コラム
ニューロティカの「今月は俺がロックバカ!」
ニューロティカ
高校の同級生、アツシと修豚(しゅうとん)が、1984年1月NEWROTEeKAを結成。インディーバンドとしては異例の読売ホール、渋谷公 会堂でのワンマンライブを満員にした彼らは、1990年6月、満を持して日本コロムビアより、シングル「ア・イ・キ・タ」でメジャーデビ ュー。結成以来30年、メンバーチェンジを繰り返しながらも、メジャー、インディー問わず他の誰も真似することの出来ないロックをやり 続け、これまでに発表したCDなどの音源は30を超え、ライブ本数は1700回を数える、新宿ロフトの出演回数は断トツの歴代1位であり、 今もなお物凄い勢いで走り続けている日本を代表するロックバンドである。そして、4月18日から、バンドのフロントマンでボーカルのア ツシを追ったドキュメンタリー映画「あっちゃん」の公開を控えている。

10突目「いろんなベースでGO!GO!GO!」


NRs
 
10突目にまたまた回ってまいりました、三度目の登場は今年50歳のベースのカタルです。

こちらのコラムでは2突目に「80年代の機材でGO!GO!GO!」として “子供の頃に欲しかった機材を大人になってからやっと入手して悦に入ってる”的な事を書いて、入手したベースやギターを喜々としてご紹介。そしてその後にはパンクロックマガジン「Bollocks」の2015年21号で現在ニューロティカspudで使用してるベースたちを紹介しました(探して読んでね!)。特に好評だというウワサはボクの耳には入ってきませんが、何しろ書いてるボク的には大好評!

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って事でなんだか最近は機材の紹介が続いてるんで、今回もそのイキオイのまま倉庫の整理も兼ねて思い切って“普段は倉庫に保管してあってなかなか出番は無いけど、とても大事にしてる愛すべきベースたち”をまさかのお蔵出し!軽くメンテしながら写真を撮ったのでそれらをドーンとご紹介いたします。

まずはこのベース!「ナビゲーターのジャズベース」!!
約30年前のハタチくらいなカタル青年は、当時「THE LOODS」というパンクバンドで活動中。使用してたベースは、イシバシ楽器オリジナルのジャズベースのカドを削ぎ落としたようなシャープなシェイプな超カッコイイベース。これは当時アルバムをプロデュースしてくれてた「P-MODEL」の平沢進さんが、元々ナチュラルっぽい色だったベースの指板以外をシルバーに塗装、それを当時P-MODELのベーシストだった菊池さんが使ってた物。その菊池さんの脱退により使われなくなったベースを僕が安く譲り受けて使ってました。

とにかくそのシルバーで鋭角的なボディシェイプがお気に入りで、「マシンガンベース」と自ら名付け極限まで下に下げてガリガリ弾いてました。ピックアップが当時はまだ珍しかったP/J仕様なため結構ブリブリなトレブリーサウンドで、パンキッシュなバンドにはピッタリ。って事で大事に使わなくちゃいけないベースだったのに、若くてバカだったハタチのカタルはライブでコーフンしてそのベースを放り投げちゃいました。

そして落ちた際の当たり所が悪くてネックがバキっと折れちゃいました。若気の至りとはいえ何という事をしてしまったんでしょう。タイムマシーンが発明されたらまずその時に戻って投げたベースを受け止めてグーで殴ってやりに行きたいです。そして次回のライブで使うベースが無くなってしまった僕は泣きながら御茶ノ水の楽器店街に向かいます。そしてある中古楽器店で出合ったのがこの「ナビゲーターのジャズベース」。

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ピックガードがミラー仕様でビカビカ、しかもマッチングヘッドでもう僕の好みのタイプにピッタリ。定価13万円の新古品がなんと半額の6万5千円(たぶん)!6回払いのローンで購入して次のライブから早速使用。それからTHE LOODSが解散するまでの3~4年はこのベースしか持ってませんでした。現在はピックアップをEMGに、ブリッジもバダス2に付け替えてパワーアップ。今でもガンズのカバーバンド「シルバーロープス」のライブで使用してるし、セッションの場にはこのベースを持って行くことが多いという現役バリバリなベースです。ヤッパリこの時期の国産モノはイイって事でしょうね~。

