特集

TEXT:桂伸也 PHOTO:万年平男

本誌BEEASTが自信を持ってプッシュする太鼓判アーティストの特集!第13弾は、正統派のメタル・サウンドで次期ガールズ・メタル・シーンのリーダーポジションを狙う、DESTROSEをお届けします!
 
DESTROSEは近年急速な勢いでその人気を広げているガールズ・バンド勢力の中でも、その正統派ヘヴィ・メタル・スタイルで知名度を広げたバンド。BEEASTでも再三取り上げているガールズバンドの祭典、『WOMEN’S POWER』ではもはや常連であることは無論、トリを務めるほどの実力者。そんな彼女らが今更太鼓判を押されるなど、「遅過ぎる!!」と言われる方もおられるかもしれません。しかし昨年大幅なメンバーチェンジを成し遂げ、装いも新たに約一年でそのバンドとしての体制をガッチリと確立した彼女らは、この11月にニュー・シングル「Nostphilia」をリリース。サウンド面にも新しい風を取り入れ、今まさに新たなメタル・ヒロインへの階段を駆け上がろうとしています。
 
そこで今こそはと、BEEASTでは太鼓判を押すべく、彼女らの実態と新たなリリースに賭ける思い、そして未来への希望を彼女らに尋ねました。残念ながらメンバーの成美はこの日欠席しましたが、彼女らをよく知るメンバーに、先述の内容とも合わせて存分に語っていただきました。

 

DESTROSE
◆メンバーリスト:
Mina隊長(以下、Mina隊長または隊長: Guitar)、Marina(Vocal)、miho(Bass)、
Haruna(Drums)、成美(Guitar)、
 
「破壊の薔薇」という名前を元にネーミング、ギタリストMina隊長を中心に結成されたガールズHM/HRバンド。ツインリードギター、2バスドラムを駆使した妥協のないメタル・サウンドから、正統派メタルファン、ガールズ・ロックファンと幅広い音楽ファン層からの注目を浴びている。
2012年3月に現メンバー初となるシングル「Fenixx -to revive-」を発売し、オリコンインディーズ週間ランキング7位を獲得。HMV onlineでは週間シングル総合チャート5位、TOWER RECORDSではインディーズ週間チャート1位を記録。そして2012年11月には、新境地を開いたニューシングル「Nostphilia」をリリースする。

 
hana
 

1.憧れ、そして目標はSHOW-YA。少しでも近づければ。

 

—現メンバーでの活動で一年、その時々の思いの変化をおたずねしたいと思います。去年の9月、DESTROSEのオリジナルメンバーであるMina隊長以外のメンバーが脱退し、一度バンド活動を白紙に戻した状況だったかと思いますが、その頃に自身で思われたことをおうかがいできますでしょうか?一からまた活動をやり直すのは、不安と期待が入り交じった複雑な思いがあったと思いますが。

 
Mina隊長:確かに前のメンバーが抜けたときには、本当に一年くらい活動を休止して、また時期を改めて復活しようか、なんて消極的に考えたこともありました。その時すぐ活動再開、なんてなかなか。でも、まさにガールズ・ロックというムーヴメントが盛り上がる、あるいはアーティストによって盛り上げなければいけない時期だっていうことを改めて考えていて、今やるべきだって思ったんです。ただ、まさかこれほどすぐにメンバーが集まるとは思っていませんでしたが(笑)
 

—それから早くもメンバーが集まった時にはどう思われました?

 
Mina隊長:まあ、早く集まる分には特に。でも今までの曲で、新曲もそんなにない状態だったから、ワタワタしていたことは覚えていますね(笑)
 
Marina:でも、本当にタイミングってあるんだな、って思いました。トントンと決まっちゃったんですよ、特にmihoと私は早かったし。mihoは私が決まる一週間前くらいだったかな。そこからは本当にトントンと…
 
miho:うん、早かったね。
 

—なるほど。もともとみなさんはどのような経緯でバンドに入られたのでしょうか?

 
Marina:直接隊長とつながりがあるのは、音楽学校の後輩である成美だけで、他は知り合いの知り合いや、現事務所のつながりとか。私だけが知り合いを通さず、隊長のメンボに応募して参加したんです。募集内容にはDESTROSEっていう名前は出していなかったけど、内容から「これは絶対DESTROSEだ!」って分かっていました(笑)。ガールズバンドは初めてでしたが、やってみたいと思っていました。
 

—では逆に、バンドのネームバリューに対して「ここでやっていけるかな…」っていう不安よりも、敢えて「やってやるぞ」という意気込みのほうが強かったのでしょうか?

