コラム
Saikaのホロスコープ★宣言
占星術研究家 Saika
ロックミュージシャンのコンビを占星術を通じてご紹介。 この世には自分に利益を与えてくれる相手もいれば、逆に運気をつぶすような相手も。。。占星術とは、出生の年月日・時刻・位置をホロスコープに描き出し占うもの。

Freddie Mercury & Brian May


どこかで聞いたような曲だと思ったら、QUEENの「I Was Bone To Love You」が最近、ビールのコマーシャルのバックに流れているのを発見しました。ファンの皆さんなら、もう御存知ですよね。Freddie Mercuryが亡くなって、もう19年経つんですね。そういえばこの曲、本田 美奈子さんもカバーしてたなぁ、なんて少ししんみりしてしまいました。そこで今回は彼を偲んでQUEENを取り上げてみたいと思います。Freddie Mercuryは決まりとして、ギタリストとドラム、どちらを選ぶか結構迷ってしまいました。70年代にQUEENが日本で爆発的な人気を誇っていた頃、私は小学生だったので、あまりはっきりした記憶は無いのですが、金髪のドラムのRoger Taylorが、まるで女の子の様に可愛らしくて異常に人気があったのを思い出します。でもこのシリーズ、一応リードシンガーとギタリストのカップリングで続いているので、今回もギタリストのBrian Mayを取り上げることにしました。彼の出生時間は不明の為、正午として計算してあることを御了承下さい。Freddie Mercuryは一応、出生時間というものが存在するのですが、ホロスコープを作成してみた結果、疑わしい感じがしました。世界的なロックスターの出生図にしては、地味なイメージなのです。それなのに、このまま掲載してしまうというのも無責任だとは思うのですが、占星術に詳しい人はデータが欲しいでしょうから、とりあえずこのまま掲載します。1946年9月5日、午前5時10分 出生地Zanzibar,Tanzaniaとしてホロスコープを作成してみて下さい。ですから今回は二人とも*アセンダント、*ミッドヘブン、*ハウスは判断材料にできないのですが、それでもかなりのことが分かります。

でも私、実はQUEENは少し苦手だったのです。ロックンロールというより、彼らの音楽はオペラのような感じで、他のHM/HRのバンドと比べると、明らかに異彩を放っていますよね。それに後年のFreddie Mercuryは、マッチョな身体に髭をたくわえていて、もろハードゲイのようなイメージだったので。(別にゲイの方達に偏見を持っているわけではありませんが)AIDSで亡くなる直前、彼は同性愛者であることをカミングアウトしていますが、彼のホモセクシャル傾向は*火星と*キローンの*コンジャンクションに、はっきりと表示されています。キローンを今まで奇跡を起こし成功に導いてくれる惑星と紹介して来ましたが、同時にキローンは魂の傷と深く関係する惑星として知られています。少し心理学的な話になりますが、*太陽と火星は占星術ではどちらも男性を表す惑星です。それがキローンと*コンジャンクションか*ハードアスペクトを形成している男性は、自分の男性性に傷がある状態なのでホモセクシャルの傾向があるとされています。他に同性愛、*バイセクシャル(bisexual)の傾向を探る上で重要な惑星には、*天王星と*海王星が挙げられます。男女共通して*金星は恋愛の表自体、火星は性的な事の表自体です。その金星、火星のどちらかが天王星か海王星とコンジャンクション、ハードアスペクトを形成していると、同性愛者かバイセクシャルである可能性があります。

分かりやすいように実際の例を挙げてみます。スウェーデンのハードロックバンド、CRASH DIETのベースプレイヤーであるPETER LONDONはバイセクシャルであることが公然の事実のようですが、彼は火星と天王星がコンジャンクションを形成しています。それから同じスウェーデンのポップロックバンド、THE ARKのリードシンガー、OLA. SALOもバイセクシャルであることを公言していますが、彼は火星が*天王星と*スクエアを形成しています。生前バイセクシャルの噂があったT.REXのMARC BOLANは金星と海王星がコンジャンクションを形成しています。本人がカミングアウトしているわけではないので、名前は出せないのですが、HM/MR界では名の知られている、あるドラマーもバイセクシャルではないかと私は個人的に思っています。今から二十年以上前、彼は自分より十歳以上年下の若くルックスの良いメンバー4人を全員金髪に染めさせてバンドを結成しましたが、私にはその光景がとても奇妙に思えました。そのドラマーのホロスコープを見ると金星と天王星がタイトに*クインカンクスを形成しています。そのバンドは既に解散していますが、リードシンガーはその後性転換、現在は女性名で活動しているようです。

