コラム
なつきのロック解体新書
伊佐なつき
北海道帯広市出身。SHERBETSの福士久美子、外村公敏を擁するTHE HiPPYのギターボーカルとしての活動と平行して、ソロ活動を展開。 THE HiPPY脱退後は、本格的にソロアーティストとして、オリジナリティー溢れる個性的な楽曲で弾き語りを中心に活動を行う。 “七色の声”を使い分ける独特のヴォーカルスタイルとスタイリッシュなパフォーマンスに定評がある。
伊佐なつきオフィシャルサイト
http://www.isanatsuki.com

第七回 「幸せとはリズムに添い寝することだ」


なつきのロック解体新書第7回目。

6月18日にMASSAのライブを観に行ってきました!

7a-1

会場は公園通りクラシックス。
東京山手教会下の元「ジァンジァン」だった場所。
田舎育ちの私にとっては憧れの場所であり、聖地のような
ところでもありました。

先日対バンさせていただいたヒカシューのドラマー、
佐藤正治さんがヴォーカルをされるという「MASSA
というバンド、期待に胸膨らませて観に行かせていただいたわけですが、

ステージに現れたのは、ドラム・ヴォーカル佐藤正治さん!
ヴァイオリンの太田惠資さん(なんとカルメンマキ・バンドでもお目にかかっている!)がいて、キーボードは細井豊さん!!

このメンバー贅沢すぎる!!

そして期待を裏切らない、この3人の繰り出す世界が始まって。

一発目のインプロからハートをわしづかみにされました。
正治さんの多国籍なドラムから放たれる雄弁なリズム!
細井さんの繊細で温かく時に大胆に肌を打つピアノ!
太田さんの逞しくどこまでも視野が広がるバイオリン!

しかもこの3名はそれぞれに素晴らしい声!!!

確実に癖になる。
だって超心地よいリズムに
独特の中性的で、スパイシーな声が乗るんですよ。

美味しすぎる!!
すみません!こんなに贅沢しちゃっていいんですか!!
はやく、おかわりをください!!

ってところで、

「まあまあ、落ち着いて」笑
とばかりに正治さんのゆるいMCが入る。

会場がなんとも言えない
ほっとしたような。
幸福感に包まれ、
そしてまた、次の演奏に入ると、新たな音の世界に包まれていく。

これを繰り返されてみてくださいよ。笑
たまんないですよね。

八月の雨
みつけた時間
APOLOGY 2005
Listen

が特に心に残っていますが、
歌詞のある曲は
ほんとうにシンプルな言葉が乗っていて、
風のように、ふわっと身体をなでながら浸透していきます。

振り返るともう風はいないのだけど。

でも安心してください。
必ず温かいイメージが心に残ります。

と。
書いていて、なんだか確実にはまっている自分に気づく。笑

でもほんとなの。
一度体験してみてください。
この伝えたい感じがわかるから。

そしてね、本編の最後
Listenという曲で、手を真っ赤にしながらシンバルを打つ
正治さんの、その姿を見つめていたときに

そうか、3人は全員でドラムをやっているのか。
これは一つのリズムの塊 なのかもしれない。

そう思ったんですよね。

その時ふっと頭に蘇ったのが
今回のタイトルにした「幸せとはリズムに添い寝することだ」
という言葉でした。

この言葉はある場所のトイレの壁に書いてあったもの。
作者は不明。

でも不思議ですね。

この夜の事をカードにするなら
もっともしっくりいく言葉なのでした。

さて、
MASSA」は、このあと、

7月12日(日) 四国【高松オリーブホール
7月13日(月) 兵庫【神戸チキンジョージ
7月14日(火) 近畿【和歌山OLD TIME

とツアーに出るそうです!

そしてなんと!
8月5日に東京に戻ってきます!

もちろん私はアディクトだから行きますよ。笑
みなさんも是非!


 
ということで、
今回の格言はもちろんこの3名

7a-2まずはこの方、佐藤正治さん!

正治さんは現在、ヒカシュー黒やぎ白やぎ僕らのしぜんの冒険鳳圖ハリウサギなどでもご活躍中です。格言も体を表してらっしゃる。さすがです。

アルバム MASSA ll/MASSA 発売中!
http://www.shop-online.jp/okmassa/
 
 
 
 
 
 
 
7a-3続いて細井豊さん!

1973年結成以来、途切れることなく続いている名古屋が誇る日本最古のバンド「センチメンタル・シティ・ロマンス」のオリジナルメンバー。

今まさに!ユニバーサルから過去の8タイトルが同時に再発売されています!!
http://www.clinck.co.jp/merurido/catalogue.php?srcbnr=3345

また、40周年のDVDが今年発売になったんですって!枚数に限りがあるそうなので売切れ必至です!お見逃しなく!!
https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=864567313622049&id=369940669751385
 
なんてストレートな格言でしょうか。
 
 
7a-4そして最後は太田惠資さん!

太田さんて、忌野清志郎Bill Mays山下洋輔岡部洋一、と一緒に活動されてらっしゃる方で、しかも、カルメン・マキの時に見た太田さんは、とにかく怖そうな方だったんですが、
ちゃんとお話したら、めちゃくちゃ優しい方。笑顔が素敵。ギャップが素敵。そして格言も素敵。
 
 
 
 
素晴らしい人は素晴らしい音を奏でるのですね。

では、次回のコラムもお楽しみに!!