 
Marina:そうですね、不安はなかったと思います。新しいことをやれるから頑張るぞ!って。どうせならやったことがないことをやってみたかったし、私はもともとメタル好きだったから共通点もあるし。募集していた記事もとても前向きでした。「上を目指して頑張りたい、ついて来られない人はいいよ」って感じで。私もそんな気持ちでやりたかったし、一緒に同じ意思でやっていける人を探していたから、ここでガールズ・メタルをやろうと思いました。
 

mihoさんは、お声がかかっての参加ですね。

 
miho:そうです。現事務所の知り合いから連絡を頂いて。メタル・バンドをやりたくなって前のバンドを辞めたのですが、その後にこのバンドのお話をいただきました。タイミング的には本当に奇跡的でしたね。
 

—なるほど。Harunaさんはいかがでしょう?

 
Haruna:私はまだDESTROSEを知らなかったんです。東京に来て半年くらいだったし。
 

—では、そういう意味であまり先入観はなかったのでしょうか?

 
Haruna:そうですね。メタル・バンドがやりたくて、よくメタルのセッション・バンドはやっていましたが、タイミングがピッタリ合って良かったと思っています。
 

—根っからのメタル・ドラマーって感じですよね、ツーバスの印象が強いし、ツーバス命、って感じ(笑)

 
Haruna:そう、以前、地元のメタル・バンドを見て衝撃を受けてから、自分でもやってみたいと思ってツイン・ペダルを買ったんです。で、別のバンドをやっていたんですけど、ツインペダルを使ったメタル・バンドをやりたくて…自分のブログやページなんかにも「いつかはガールズ・メタルをやりたい」って書いていたら、こんな話が舞い込んじゃって(笑)凄くビックリしました。
 

—現メンバーで最後にDESTROSEに加入したのは成美さんですが、加入されたのはいつぐらいでしたでしょうか?

 
Marina:前回シングルリリースのツアーファイナルだから、今年の6月1日です。それ以前にもサポートで参加してもらっていましたが、その日に正式加入を発表しました。
 

—メンバーが固まりほぼ一年活動を続けた現在、バンドの方向として今はもう迷いはない感じですか?

 
Marina:う~ん、特にはないと思いますね。あまり特別普段そういうことを話すこともないけど、きっと同じものを見てやってるんだっていうことは、それぞれが出す音からも感じるし。もっと向上していきたいと思っていますし、そういう思いをみんな同じように持っているんじゃないかと感じています。
 

—このシーンで活躍する中で思われていることを語っていただければと思うのですが、たとえばこのシーンの中でみなさんがライバルと思っている対象ってありますか?

 
Marina:それはやっぱりDESTROSE自身だと思っています。たとえば以前のイメージもありますが、それをもっと今のカラーで塗り替えていきたいし、その意味でやっぱりDESTROSEこそがライバルだと思っています。従来のDESTROSEを超えたい。ファンにはいろんな好みがあると思いますが、「今迄のイメージが良かった」と思われているファンの方にも、気に入って好きになってもらいたいですし。一番難しいところだとは思いますけどね。オリジナルメンバーは隊長だけで、みんな新しいメンバーだから、そこをどう塗り替えていくか。あと、ライバルではないけどやっぱりSHOW-YAは憧れです。あの位置を目指したいという思いはあります。もともとDESTROSE隊長SHOW-YAに憧れて作ったという経緯もありますし、いっぱいライブを見たりして勉強させていただいているところもあります。
 

—今年の頭に、「WOMEN’S POWER 20th Special」でSHOW-YAとも競演されましたが、感想はいかがでしょうか?

 
Marina:いや~私、感動して泣いちゃったんですよ(笑)。打ち上げに出演されたみなさんの殆どが参加されたのですが、終わった瞬間にヴワーって(笑)。やっぱり寺田恵子さんは憧れでしたし。ステージを2階から見ていましたが、凄く感動しましたね。
 
Mina隊長:私も昔、SHOW-YAのコピーをやっていて、いつか同じステージに立てたら…って思っていました。運が良かったんじゃないか、っていうのは正直ありましたけど、それでもまさか一緒にできる日が来るとは…って思いながら、見ていました。
 

—でも、いつかはあの位置まで行きたいっていう思いもあるのではないでしょうか?