次は「Vally Arts の白いベース」!!
その後24歳くらいの頃にTHE LOODSが解散。そこのギタリストだった鈴木さんが作ったバンド「HELLOWS」に加入する事になり、新たなベースが欲しくなったカタルはまた御茶ノ水に向かいました。その時には欲しいベースのイメージが「P/J仕様で最初からもうEMGが付いてるもの」に決まってました。理由は解散ライブの時に友人から借りてサブとして使ったベースにEMGが付いてて凄く音が良かったから。それにマシンガンベースのようにP/J仕様なら間違いないって事だったんでしょう。

そんなベースを探し求めて街中隈なく歩きまわりましたが、理想のベースは見つからず、諦めてカタログを集めて帰ろうとした最後の店のイシバシ楽器で聞いたことのない「バレイアーツ」というメーカーのカタログを発見。なんか知らないけどアメリカのメーカーなの?スティーブ・ルカサーの写真が載ってるし。って見てみたらそこにこのベースを発見!

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なにコレ~!?全部真っ白(写真の現在ではもうスッカリ塗装も黄ばんでますが当時は真っ白!)で超カッコイイし、なにしろ最初からEMGだしP/Jだしで条件にピッタリでサイコーじゃんか!・・・でも価格はまさかの20万超え。こりゃあ高額だねぇ・・・って思いつつ店員さんに「このベースは置いてありますか?」って聞いてみたら、「お取り寄せ品になります」って回答。購入が決定しないと取り寄せられないって言われても、こんな高額なもの・・・しかも楽器を実物を見もせず試奏もせず買えますか~?って当たり前のことを思いつつも写真だけで完全に一目惚れなカタルはちょっとだけ悩んでナゼか購入を決意。

その場で24回払いのローン契約をするという暴挙。そして数週間後にアメリカから届いたというんで引き取りに行きましたが、とりあえず持ってみてビックリ・・・超重いんですけど~!?なんでこんなに重いの~?でも重いのは高級品な証拠??ってムリヤリ自分を納得させようとするしかなく、ソフトケースで背負っても肩に食い込んでくるほどに重たいベースを、何だコレ!?なんでこんなに重いんだよ!?・・・って思いながら電車で持ち帰りました。でもヤッパリ音はすごく良かったし、プリアンプ内臓で9V電池を2個使用するだけあってかなりのハイパワー!重量以外は大満足なベースでした。当時はまだ若さ溢れてたカタルですのでライブでも重さに慣れてガンガン弾いてました。10数年前のニューロティカのレコーディングで使ったりしもしてます。

でも去年久しぶりにケースから出してみたら、ネックがビックリするほど曲がってて尋常じゃないほどに弦高が高くなってて大ショック。近所のギター整体師の方に金槌でガンガン叩いてもらって曲がってるのは直りましたが、それでもブリッジを一番下げてもまだ弦高が結構高いというトホホな状態。こりゃブリッジの下をザクってブリッジごと下げないと弾けるようにはならないのかしら?って事で今は倉庫で眠ってますが、いつかはメンテナンス(大修理?)して使いたいベースです。

3本目は「warwick streamer stage1」!!
その3~4年後にカタルが気になってたのが、その頃雑誌でよく見かけた「warwick」のベース。かなり良いベースらしいけど、ドイツ製で価格はなんと30万超え!そんなの夢のまた夢だよね~って感じでしたが、何かのついでに立寄った御茶ノ水で偶然の発見!憧れの“streamer stage1”のまだ新しい状態な中古品がなんと16万円!・・・ってそれでも十分高額な訳ですが、思わず試奏させてもらったら、やっぱり超イイんだよね~。ハンパなくイイ感じな訳ですよ~。ああああ、どうしよう~ってまた悩んじゃった訳ですが、コレを買わずに帰っちゃって後悔してまた来た時にはもう売れちゃってるよね?って事でまたその場でローン契約。今度は12回払いでその日に持って帰っちゃいました。相変わらずな無計画っぷりですわ。

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でもこのベースはホントに大当たり!ライブでもレコーディングでも安定感抜群でサイコーな1本。「HELLOWS」のライブはずっとコレだったし、その後のニューロティカでレコーディングした曲の7割以上もコレで弾いてます。あの時期に製造されたのこのモデルを買っておいてホントに良かったと思ってます。絶対に手放せないベースですね。

そして番外編はこのベース「TOKAI のタルボベース」!!
あのアルミボディのタルボですよ!「ナビゲーターのジャズベース」を弾いてた頃に話は戻りますが、平沢さんが当時発売されたばかりのTOKAIタルボギターのモニターをされてて、その関係でタルボベースが安く買えるから使ってみる?って話をいただいたんですが、安く買えると言っても数万円はする訳ですよ。当時の僕はローンで買い物は出来ても現金は持ってないバイト暮らしの極貧青年ですから買えませんでした。