Freddie Mercury
前述したように恋愛運は金星で判断するのですが、Freddie Mercuryは金星が*木星とコンジャンクションを形成しています。木星は拡大を表しますから、このアスペクトを持つ人は恋愛には不自由しません。彼は生前「恋人の数はElizabeth Taylor以上だ」と豪語していたそうですが、このアスペクトを持っていたのですから、うなずける話です。彼の最後の恋人であったJim Huttonさんが書いた本によると、Jim さんと付き合っていながら、「Freddieは他の若い男とも平気で浮気を繰り返していた」そうです。金星と木星のコンジャンクション、ハードアスペクトを持つ人は恋愛では二股、三股なんて平気なのです。昔会社の同僚で金星と木星のコンジャンクションを持つ女性がいましたが、彼女は同じ部署の男性と付き合っていながら、美容師の男性と「今度デートをする」と平気で話していましたから。また金星は他に芸術の惑星でもありますから、それが利益と発展を表す木星とコンジャンクションしているのですから、これはもうエンターテインメントの世界での成功を約束されているようなものです。それから金星はお金も表すので、このアスペクトを持つ人は金銭的にも恵まれた人生になるはずです。愛情とお金に不自由しないのですから、このアスペクトを持たない私にはうらやましい限りです。

Brian Mayも金星と木星がトラインを形成しているので、恋愛には不自由しなかったでしょうが、彼の場合は*ソフトアスペクトなので、それほど乱れた事はしなかったでしょう。出生時間不明の人の職業適性を判断する上で、木星に保護された惑星は最も成功しやすい職業として判断して良いと思います。彼はこの金星が海王星と*スクエアを形成していますが、これは彼のソングライティングの才能を表します。前回Angus Youngのホロスコープを取り上げた時に、金星と海王星がトラインを形成しているのがソングライティングの才能を表すと書いたのですが、それは私の説明不足だったと思います。金星と海王星のコンジャンクション、ソフトアスペクト、ハードアスペクト問わず、芸術的才能があることに変わりはありません。彼の様にハードアスペクトを持つ、優れたソングライターは多くいます。冒頭にQUEENの曲がオペラの様に感じて苦手だったと書きましたが、私が聞いた彼らの曲の中ではBrian Mayの書いた「We Will Rock You」が一番ハードロックっぽくて気に入っています。

彼は*太陽が海王星と*キンタイルを形成していますが、これも彼の芸術的才能を表します。太陽も職業を選定する上で、重要なファクターとなります。80年代後半、父親の死と結婚生活の破綻、Freddie Mercuryの病気が重なって、鬱になってしまったそうですが、それは*月と*土星のコンジャンクションから読み取る事ができます。月は感情を表す惑星で土星は抑圧を表す惑星ですから、この二つがコンジャンクション、ハードアスペクトを形成する人は気分が落ち込みやすいのです。確かに鬱傾向の人に多くみられるアスペクトです。彼の場合、月に*冥王星もコンジャンクションとなっています。冥王星が月にコンジャンクション、ハードアスペクトを形成すると本来、感情の起伏が激しく怒ると狂気じみた怒りを爆発させかねません。感情を抑圧させる土星と、感情を爆発させる冥王星が同居しているのですから、本人は凄まじい葛藤があるだろうことは、心理学者でなくてもわかります。彼が「自殺まで考えた」というのが理解できるような気がします。月は男性にとって妻を表すのですが、この月が土星とコンジャンクション、ハードアスペクトを形成する男性は30歳前の結婚では彼の様に離婚に至る確立が高くなるのです。このアスペクトを持つ男性には、年上の女性との結婚か晩婚(30歳以降)をおすすめします。年上の女性との結婚なら、30歳前の結婚でも離婚は避けられる可能性があります。また月と冥王星がコンジャンクション、ハードアスペクトを形成すると強い女性と結婚するか、逆に自分が妻や家族に対して支配的にふるまうかもしれません。月と冥王星のコンジャンクションを持つ島田紳助さんは「妻は僕に絶対服従」だそうですから。月は母親も表すので、彼のお母さんも強い女性ではないかと思います。私も月が冥王星とスクエアを形成しているのですが、私の母はお風呂は一番風呂でなければ入らない、夫婦喧嘩になるとテレビのリモコンで父の頭を殴ったり(随分若い頃の話です)と、私達家族にとって暴君のような存在なのです。彼のお母さんもそういう女性かもしれません。
Brian May
彼はミュージシャンになる前は中学校の教師だったそうですが、*水星と木星がトラインを形成しているので納得できます。このアスペクトは教育関係者に多くみられるのですが、小学校教師だったKISSのGene Simmonsも同じアスペクトを持っています。このアスペクトを持つ人は文筆の才能があるはずですから、自伝を書いてみるのも良いと思います。自伝を出したTHE SWEETのベースプレイヤーだったSteve Priestも同じアスペクトを持っています。成功しているバンドのメンバー間の相性をみると、どちらかの太陽、火星、*水星に、一方のキローンがコンジャンクションかソフトアスペクトを形成していることが多いのですが、QUEENの場合もFreddie Mercuryの水星に対してBrian Mayのキローンが*セクスタイルを形成しています。キローンは奇跡を起こし成功に導いてくれる惑星ですから、お互いにとって仕事で組むには願っても無い相手だったと思います。特に水星は仕事の表自体ですから、Freddie MercuryにとってBrian Mayは、社会的な成功を助けてくれる相手だったと言えるでしょう。