 
Mina隊長:そうですね。まずはいつかO-WESTでワンマンとか(笑)。徐々に目標を上げて、少しでも近づいていければとは思っています。
 
Marina:メンバーを一新して、復活ライブで前年末に出演した「WOMEN’S POWER 2011 」もO-WESTだったし、あのライブもO-WESTだったから、特別な思いはありますね。
 

—ワンマン・ライブはまだやられていないのでしょうか?

 
Mina隊長:そうですね。自分達のファンだけでなく、他のバンドのファンにもライブを見てもらいたいと思って、今まではワザとワンマンをやらない、という考えもあって。もっと知らない人にも多く見てもらって、興味を持ってもらいたいと思っているんです。でも来年はアルバムを出して、やりたいですね。
 

—そうですね。確かにファンからすると、「もうそろそろワンマンを見られてもいいんじゃないか」って、思われている方も多いかと思いますし。

 
Marina:逆に来年やらなかったら、もうダメだと思うんです。マイペースにやっているだけでなく、今折角意志が強いメンバーが集まっているので、来年こそはやるべきだと思っています。
 

2.個性的なメンバー。これぞDESTROSEの正体!?

 

—バンドとして固まって約1年、お互いをどう思っているかをお聞かせいただければと思います、「DESTROSEってどういうバンドなのか?」を教えてもらう意味で。まず、Mina隊長はいかがでしょう?音楽的な面や、人間的な面を含めてメンバーさんはどのようなイメージをもたれているのでしょうか?

 
Marina:実は、最初はちょっと不思議ちゃんだと思っていました(笑)。何かそれ程口数が多いわけでもないし。でもなんとなく最近分かってきましたが、喋らないけどプレイをやることで、やりたいことを見せるというか。結構器用で何でもできるので、多彩な感性を持っていますね。でも喋らないから不思議で。最初は本当に何を考えているのか全然分からなかったけど、メタルが大好きで「どうやったらみんなにメタルを聴いてもらえるか?」って一生懸命考えているのが凄く分かるんです。
 
miho:不思議ちゃんっていうところは同意見(笑)。確かに喋ることは少ないからとっつきにくいと思われがちかもしれないけど、猫みたいな感じかな、って(笑)長く付き合っていると「あっ、隊長可愛い!」って思うことがあるんです、そんな瞬間が結構あって(笑)。
 
Marina:荷物運び用のキャリーってあるじゃないですか?あれに交通安全のお守りをつけていて。「マジ!?超天然!?」って思いました(笑)
 
miho:「確かに車だけどね…」みたいな(笑)
 
Marina:なかなかそういう発想がないから、隊長がいないときに3人が楽屋でそれを見つけて大爆笑していたんです、「カワイイね、これ!」って(笑)あれはかなり萌えましたね。超ギャップ萌えというか。
 

—いろいろ多彩な面があるのは、芸術家肌というところもあるのでしょうか?

 
Marina:確かにそれはあると思いますね。
 

mihoさんのほうはいかがでしょうか?

 
Mina隊長:オタクなんですよ(笑)楽屋に入ると超オタクですね。
 

—:それはプレイにも反映されている感じですか?

 
Marina:いや、プレイはどちらかというと明るくて華やかな印象なので、あまりオタクっていう印象はむしろないのですが…何か話していると、例えがいちいち何かのゲームのキャラクターだったり(笑)
 
Mina隊長:キャリーについているのはジョジョ(漫画「ジョジョの奇妙な冒険」に登場するキャラクター)だしね(笑)
 
miho:Harunaちゃんとキャリーがお揃いだから、区別をつけるためですよ(笑)
 

—なるほど、それなら確かにジョジョは必要ですよね(笑)

 
Marina:あと、デザインは何でも水玉にすればいいと思ってたり(笑)結構服装がHarunaちゃんと被ったりすることがあるんですよ。
 

—Harunaさんとつながりが強い印象があるのでしょうか?そういう面は結構プレイに現れますか?ドラマーとベーシストという立場で相性がいいとか…

 
Marina:そうですね。結構音楽的な趣味としてカッコいいものが二人とも好きだし、反面可愛いものが好きなところにも共通するところがあります。音的にはカッコいい、でもパフォーマンス的には女の子らしい可愛いところがあって、そういう意味では二人には共通するところがあると思っています。
 
miho:あと、食べるのが好きなところもね(笑)。二人だけバクバクとよく食べているし(笑)
 

—:逆にこの二人が違うなあ、って思うところはありますか?

