyboard)のエレクトロ・ユニットTHE SUNPAULO。結成時のメンバーであるTHEATRE BROOK沼澤尚(Drums)が加わって演奏されたのはBurt Bacharach(バート・バカラック)「Close to you」のエレクトロ・ヴァージョン。スペーシーなシークエンスに乗って弾きまくる佐藤タイジのカラフルな音色のギターと沼澤尚の躍動感溢れる人力ブレイクビーツがアリーナの観衆を楽しそうに踊らせている。これが前座扱いだなんてもったいない。虹色の「Close to you」を終えたTHE SUNPAULOは大歓声に見送られてステージを去っていく。

そして午後6時半、場内が暗転。どよめきが武道館を包み、ステージ背後のスクリーンにソーラー武道館開催への道程を記録したドキュメント映像が流れ始める。2011年6月9日の開催予告コメント、太陽電力を使用している幼稚園や公民館を訪れる佐藤タイジ…。そして映像の幕切れと共にTHEATRE BROOK――佐藤タイジ(Vocal & Guitar)、中條卓(Bass)、沼澤尚(Drums)、エマーソン北村(Keyboard)――がステージにその姿を現す。やがて聴こえて来るたおやかな音色のギターリフと壮大なスケールを感じさせるしなやかなバンドサウンド。佐藤タイジは念願の『THE SOLAR BUDOKAN』を旅立ちの歌「まばたき」でスタートさせた。タイトな白いスーツとレスポールをカッコ良く弾きまくるその立ち姿は、まるで全盛期のJimmy Pageのよう。彼はこれから4時間に渡ってステージに立ち、ギターを弾き続けるのだ。
 
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感動的なオープニング・ナンバーを歌い終えた佐藤タイジは満面の笑顔を浮かべ、満場のオーディエンスに語りかける。「たどり着きました、初の武道館です。みなさん、こんなに沢山集まっていただいてホンマにありがとうございます。これはもう、みんな仲間やということにしちゃいますからね!同じ所を見ている仲間やからね!それじゃ、次の俺の仲間を紹介しようかな…かなりセクシーな俺の仲間、Leyona!」
 
大歓声に迎えられて登場した黒いイブニングドレス姿の歌姫Leyonaは「踊る準備はいいですか?」と観客に呼びかけ、レゲエビートが印象的な「Tone」をTHEATRE BROOKをバックに披露。ソウルフルでエモーショナルな歌声が満場の観衆をダンスに誘う。「Leyona!拍手!最高!..大丈夫、まだ電池は切れてないね!」
 
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次のゲストは「元々はレーベル仲間でディレクターが同じだった」と紹介されたTRICERATOPS和田唱。巻き起こる喝采に導かれて始まったのは「Fever」!TRICERATOPSが目指し続けてきた「踊れるロック」を代表するミラーボール感が漂うこみ上げ系のディスコ・ロック・ナンバーの熱演にオーディエンスは大歓喜。リズムセクションのファンキーなアフタービート、そして和田唱佐藤タイジによるツイン・ギター・グルーヴは圧巻の一言。
 
続いて、LOVE PSYCHEDELICOKumi(Vocal & Guitar)とNAOKI(Guitar)が登場。「今日はみんなのエネルギーで素敵な夜にしよう!レッツ・ゴー!」というKumiのMCに導かれてスタートしたのは彼らのデビュー曲、「Lady Madonna~憂鬱なるスパイダー」。LOVE PSYCHEDELICOの持ち味である70年代ロックのエッセンスを昇華したパフォーマンスと、NAOKI佐藤タイジの破壊的なツインギタープレイがピークに達した所で、曲はNeil Youngの「Rockin in a free world」へと突入。アウトロの熱狂的なギターバトルは息を呑む程の迫力に溢れていた。
 
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「次のゲストが私に与えた影響は巨大です…革命の人、加藤登紀子!」鮮やかな赤と黒の衣装を身に纏い万雷の拍手に迎えられて登場した加藤登紀子は「こんばんは、革命の日にようこそ!」と観客に挨拶した後、THEATRE BROOKの新作『最近の革命』収録曲「愛と死のミュゼット」を佐藤タイジと共にデュエット。抜き差しならない状況を脱するために「最近の革命」を模索する恋人達のモノローグはエキゾチックなタンゴリズムの奔流と共に疾走し続けた。
 
そしてしばしの幕間、ドラムが沼澤尚からザ・コレクターズ阿部耕作に、キーボードがエマーソン北村から森俊之に交代。そして次にステージへ招かれたのは今夜の3人目の歌姫Salyu。演奏されたのはコンピアルバム『A 100% SOLARS』収録曲「together tonight」。Salyu佐藤タイジの出会いと共演への経緯をそのまま曲にした軽やかなフォーク・ロック・ナンバーが場内に爽やかな風を巻き起こす。続いて歌われたのは「新しいYes」。清涼感溢れるメロディとSalyuの澄み切った歌声が武道館にハッピーなヴァイヴをもたらした素晴らしいひととき。
 