そしてその後すぐ製造中止になって市場から姿を消したタルボベースですが、しばらくすると製造本数が少なかったのか中古市場で値段が高騰。また欲しいと思った時にはプレミア価格で手の届かない存在になってました。そんなタルボが2000年代の初め頃にまさかの復刻!オリジナルよりは簡素な作りみたいだけど、あのタルボがまた売り出されて、しかも僕がモニター契約してる神田商会が取り扱いを行うって言うじゃありませんか!って事で狂喜乱舞して発売直後にピカピカのアルミむき出しボディのやつを大至急ゲット!

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ヤッパリこのタルボってば超カッコイイよ~!って大喜びした訳ですが、ルックスは最高ですけどサウンドの方も個性的。オリジナルの独特なピックアップのせいか、なんだか僕のお好みのサウンドとはちょっと違う音が出てますよ~。ロティカのライブで使うのはキビしいかな~。って事で悩んだんですが、そこはやっぱり楽器ですから飾っておくよりは使ってナンボでしょ?って決意して神田商会にお願いして大改造。独特なピックアップのレイアウトをゴッソリ変更。ピックガードまで手製で作ってもらってEMGのP/J仕様にしてもらっちゃいました。コレはもう僕だけの世界で一本のP/Jタルボ!リハーサルスタジオで音出してみてもコレならイケる!って事でライブで使用!・・・してみたら、なんだかヤッパリ音が違うんですよ~。普段使ってるグレコのミラージュ(「Bollocks」参照)と同じピックアップなのにぜんぜん違うんですよ~。やっぱりアルミのボディってのがそうさせるんでしょうか?こりゃもうちょっと改良が必要ですな~ってしばらくお蔵入り。

そして数が月して梅雨が終わった頃に久しぶりに倉庫のケースから出してみて超ビックリ!ピカピカだったアルミボディに緑色のカビがビッシリ!!慌てて磨いたけど完全には取れないし水垢みたいに白い塩吹いたみたいなのが随所にこびり付いてるよー!って神田商会にも持って行ったけど、もう全然ムリで為す術なし。むき出しのアルミってこういう事になる訳なのね。思えば最初に色で悩んだ時に一時は黒に塗装されてるヤツにしようかと思ったけど、せっかくのアルミボディだからヤッパリむき出しだよなーってこのタイプにしたのでした。コレが失敗だったよね。かなりのショックでした。つーかメンテしないで仕舞いっぱなしにしてた自分が悪いんですけど~。その後は6年くらい前のspud初ライブの時に一度だけコレを使いました。現在もたまに出しては磨いてますが水垢みたいなのはいつまでも取れません。

そんなこんなで倉庫のベースを紹介させていただきました。今回も自分的には大満足!このキモチ、読者の皆さんには伝わるでしょうか(笑)?

今年32周年のニューロティカは相も変わらず楽しい企画がテンコ盛り!ライブ会場でお会いしましょう!!


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ニューロティカライブスケジュール
2016年04月02日(土)札幌 Space Art Studio
2016年04月03日(日)札幌 Space Art Studio
2016年04月09日(土)中津川DJANGO
2016年04月16日(土)秩父ladderladder
2016年04月23日(土)心斎橋KING COBRA
2016年04月24日(日)大須UNLIMITS
2016年04月29日(金)水戸LIGHT HOUSE
2016年05月01日(日)KAPPUNK
2016年05月05日(木)高円寺ShowBoat
2016年05月14日(土)名古屋CLUB UPSET
2016年05月15日(日)神戸 太陽と虎
2016年05月21日(土)仙台FLYING SON
2016年05月22日(日)福島アウトライン
2016年05月28日(土)大阪アメリカ村 DROP
2016年05月29日(日)徳島CROWBER
2016年06月05日(日)新宿ロフト
2016年06月11日(土)岡山 ペパーランド
2016年06月12日(日)岩国ロックカントリー



 
ニューロティカ Official Website:
http://newroteka.com/
 
☆映画「あっちゃん~ディレクターズカット版~」DVD発売中!
 
BEEAST【NEWS】映画『あっちゃん』インタビュー
(ニューロティカ結成30周年記念ドキュメンタリー)
http://www.beeast69.com/news/rockinfo/125868
 
 
 
 
 
 


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