 
Marina:そうですね…髪の色くらいですかね(笑)
 
Mina隊長:あとはオタクと、オタクじゃないっていうことくらいで(笑)
 

—当人の意識としてはどうでしょう?お互いをどう見ているのかは?

 
miho:そうですね。Harunaちゃんは成長している感じが凄く感じられるので、一緒にやっていて凄く楽しいですね。それほど意識しているというわけでもないですけどね。
 
Marina:周りから見ていると、自然な感じはします。私達はもともと学校が一緒だったとか、そんな共通点があったわけじゃないけど、それぞれ別の境遇から集まってきたわりには、一緒にいても自然な感じがします。
 
miho:車での移動中に、かかっている音楽に二人で「えっ、これ何?」とか言い合ったり、面白い歌詞がいきなり出てくると二人でキャッキャと笑いあったりね(笑)
 

—なるほど。では、Harunaさんはいかがでしょう?

 
Marina:いやもう、最初は「えっ、この子がツーバスを踏むの?」っていうくらい(笑)全然想像がつかなかったですね。だから本当にギャップ萌え。印象として一番強いのは、彼女のトレードマークともいえるあの星のシンバル(笑)発想が他の子とは違うんじゃないかって思っています。まだいろいろ試作品を作っているらしいですけど(笑)
 

—あれはいつから使われているのでしょうか?実際に叩くと鳴る?

 
Haruna:いや、鳴らないですよ(笑)。いつだったかな?数年前に人から貰って。ドラマーってスティック回しがカッコいいけど、あれに対抗しようと思いまして(笑)
 
Mina隊長:私もそうだとよく言われますが、Harunaちゃんはメタルっぽく見えないのに、メタルをやっているというところが面白くて(笑)。mihoちゃんは見た目でメタル好きだっていうのはなんとなく分かるけど(笑)
 

—では、Marinaさんはいかがでしょう?

 
Mina隊長:わりと男っぽく見られることがあるけど、実は女の子なんだなって思うことがあります、虫がダメなところとか(笑)
 
Marina:それは隊長のほうがおかしいんだよ!、虫が平気なんて(笑)。ヴィジュアルと音が嫌いなんですよね、羽音が聴こえるもの、セミとか(笑)
 

—何かムードメーカー的な要素が強いですね…

 
Mina隊長:そうですね。いやもう、このヴォーカリストで良かったと思っています(笑)
 
miho:私はほぼ一緒の時期にDESTROSEに加入しましたが、第一印象は凄く怖い人で(笑)。物事をはっきり言う子だな~って。でも一緒にいるととても面白い子で、たまにネタに走るところもあって、掘ればいろんなものが出てくる子なんです(笑)
 
Haruna:意外に涙もろいところもありますしね(笑)
 
Marina:私は全然意外だと思ってなくて、「どう見ても涙もろいだろ!?」って思っていますが(笑)
 

—結構感受性が高い感じなのでしょうか?

 
Marina:そうかもしれませんね。好き嫌いもはっきりしているし。
 

—では、最後に成美さんはいかがでしょう?

 
Marina:成美ちゃんは持っているブランドなんかはカッコいいものがある反面、結構ポワ~ンとしてて、隊長とタイプは違うけど、ユルくて不思議ちゃんな感じかな(笑)DESTROSEとしてはそれほどというイメージがあるかもしれないけど、普段は結構ユルい感じです(笑)
 

—ギタリストMina隊長から見て、成美さんにはどのようなイメージを持たれていますか?

 
Mina隊長:そうですね…入った当初からわりとリズムをかっちり弾いてくれる子だなって思っていました。だから今はどちらかというと私がリードで、成美ちゃんがサイドという割り振りです。でも、もっといろんなことをできるという可能性も感じています。だから時々は私がソロパートを弾いているところを任せることも、徐々に彼女ができる部分を増やして、いずれはツイン・リード的な存在になってほしいと思っています。本人にもリードを弾きたいっていう意志はあるみたいなので。
 

3.新しいDESTROSEに乞うご期待!DESTROSEをもっとみんなに愛してもらい!