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ここで再びバックバンドメンバーが交代。ウエノコウジ(Bass)、奥野真哉(Keyboard)、うつみようこ(Vocal & Guitar)が登場。バンドを一新して迎えられた次なるゲストはGRAPEVINE田中和将。青いテレキャスターを構えた田中和将はブルージーなイントロを奏で、TAIJI at THE BONNETをバックに「光について」を歌い出す。白熱の絡みを聴かせるツインギターの絡みは否応無く心を騒がしてくれる熱演だった。
 
田中和将をステージに残したまま、ステージに呼び込まれたのは下北沢のお祭り男、怒髪天増子直純!観客から待ってましたとばかりの大歓声を浴びた増子直純は「ここが唯一の面白コーナーですからね!」とおどけつつも、TAIJI at THE BONNET with田中和将をバックに「R’N’R JEDI」を大熱唱。続いての「オトナノススメ」で盛大に観客の狂騒を煽り倒してステージを去って行く。
 
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圧倒的な盛り上がりを見せた前半戦がここで終了。次なるステージへ移行する前にステージに招かれたのは、エリーパワーというメーカーの蓄電池へ、太陽光発電の電気をためた金沢工業大学の学生達だ。彼等の惜しみない協力に対して厚い感謝の言葉を述べる佐藤タイジ。オーディエンスから彼等に贈られたのは、満場のオーディエンスによる真摯で盛大な拍手の波だった。
 
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「次のゲストは、物凄く古い付き合いなんですよ。俺がレコード屋でバイトしていた頃から遊びに来てくれていた、FLYING KIDSから浜崎貴司!」アコギを抱えてそっとステージ中央に進み出た浜崎貴司は、佐藤タイジとのギターデュオで名曲「幸せであるように」をしみじみと歌う。そう、ここからはアコースティック・コーナー。広い武道館中に浜崎貴司の滋味溢れる歌声と佐藤タイジのアコギの音が染み渡っていく。
 
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次なるゲストは、土屋公平99 1/2、ex:The Street Sliders)。そしてカホン奏者として屋敷豪太(ex:ミュート・ビートSimply Red)が登場。土屋公平の「太陽光のきれいな電気でギターが弾きたかったんだ」という一言を合図に始まったのは、まさにこの場にふさわしいスロー・ファンク・ナンバー「サンシャイン」。2台のギターの神秘的な絡みに否応なく惹きつけられていくオーディエンス。素晴らしく澄みきったギターの音色…そう、アコースティック・コーナーに入ってから気が付いたのだが、佐藤タイジが語ったように蓄電池を通して奏でられる楽器の音は濁りがない。何と言うかとてもクリアで透明感に満ちていて、聴いていてとても耳に優しく感じられるのだ。これは、この日武道館にいた全ての人が感じたことではないだろうか?
 
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満場の喝采に送られて土屋公平がステージを去った後、佐藤タイジがその傍らへ招いたのは…「酋長を呼びます!Char酋長!」トレードマークのウエスタンハット姿で現れた日本を代表するギターヒーロー、Charは「Hao!」と一声を放つとすぐさま名曲「Shinin’ You Shinin’ Day」に飛び込む。イントロともに武道館は巨大などよめきに包まれ、それはやがて打ち鳴らされる盛大な手拍子に変わる。サビでの熱いコール&レスポンスの応酬、間奏の絶妙なギターソロ。それにしてもこのギターの音!まるでキャパシティ50人くらいのライヴハウスに居て、間近でCharのプレイを聴いているかのようなこの感覚は一体何だろう?そして曲は「Smoky」へ。鮮やかなギターカッティングが聴衆を酔わせて踊らせる夢のような時間がゆっくりと過ぎてゆく。
 
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アコースティック・コーナーが終わり、再びステージに上がるTHEATRE BROOKのメンバー達。そして次に登場したゲストは吉川晃司だ!武道館にこだまする女性客の歓声。シンセのイントロフレーズと共に始まったのはCOMPLEXの「1990」。80年代から変わらないスポーティーなステージアクションとあの独特なヴォーカルスタイルで大いに観客を沸かせる吉川晃司は、続いて「BOY’S LIFE」を熱唱。それはキャリア30年の実力をまざまざと見せつける圧巻のパフォーマンスだった。
 
