コラム
もう一つのアニソン文化~EIZO Sakamotoが地球の裏側で見たものは
EIZO Sakamoto
1985年ANTHEMのヴォーカリストとしてメジャーデビュー。抜群の歌唱力でロックシーンにその実力を知らしめた。1996年には衝撃のアニメタルでブレイク、お茶の間にもその存在が広く知れ渡ることになる。2009年よりソロプロジェクトとしてEIZO Japanをスタート。日本国内だけでなく、海外(特に南米・中米)での演奏活動を積極的に行っている。2013年にはアニメタルの再来、哀旋士を結成してさらなる活動の場を広げている。その他、アコースティックの弾き語りによる一人LIVEも、定期的に実施している。

EIZO Sakamoto 第3巻


お久しぶりです!

今回はブラジルのサンパウロに行ってきました!
“Anime Dreams”というイベントです。

久々のサンパウロです。
私の南米での活動のスタートは2004年サンパウロ。

南米に行くようになりかれこれ10年。。
今回のサンパウロは、なにか“縁”を感じます。

さぁ70枚の写真とともに振り返ってみましょう。


1さぁ今回はエティハド航空、アブダビ経由でサンパウロへ。
トランジットがアメリカ経由でない。というだけで気持ちは楽になりますね。

昨年のエミレイツ航空同様、このエティハド航空も どこか“バブリー”な感じがします。

フライトは 最後列通路側にしたので快適そのもの。

いつものように「眠くなったら眠る。眠くなければ無理して眠ろうとしないで やりたいことをやる。あとは自然の流れで」ということで現在レコーディング中のソロアルバムの歌詞を書き始める。

フライトやトランジットではこのように片付けられなかった仕事を持ち込み過ごせば長いフライトも退屈に悩まされることはないでしょう。

「目的地的地まであと何時間」と表示がでますが、それを「締め切りまで何時間」と脳内変換すればいいわけです。笑
あっという間に過ぎていきます。笑

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御蔭さまで往路のフライトで2曲仕上げました。笑
この調子で復路も2曲仕上げたいと思います。

成田~アブダビ間のフライトは特に問題なくクリア。
今回のトランジットはアブダビで3時間。
長い時は10時間とかでしたからね。笑 楽勝でしょう。

4今回は 谷本くんとみやざきさんと3人。
初の組み合わせ。
話が弾み、ゲート変更にも気がつかず、すでに搭乗開始の時間。。
成田に続きここでもギリギリに搭乗。笑

アブダビからは16時間。
何気に長い、、

おまけにサンパウロは大雨のため 着陸できず、リオデジャネイロに緊急着陸。
2時間機内で待機。
疲労もピークだったので爆睡。
乗客も この2時間の待機で相当イライラしていたそうです。
寝てたから気がつかなかったですけど。笑

この2時間の睡眠で時差ボケが一時回避されました。
結果オーライですけどね。笑

結局サンパウロ到着が5時間ほど遅れ、日本時間で言うと
1月23日木曜日 21時に出て
1月25日土曜日 11時当到着の38時間ですね。笑


 
5ホテルではヒカルドやヤマトの方々のお出迎え。

ホテルに到着したのは 現地時間では24日0時

8時間後にはロビー集合で、9時から会場でサウンドチェック。

この強行スケジュールが海外でライブをやっている感じがして好きです。

6ライブが終わったらバスに乗り込んで、そのまま次の街へ。

今、自分がどこにいるのかわからないくらい、気がついたらステージ。
こういうのはホント憧れますね。85年86年のツアーを思い出します。

ということで ホテルのベッドの写真など。

朝は極めて普通な目覚め。

疲労感も時差ボケもない。便利な体ですね。

ということでホテル(11階)のベランダからのサンパウロの景色。

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車で30分くらいで会場着。
すでにスタッフはサクサク働いております。

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ブラジルビザ取得のために いろいろお世話になった さゆりさん、きよみさんもホントテキパキ働く素晴らしい女性です。後ろ姿でごめんね~

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今回もアコギは現地調達。
メーカー等は指定しないので、この出会いがまた楽しみでもあるのです。

朝から熱唱の二人。笑
そう、この「朝から熱唱」というのがたまらないのです。笑

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17サウンドチェック終了し、またホテルに戻り、少し休憩をして、メイクをして、再度会場入り。

今日はライブの前にファンミーティングというかサイン会。

ここ数年はホテルでメイクをしていくことにしています。

楽屋でもメイクはできるのですが、何が起こるかわからないのと、メイク状態で会場入りするとテンション上がるのです。

ということでシャワーを浴びて、メイク開始。
 
会場入りして、まずはサイン会。
皆さん ほんと日本語が上手です。
海外では このサイン会が貴重なふれあいの時間なのです。
やはりハグでしょう。

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34そして楽屋に戻ります。

楽屋はステージ裏。

ステージではコスプレ大会。

観たいけど、そこはじっと我慢で。笑

本番に備えます。

ヒカルドと同じ楽屋というのも2004年のアニメフレンズ、JAM Projectの10周年の武道館以来。

アコギがあれば楽屋ではウォーミングアップを兼ねたセッションができるから楽しいです。

さぁライブスタートです。

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01:ガッチャマン~マジンガーZ~宇宙戦艦ヤマト(EIZO)
02:Soldier Dream (ヒカルド)
03:仮面ライダーBLACK RX(EIZO)
04:We are!(ヒカルド)
05:仮面ライダーメドレー(EIZO)
06:女神の戦士(ヒカルド)
07:ギャバン~シャリバン~シャイダー(EIZO)
08:電撃戦隊チェンジマン(ヒカルド)
09:残酷な天使のテーゼ(EIZO)
10:ウインスペクター(ヒカルド)
11:アコギコーナー
ジャスピオン
ジバン
We gotta Power
三分の一の純情な感情
永遠ブルー
アンバランスなキスをして
魂のルフラン
めざせポケンマスター
12:GO!!!(ヒカルド)
13:永久の未来