 

—新しいシングルについて教えていただけますか?まずはタイトルですが…

 
Marina:「Nostphilia」(読み:ノストフィリア)。これは造語なのですが、「過去を懐かしむ」って言う意味のNostalgiaと、愛を示すPhiliaの、二つの言葉を合わせました。
前作の「Fenixx」も、不死鳥を表すPhoenixのつづりを変えた造語ですが、その通り「不死鳥の如くよみがえる」という意味を込めてつけました。震災に影響を受けて作った曲でもあり、もう一度みんなで復活するんだっていう思いを掲げて。そのタイトルからして前向きなテーマで、今回はそれにつなげてこのナンバーを作ろうとしたけど、「ただひたすら前だけを見て歩いていくのは難しい」、口で言うのは簡単だけど私は絶対できない、と思っているんです。きっと懐かしい過去とか、自分の中で美しい記憶になっているものも支えになっているからこそ前に歩いていける、だから未来を見ているだけじゃなくて、過去を抱いてでも前に歩いていこう、そして最後には明るい気持ちに落ち着く、そんな内容を考えてみました。
 

—では、タイトルにある過去という後ろ向きのイメージと、内容としては前に向くという方向と、相反した情景が同居していると?

 
Marina:そうですね。反しているけど、私の中でそういうものを哲学的な思いとしてずっと持っていました。きっと私にも過去を振り返るときはあって、その時今の私は頑張っていて、それが未来の私にとって励みになるように、今を一生懸命生きて生きたいっていう思いがあって。だからこそ私は今、歌っているんですけどね。
 

—2曲目の「Sword of Avendger」は、いかにもメタル的なタイトルですね。

 
Marina:そうですね。歌詞もどちらかというと女の情念じゃないけど、負のオーラのようなものが漂っているというか(笑)
 

—Swordというところが、ちょっと強気なところを表しているのでしょうか?

 
Marina:そうです(笑)。何か憎いとか、恨めしいという気持ちが湧いたときに、誰に刃を向けるのか?っていうところから始まっているんです。で、最初はやっぱり恨めしいと思わされた相手に向けるだろうと。でも、それじゃいつまでたっても前に進めないと思うんです。だから「あいつを見返してやりたいから強くなりたい」と…。刃っていうのは自分の気持ちの象徴なんだけど、自分の気持ちを超えていくには、自分と戦わなければいけないということを示しています。
 

—そういう意味では、やはり前に向く気持ちを表したものだということですね。

 
Marina:そうですね。負の意思と前向きな思いとか、そういう相反する言葉を使って、反対のことを表現するのが好きで、とても拘っているところはあります。
 

—なるほど。今までDESTROSEの曲はMina隊長が作られていましたが、今回初めてMarinaさんが2曲とも作られたのは、今後DESTROSEを変えていきたいと思うところがあるからというところでしょうか?

 
Mina隊長:そうですね。変えていきたいという気持ちはあります。
 
miho:今までのDESTROSEとは明らかにやっていても変わったなと思うところはありました。作った人が違うので当然ですが。でもずっと自分達の世界観が広がったと思いましたし、結果的にそれは良かったと思っていますね。
 

—ラストの「Heart’s Grave」は、Mina隊長が作られた曲だけあってまさにDESTROSEの王道、という感じのサウンドですよね。詞もMina隊長が書かれたのですか?

 
Mina隊長:そうですね、詞も。曲自体は結構以前からあったものなんです。でもちょっとアレンジを加えてリリースしました。
 

—それは、Marinaさんに少し対抗意識もあってか(笑)

 
Mina隊長:いやいや、とんでもない!(笑)むしろ今回は私の曲が無しでもいいかなって思っていたくらいなんですが、私の曲を待っている方もいるかな、なんて(笑)
 

—前作のシングル・リリースから何か曲作りや、バンドの姿勢で変わった面はありますか?

 
Marina:ありますね。DESTROSEらしさって何だろう?ってずっと思っていて、それを追求しつつもいろんな新しいところを見せていくことも大事かなと。だから新しいところもドンドンチャレンジしていきたいけど、その中でDESTROSEらしさを見せていくのも常にみんなのテーマで、それらを考える時間はとても多くなりましたね、以前に比べて。前はとにかく新しいDESTROSEを見せることがテーマだったけど、今はそこからどう進んでいくのか?そしてDESTROSEの良いところを残しつつ新しいことをどう薦めていくのか?ということを考えるのが、凄く大きく変わったところだと思っています。
 

—このシングルに続けて、次は待望のアルバムですかね?制作に向けて何か方向性を考えられているところがあればうかがえればと思うのですが…

 
Marina:アルバムはまだ考え中、話し中ですね。必ずリリースすることは決めていますが。
 

—その中で、他メンバーの作曲はいかがでしょうか?