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万雷の拍手の中、「さらに広島出身のゲストを…」という佐藤タイジの紹介アナウンスの途中にも関わらず、レスポール片手にステージ中央に歩み寄って来たのは奥田民生!「吉川晃司と同級生です…(佐藤タイジに)お前、ちょっと疲れてるだろう?楽屋はすごいことになってるぞ、酒飲んでいないのお前だけだぞ、みんなフリチンだぞ!」同窓会ムードの陽気な掛け合いの後、演奏されたのは「ルート2」。雄大なグルーヴを放つロックンロールが武道館を揺らす。曲は続いて「マシマロ」になり、再び披露されるのはダブル・レスポールによる火を吹くギターバトル。絶妙な間合いで絡み合う2人のギターはロックンロールの醍醐味を感じさせる。
 
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奥田民生はギタリストとしてそのままステージに残り、次にステージに登場したのは藤井フミヤ。そして歌い出されたのは奥田民生が作詞・作曲を手がけた「嵐の海」。彼一流のダンスステップはやはり鮮やかだ。また、奥田民生の骨太なギターとの素敵なマッチングを聴かせたブルースハーププレイも実にキマっていた。やがて曲は1996年のミリオンセラーナンバー「Another Orion」へ。心に染み渡る藤井フミヤのパフォーマンスはやはりキャリア30年の底力を感じさせるものだった。
 
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さぁ「ソーラー武道館」も終盤だ。続いての登場は、アコギを抱えた斉藤和義!女性客の歓声がひときわ高く場内に響く。佐藤タイジの「和義くん、飲んでるの?」の問いかけに「ひとくちだけ」と笑って答えた斉藤和義は、まず泣く子も踊るモータウンビートが繰り出される「歩いて帰ろう」で武道館中のオーディエンスをダンスさせた後、イントロが鳴り出した途端、巨大などよめきを巻き起こした大ヒット「やさしくなりたい」を歌い出す。壮大なテーマを持つメッセージソングの熱唱が武道館を熱狂の渦に巻き込んでいく。2012年を代表する名曲を歌い終えた斉藤和義は既に3時間以上ステージに立ち続けている佐藤タイジにエールを贈りつつ、ステージを去った。
 
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そして、今夜最後のゲストがステージに招かれる時が来た。「よっしゃあ、呼びますか。心から尊敬しております、仲井戸”CHABO”麗市!」盛大な拍手と歓声の中、姿を現したCHABOは「よォーこそー、よォーこそ、よくみんなこのコンサートに来てくれた!」という感動的なMCでさらに観客を沸かせた後、まず佐藤タイジに向けて念願の武道館ライヴの実現を祝う言葉を述べ、3.11以降の佐藤タイジの熱意が込められたあの2011年の「ソーラー武道館開催宣言」を読み上げた。「タイジの意志が沢山の人に伝わるように歌わせてくれ!」THEATRE BROOKをバックにCHABOが歌いだしたのは、アメリカ西海岸の元祖ヒッピー・バンド、Grateful Deadのリーダー、故Jerry Garciaに捧げた「ガルシアの風」。美しく繊細な輝きを放つギターの音が鳴り響き、たおやかなビートに乗って、一語一語噛み締めるように歌うCHABO。「ああ、どうしようもないことなど、どうにもならないことなど、何もないのさ」という真摯な祈りが胸を熱くする。
 
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鳴り止まぬ歓声と共にCHABOが去っていき、ステージにはTHEATRE BROOKの4人が残る。再びステージ中央に立った佐藤タイジは「1曲演らせてください」とつぶやいて、ジェントルなバラード「昨日よりちょっと」をさりげなく歌い出す。「昨日よりちょっとは強くなろうよ、昨日よりちょっとはフェアになろう」それは人の記憶に残り人の心に届く歌。「『ソーラー武道館』に来てくれた人たちには俺たち演者の意識を持ち帰ってほしい」と語った時の佐藤タイジの真剣な表情を僕はそのとき思い出していた。
 
演奏を終えた佐藤タイジが万感の思いを込めて叫ぶ。「よっしゃー、100%ソーラーで出来たぞー!」誰も思いつくことができず、成し得ることが出来なかった偉業。見事にこの武道館でやり遂げた佐藤タイジに向けて、武道館に集まったオーディエンス全員から熱い拍手と歓声が贈られる。そして佐藤タイジの「俺の仲間、みんな集合!」という呼びかけに応えて今夜の共演者が全員ステージに集まる。やがて高揚感溢れるハモンドオルガンのフレーズが流れ、始まったのは佐藤タイジがリードを取り、CHABOCHAR土屋公平奥田民生がギターを弾き、並み居る共演者が全員で歌うTHEATRE BROOKの「ありったけの愛」!
 