苦手だったQUEENですが、今回この記事を書くにあたって、彼らの音楽を色々と視聴していくうちに、Freddie Mercuryがいかに偉大なヴォーカリストであったのか、改めて認識することができました。歌唱力は言うまでも無く、声の美しさ、表現力と、あれだけ兼ね備えているシンガーはHM/MR界には、そう多くはいないと思います。特に「We Will Rock You」はロック史上に残る珠玉のロックアンセムだというのは、誰もが認めるところだと思います。この曲は私にとっても人生の応援歌となりそうです。ロックスターから天のスターとなってしまったFreddie Mercuryですが、彼もまた世代を越えて永遠に語り継がれてゆくロックスターの一人なのでしょう。 JANIS JOPLIN や MARC BOLANがそうであるように。

-Saika-

■占星術用語(基本的な意味)他■


アセンダント・・・・・・・上昇宮。ホロスコープの第一ハウスの星座。その人の身体的特徴に影響を与える。
ミッドヘブン・・・・・・・・ホロスコープの第10ハウスのカスプ(区分)。天頂とも言う。天職を表す。
ハウス・・・・・・・・・・・ホロスコープの12室。それぞれをハウスと呼ぶ。
太陽・・・・・・・・・・・・・基本的な性格、運勢をみる上で最も重要な惑星。
火星・・・・・・・・・・・・・勇気、バイタリティ。ネガティブに出ると事故、ケガ、トラブル。
月・・・・・・・・・・・・・・・大衆、母親、年上の女性、男性にとっては妻をあらわす。
金星・・・・・・・・・・・・・芸術の惑星。
水星・・・・・・・・・・・・・言語、コミュニケーション、技術、仕事の適性をみる惑星。
木星・・・・・・・・・・・・・利益、発展、繁栄を表す惑星。
土星・・・・・・・・・・・・・制限、試練。
天王星・・・・・・・・・・・変化、改革、突然変異。
海王星・・・・・・・・・・・芸術の惑星。
冥王星・・・・・・・・・・・極限状態、死を表す。
キローン・・・・・・・・・・奇跡を起こし、成功に導いてくれる惑星。
セレス・・・・・・・・・・・母性的な愛情を表す小惑星。
ジュノー・・・・・・・・・・結婚を表す小惑星。
パラス・・・・・・・・・・・打算の無い愛情を表す小惑星。
アスペクト・・・・・・・・・惑星間の角度。
コンジャンクション・・・惑星間の角度が0度、重なっている状態。物事がポジティブにもネガティブにも出る角度。
スクエア・・・・・・・・・・惑星間の角度が90度の状態。
クインカンクス・・・・・・惑星間の角度が150度の状態。
キンタイル・・・・・・・・・惑星間の角度が72度。
セクスタイル・・・・・・・惑星間の角度が60度の状態。
トライン・・・・・・・・・・・惑星間の角度が120度の状態。
ハードアスペクト・・・・惑星間の角度が45度(セミスクエア)、90度(スクエア)、135度(セスキーコードレート)、150度(クインカンクス)、180度(オポジション)の状態。物事がネガティブに出やすい角度。
ソフトアスペクト・・・・・惑星間の角度が60度(セクスタイル)、72度(キンタイル)、120度(トライン)の状態。物事がポジティブに出やすい角度。
バイセクシャル・・・・・・bisexualと表記する。両性愛者。