 
Marina:今のところまだそこまでは、とは思っていますが…でも基本的に曲のクレジットはありつつも各パートはそれぞれで考えてやっているし、その意味では現状でもみんなで作っている格好ではあります。
 
miho:でも今後は、それもやっていきたいと思っています。やる気は十分!(笑)
 
Marina:まずアルバムは、DESTROSEらしさプラスとして、新しい面が出せるものにしていく方向ですね。新しいDESTROSEに乞うご期待!という感じですね。
 

—なるほど。では最後に、個人的にもバンド的にも今後の意気込みを語っていただければと思います。

 
Marina:DESTROSEをもっとみんなに愛してもらいたいとずっと思いながら活動し続けて一年過ぎたけど、それは今も、これからも変わりません。今回出るシングルも今DESTROSEを好きでいてくれる人はもちろん、これから好きになってくれるであろう人にもベストの形で届けたいと思った結果にできたシングルなので、本当に自信作です。次はさらにそれを超えるようなアルバムを作っていきたいと思いますので、見守ってもらえればと思います。合わせて、是非ライブに遊びに来てもらいたいですね。私達はライブバンドだと思っているので、ライブに来て、一緒に拳を振り上げてもらいたいと思います。
 
Mina隊長:今度の音源もそうですが、DESTROSEはライブでカッコいい!と思ってもらえることを目標にしているし、これからライブでもドンドン新しいことに挑戦していきたいと思っているので、是非ライブに来てください!
 
miho:いっぱい見てもらいたいですね。本当にいろんなことに挑戦しているので、それについてきてほしいと思います。
 
Haruna:星のシンバルを増やしたい、なんて(笑)。技術もパフォーマンスも向上させたいし、もっと頑張っていきたいと思いますね。
 
Marina:Harunaちゃんはプレイを楽しむ、ということを一番心がけているんです。バンドの中でも一番笑顔も多いし(笑)
 
Haruna:普通がいやなんです。目立ちたがり屋じゃないんですけど、でもちょっとだけ目立てたらな~なんて(笑)
 
hana
 
インタビューの後、成美からもメッセージが届きました、「一緒にライブを楽しみましょう!」と。激しくワイルドなサウンドと、女性ならではのルックス。その両方を楽しめる華麗なパフォーマンスは、彼女らが皆口を揃えていうとおり、ライブ・バンドであるからこそといえるでしょう。元々洗練された正統派のヘヴィ・メタルサウンドを信条としていた彼女らは、抜群の布陣を構成したことで、そのライブでのパフォーマンスはさらに迫力を増しており、辛口嗜好のヘヴィ・メタル・ファンにも一度は是非観ていただきたいと思います。
 
なかなかメンバーが定着せず苦難の道を歩いたDESTROSEですが、今の彼女らをつなぐ強い結束は、Marinaが新曲について語った、「前だけを見て歩くのは難しい」という思いに表されているようにも見えました。たとえばスターダムを目指すロッカー達、彼らには表で見える以上の様々な困難が存在しています。そこで強い思いだけを押し通すことは出来ない、そのことを理解しお互いの結束を固めた彼女らのつながりは、サウンドやパフォーマンスから見える印象以上に強いようにも感じます。
 
ガールズというイメージやヘヴィ・メタルというカテゴリを越えて、DESTROSEらしさというスタイルをストイックに追求する彼女ら。その意味ではまだスタートラインに立ったばかりですが、そのプレッシャーを打ち破ろうとする強い姿勢が、今の彼女らには見られます。果たして今後、DESTROSEはどのように進化していくのか?その動向には要注目です!
 


DESTROSE New Single「Nostphilia」
発売日:2012年11月14日
DESR-0002/1,365円(税込)
CD収録曲:
M01.Nostphilia
M02.Sword of Avenger
M03.Heart’s Grave
M04.Nostphilia (Instrumental)


 

【ライブ情報】
DESTROSE New Single「Nostphilia」 発売記念3マン!
11月18日(日) 目黒 Live Station
w/ hibiki Session 「Fox sound lab.」 / GLANZ (GUEST)
 
ANGRY FROG REBIRTH 主催 『激(げき)と言う名の秋』
11月22日(木) 新宿LIVE FREAK
w/ No Limited Spiral(大阪) / ブラックビリー/ FxSxT / still the old days / ANGRY FROG REBIRTH
 
「ヒップ☆アタック☆パニック!!」
12月4日(火) 渋谷Star Lounge
w/ IKEMEN / 他
 
「Women’s Power Special 2012」
12月18日(火) 渋谷O-WEST
w / exist†trace / CREA / Mary’s Blood / FullMooN / Guest : Cyntia
 
【オフィシャルサイト】
http://destrose.net/

 



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