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感動的なエンディングを迎えた「THE SOLAR BUDOKAN」のラストに披露されるのにふさわしい胸一杯の愛がほとばしるホットな演奏はやがてピークに達し、佐藤タイジMinnie Ripertonの累世の名曲「Loving you」のスキャットパートを歌い出して満場の観客に呼びかける。「みんなで歌おうや!」するとほら、アリーナ、1階、2階、僕のすぐ後ろからもあの歌声が聴こえて来る!胸に狂おしい思いが込み上げるこの瞬間。もちろん僕も歌ったさ!
 
そして遂にフィナーレ。佐藤タイジは共演者全員の名前を呼び、「100%ソーラーで出来たってことをみんな忘れるなよ!帰ったら、家族に友達に会社の上司に『私達はできました』って伝えてください!」と観客に向けて熱いメッセージを伝えた後、最後にステージに残ったTHEATRE BROOKのメンバーと肩を組み、深々と客席に向けて一礼。佐藤タイジが抱いた希望の結晶、夢の「THE SOLAR BUDOKAN」はこうして感動的にその幕を閉じた。
 

 

◆THE SOLAR BUDOKAN 公式サイト
http://solarbudokan.com/
 
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◆佐藤タイジ 公式サイト
http://www.taijinho.com/
◆A 100% SOLARS 公式サイト
http://www.a100solars.com/
◆THEATRE BROOK 公式サイト
http://www.theatrebrook.com/
◆TAIJI at THE BONNET 公式サイト
http://www.the-bonnet.com/
◆THE SUNPAULO 公式サイト
http://www.sunpaulo.com/
◆インディーズ電力 公式サイト
http://www.indies-denryoku.com/
◆Candle JUNE 公式サイト
(「LOVE FOR NIPPON」)

http://www.lfn.jp/
◆Leyona 公式サイト
http://www.leyona.info/
◆和田唱(TRICERATOPS) 公式サイト
http://www.triceratops.net/
◆LOVE PSYCHEDELICO 公式サイト
http://www.lovepsychedelico.net/
◆加藤登紀子 公式サイト
http://www.tokiko.com/
◆Salyu 公式サイト
http://www.salyu.jp/
◆田中和将(GRAPEVINE) 公式サイト
http://www.grapevineonline.jp/
◆増子直純(怒髪天) 公式サイト
http://dohatsuten.jp/
◆浜崎貴司 公式サイト
http://hamazaki.org/
◆土屋公平 公式サイト
http://www.up-down.com/kohey/index.html
◆屋敷豪太 公式サイト
http://www.gota.com/
◆Char 公式サイト
http://www.zicca.net/
◆吉川晃司 公式サイト
http://www.kikkawa.com/
◆奧田民生 公式サイト
http://okudatamio.jp/
◆藤井フミヤ 公式サイト
http://www.fumiyafujii.net/
◆斉藤和義 公式サイト
http://www.kazuyoshi-saito.com/
◆仲井戸”CHABO”麗市 公式サイト
http://www.up-down.com/


 
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終わってみると、あっという間の4時間だった。素晴らしい演奏と演出、途中で電源が切れるなどのトラブルは一切なく、興奮と感動が間断無く続く夢のようなひとときだった。始終抑え目だった照明も幻想的な雰囲気を醸し出していて効果的だったし、何よりも佐藤タイジが言っていたように太陽エネルギーを通して鳴らされる音は素晴らしく良かった。個人的な演奏のハイライトタイムは多々あったが、僕はあのエンディング、武道館がありったけの愛で包まれた「Loving you」の大合唱の感動を忘れることができない。
 
そして前述の通り佐藤タイジが昨年11月のインタビュー時に「一番大事なのは、来てくれた人たちが『意識』を持ち帰ってくれることだ」と語っていたのを今一度思い出してほしい。あの夜「THE SOLAR BUDOKAN」に集まった人々がそれぞれ胸に込めて持ち帰った『意識』。それは時が経つに連れて様々な人を経て、やがて大きく膨らみ、今まで誰も成し得なかった新しい何かを実現させることができるのかもしれない。そう、「THE SOLAR BUDOKAN」が終演した時から、もう新しいストーリーは始まっている。
 
佐藤タイジはこれから「THE SOLAR BUDOKAN」を各地で続けていくことを明言している。様々な野外フェスを巻き込んで彼の『賛成運動』の輪を大きく広げて行くのかもしれない。そして、そのどこか、佐藤タイジとその仲間がギターを弾いて歌っている音楽と笑いが尽きない場所にきっといつか、あなたはたどり着き、空を見上げれば、そこには太陽が燦々と輝いているに違いない。

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【連載】ACTION 11 脱・無関心(THEATRE BROOK リハーサルを取材)
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【連載】ACTION 10 脱・無関心(佐藤タイジインタビュー 後篇)
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【連載】ACTION 09 脱・無関心(佐藤タイジインタビュー 前篇)
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