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と、ここまで来て「さぁ最後は炸裂あるのみ!」と気合を入れたところで
予期せぬことが、、、、

「永久の未来」を歌い終わったところでヒカルドが青い顔でステージに戻ってきた。

どうやら予定より時間が遅くなり、近隣の住民から苦情があり、警察が来てしまい。
これ以上ライブを進行することが不可能に。
やむなくラスト1曲となってしまった。。。

こればかりは従うしかないので
ラストは「鋼の救世主」。

ステージを降りた後も客席では「ペガサス幻想」をアカペラで大合唱。
ステージを降りるのが悔しかったけど、
また会えると信じているので ルールには従わないとね。

楽屋に戻り汗を拭き、帰り支度。
今回アコギを貸してくれた方と記念撮影。ありがとうございました!
楽器にサインをするのはホント緊張します。

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45ホテルに戻り、風呂に入り、その後 若干空腹でした。

が、明日ホテルの朝食をガッツリいただこうと、そのまま寝ました。

何気に気が張っていたのか、どっと疲れが出て爆睡でした。

翌朝、目覚めは快調そのもの。

6時には起きました。笑

朝のサンパウロです。

まずはレストランへ!

やはりフルーツとコーヒーがたまらなく美味しいですね。極楽です。

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朝から食べまくりにも関わらず、笑 みんなでランチへ。
Paulistaという綺麗な街です。

もちろんがっり食べました。笑

俺は皆さんより少し遅れての会場入り。
途中の街の景色です。

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46今日は、みやざきさんと谷本くんがライブ。

俺は アニメケというカラオケコンテストで ちょっとしたサプライズ出演。

アニメタルを10年以上歌い続けてくれてるWalds Rodoriguezくんが、仮面ライダーBLACK RXを熱唱してるときに音響トラブルが起こり、オケがストップ。

52再度オケが流れ、歌い始めたところでオレが乱入して一緒に歌う。というパターン。

よく日本のモノマネ番組で見られる「御本人さん乱入」です。笑

出たとこ勝負なので、なにも考えず、飛び込んでから考えることに。笑

彼の歌はヤバイくらいテンション高いので、こちらも覚悟を決めて飛び込まないといけない。笑

こんなに楽しいスリルはないですね。笑

ニヤニヤしてます。笑

ということで写真の流れで、このテンションを味わってください。笑

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そして共演後も このテンション。笑
アニマル浜口状態ですね。

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おぞましいテンションだったのでしょうか?
彼にエネルギーを吸い取られたのか、アニメタル魂を継承してくれる人材にめぐりあえて、その安堵感からか楽屋で爆睡してしまいました。笑

この日は楽屋から、みやざきさんや谷本くんのライブを音で堪能しました。

67さぁこれから夜を楽しもうぜ!というところだったのですが、悲しいかな、地球の裏側に来ても「朝型体質」が抜けなくて、この日もゆっくり風呂に入り、爆睡しました。笑

さぁ早いもので明日はブラジルを離れる日です。

木曜日に出国して水曜日に帰国する3泊7日パターンですね。

飛行機は夜の便なので
最終日はヤマト本社に行ったり、お土産屋さんに行ったり、街ブラをして楽しみました。

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68ヤマトのチカサワ社長とヤマトのさゆりさん、きよみさんたちと食事に。

もちろんシェラスコを堪能。

東京以上の渋滞も。笑

どこか東名高速の川崎あたりっぽいですね。笑

今回 更に驚いたことは、南米の人の日本語での歌が驚くほど発音が良いことですね。

70ステージ裏で聴く分には 日本人が歌っているように聞こえます。

南米を訪れるたびに驚きます。

冒頭にも書きましたが2004年南米デビューが サンパウロでした。

あれから10年が経ち、こうしてまたサンパウロに戻ってくることができました。

新たなるスタートラインに立っているのだと思っています。
 
 


 
この10年で南米の“アニソンの捉え方”の変化を実感しました。

「聴いて楽しむもの」から「真似して楽しむもの」、そして「極めて楽しむもの」と変化していく様を まざまざと見せつけられました。

この変化に対応しつつもEIZO Sakamotoでしか味わえない空間を築き上げていかないといけないですね。

そんな気持ちにさせてくれた今回のブラジル サンパウロのステージでした。

さぁ次は3月のコロンビアですね。初めて訪れる国です。
頑張ります。
 
 
長い文章にお付き合いいただきありがとうございました!

EIZO Sakamoto